日別アーカイブ: 2018年1月11日(木曜日)

検査技師から採血のお話

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
当院では去年から私たち検査技師も採血業務をしているのはご存じですか??
今回は検査技師から採血について少し書こうと思います。

*なんで採血するときに採血管が何本も分かれているの?なんでこんなに何本も血を採られるの??
→検査項目によって採血管が異なり、採血管の中に入っている薬(血液が固まるのを防ぐ薬)が違うためです。
検査項目や項目数などで必要量も異なります。
当院では必要最少量で採血するためそれぞれの採血管ラベルに最小必要量が印字されており、それを見て採血しています。

*なんで朝食の時間を聞かれるの?
→食事が影響する項目があるからです。
例えば血糖、中性脂肪、インスリンは増加します。
血糖は食後約2時間たたないとほぼ空腹時と同じ状態に戻りません。

*採血した血の色が黒っぽくない?
→血液の色はヘモグロビンという赤い色素と関係しています。
ヘモグロビンは酸素と結合して各組織に酸素を運ぶ役割があります。
動脈血は酸素を各組織へ運ぶ血液なので、鮮紅色をしています。
私たちが行う採血は静脈血(酸素を運び終わった血液)なので、黒っぽい赤色(もちろん個人差はありますが・・・)をしています。

採血はまだまだ緊張してしまう業務ですが、今年はさらに採血技術を身につけるため努力していこうと思います。
採血について疑問等ございましたら、私たち検査技師にご相談ください。

臨床検査技師:Roko