日別アーカイブ: 2017年11月14日(火曜日)

西日本は骨折が多い?!

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

“骨の密度が下がる病気「骨粗しょう症」が進むと生じやすい「大腿(だいたい)骨骨折」の人口10万人当たりの発生率を都道府県別に集計すると、中部から九州にかけての西日本で高かったとの調査結果を、大阪医大や近畿大の研究グループがまとめた。地域差は最大で2倍程度。食習慣の違いが影響している可能性があるといい、研究グループは要因分析を進める。”
(引用:毎日新聞2017年10月3日)

分析結果によると、男性では1位は沖縄県2位は長崎県…岡山県は8位、女性では1位兵庫県、2位は沖縄県…岡山は21位という結果でした。

なぜ地域によって違うの?
はっきりとした原因はわかっていませんが、食習慣の違いが影響している可能性が考えられます。具体的には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの不足やカルシウムの骨を造るのに重要なビタミンKの不足です。
★カルシウムを多く含む食品
:牛乳、小魚、大豆など
★ビタミンKを多く含む食品
:納豆、緑黄色野菜など
◎ビタミンKを多く含む納豆の消費量などの違いが関係しているのかもしれませんね(驚)
★ビタミンDを多く含む食品
:魚類、キノコなど

大腿骨近位部は、足の付け根の股関節に接する部分のことで、骨折すると寝たきりなど介護が必要な状態になる原因となることが多いといわれています。
適度な運動による刺激で、骨量を増やす効果が期待できます。骨密度が基準値以下の場合、お薬による治療が必要です。お薬では「骨が壊れるのを防ぐ薬」「骨を造る薬」などがあります。食事で十分にカルシウムビタミンを摂れない方に対してはそれらを補うお薬もあります。
骨を健康に保つためにも、普段からバランスの良い食生活と適度な運動を心がけていきたいですね^^
薬剤部 なか