日別アーカイブ: 2015年5月14日(木曜日)

緑茶とコーヒーの摂取で死亡リスクが低減

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

普段の水分補給は何でされていますか?
先日、「緑茶とコーヒーの摂取で死亡リスクが低減する」という国立がん研究センターの発表がメディアで大きく取り上げられ、興味を持たれた方も多いと思います。

同センターによると、緑茶の摂取量が増えるにつれて全死亡リスクが下がる関係がみられました。死因別では心疾患による死亡のリスクが低くなるという結果でした。obon_ocha
緑茶に含まれるポリフェノールの一種で「カテキン」の効果によるものと推定されています。「カテキン」は渋みのもとになる成分ですが、抗酸化作用に優れています。

また、コーヒーに関する研究結果では、1日に3~4杯飲む人の死亡リスクが一番低くなっていました。死因別では心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患について、摂取による有意なリスク低下が見られました。cafe_coffee
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」や緑茶などにも含まれる「カフェイン」による効果だと推測しています。 インスタントコーヒーでも効果があるか気になるところですが、「クロロゲン酸」はインスタントにも含まれています。

早速、もっと緑茶やコーヒーを飲まなければと思っている方に少し注意があります。まず、貧血の方は緑茶やコーヒーに含まれる「タンニン」などの成分は鉄分の吸収を阻害してしまうことがありますので、食後にすぐ飲むのは控えましょう。次に、コーヒーは胃液分泌を促進しますので、胃が痛くなるような方は控えましょう。砂糖とミルクをたっぷりという方もカロリーオーバーにならないよう注意が必要です。

良いとされる食品も一長一短があります。この食品が良いと紹介されると売り切れ続出となったりしますが、その食品1つだけで痩せるとか健康になるといったものはありませんので、バランス良く適度に取るのが一番の健康食ではないでしょうか。

ドックセンター とっきぃ