日別アーカイブ: 2022年8月8日(月曜日)

栄養科通信vol.180 「紫外線に負けない食事」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

肌が露出している部分に紫外線がさらされて、赤みや痒みを伴う発疹などの症状がでることがあります。これを光線過敏症といいます。
原因はアレルギーや遺伝、代謝異常などがありますが、原因不明なものが多いとされています。紫外線の対策は外側だけでなく、体の内側からもとても大切です。ここでは食事でケアできる方法をお伝えします。

◎体内から紫外線に負けない肌作り
紫外線は皮膚のタンパク質にダメージを与えて皮膚炎を起こします。皮膚組織を丈夫にしておくことが大切です。皮膚炎は乾燥肌の一種でもあるので、対応食で予防や改善ができます。

●タンパク質食品
肌の材料でもあるタンパク質が不足すると、紫外線によるダメージを補修できません。たんぱく質には動物性と植物性があり、動物性は肉、魚、乳製品。植物性は卵、大豆製品です。

●ビタミンC
シミを薄くする働きやコラーゲンを作ります。水に溶けやすいので、生のまま食べる方がより効率的に摂取できます。

●ビタミンE
血行を良くすることで肌の生まれ変わりを促進します。ごまやアーモンド、油に含まれます。

●カロテノイド
抗酸化力があるので紫外線が強い夏場におすすめです。パプリカ、ほうれん草、人参やトマトに含まれます。

●ムチン(ネバネバ成分)
オクラ、モロヘイヤ、なめこ、もずく、納豆、長芋などがあります。

光線過敏症は痒みや痛みも生じることがあるので、炎天下の外出を控え、日焼け止めや日傘などで外から皮膚を日光や紫外線から守りましょう。そして、食事からも皮膚を健康に保つ栄養素をしっかり摂り、紫外線に負けない肌作りをしていきましょう。

 

管理栄養士 MA