日別アーカイブ: 2015年5月8日(金曜日)

栄養科通信 vol.93『早食いは肥満につながる!』

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

みなさんはどのくらいの時間をかけて食事をしていますか?
1回の食事時間と噛む回数を調べた報告によると、戦前の食事時間の平均は22分で、食べ終わるまでに201505081420回噛んでいました。
ところが現代では、食事時間の平均は11分で、噛む回数は620回。
日本人は戦前の半分の回数しか噛まなくなってきているのです!
戦前の食事は、麦などの雑穀や根菜類などの乾物がよく食べられていました。それに比べて、現在の食事はハンバーグやカレー、パン、パスタなど、あまり噛まなくても飲み込むことができる柔らかい食事やメニューが増えています。
その結果、今の幼稚園児に「普通の食事を食べていて硬いと感じるもの」を聞いてみると、「ほうれん草」や「レタス」をあげる子がいるそう。
また、平成21年国民健康・栄養調査結果では、食べる速さを体型別にみると、BMI25以上の男性は、速いと回答した人が63.9%で、肥満ではない人に比べて多いことがわかりました。
早食いでは、脳が満腹を感じるまでに食べ過ぎてしまいます。
よく噛んで食べると、食事が少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく食欲が抑えられることや、脳内物質の働きとして内臓脂肪の分解を促進することも知られています。
他にも、脳の活性化や、だ液の分泌が増え消化を助けるなどの効果もあります。
食事はよく噛んで、ゆっくり味わって食べましょう。
栄養科 管理栄養士 ぱん