日別アーカイブ: 2016年4月8日(金曜日)

栄養科通信vol.104「春は眠たい季節です? 爽やかな目覚めに大切なのは朝ごはん!」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

新年度が始まりました。爽やかにスタート!といきたいところですが、最近とっても眠たいのです。まさに「春眠暁を覚えず」で、朝もなかなか起きられず。。というわけで調べてみました。

春になると皮膚の表面血流量が増え、交感神経系が活発になり、日中の活動量が増えるという生理現象が起きやすくなります。その結果、疲労感やだるさが出やすく、夜はもちろん昼間も強い眠気に襲われることが増えるようです。
また、入学、入社、異動など生活環境にもいろいろ変化がある時期なので、寝つきが悪くなったり、熟睡できなかったりして目覚ましが鳴っても「暁を覚えず」ということになりがちです。
では、毎日よく寝て爽やかに目覚めるためにはどうすればよいのか。それは規則正しい睡眠生活を送ることです。人の体には体内時計というものがあり、一定のリズムに合わせて生活をすると体はそれに合わせて順調に動いてくれるようになります。休日も平日と同じ時間に起床する癖をつけることで体の生活リズムが整い、睡眠リズムも整います。

もうひとつ、スッキリ目覚めることができる質のよい睡眠をとるために大切なのは、朝ごはんです。おすすめな和食のパターンはご飯、味噌汁、納豆、海苔、魚、干物、卵など。旅館で出されるような典型的な和食を食べると、睡眠に重要な役割を果たす『トリプトファン』をたくさんとることができます。このトリプトファンは人の体内では作ることができません。トリプトファンを朝食で食べると、トリプトファンは日中に『セロトニン』に、そして夜には『メラトニン』へと変化します。このメラトニンが質の良い眠りにはとても大切で、夜に脳内でメラトニンが分泌することで眠くなるようになっているんです。特に魚と納豆にはたくさんのトリプトファンが含まれているため、良質な睡眠をとるためにはおススメの食品です。
洋食のパターンでは、卵、牛乳やチーズなどの乳製品、バナナ、肉を使った料理です。例えば、チーズを乗せたトースト、バナナ、ベーコンエッグなどはいいメニューですね。
もし、朝ごはんが欲しくない。。という方がおられたら、夕食時間が遅いとか、夜中に食べ過ぎているということはありませんか?睡眠中は本来胃も休むもの。しかし食べ物を消化しないといけない環境にあると、体は寝たいのに消化器官である胃は活動している、という状態になります。当然胃に負担をかけ、眠り自体も浅くなってしまいます。うまく食べ物が消化できないと、朝起きたときに胃がムカついてしまうことも。眠りの質も悪くなってしまうので、すっきり起きることもできないでしょう。少なくとも、眠る3時間前までには食事を済ませるようにしてみてください。
食事と睡眠のリズムを整えて、明日からスッキリ目覚めて爽やかな朝を迎えましょう!

栄養科 管理栄養士 A子