日別アーカイブ: 2015年5月4日(月曜日)

『アルツハイマー病研究会 第16回学術シンポジウム』参加報告

 アルツハイマー研究会『アルツハイマー病研究会 第16回学術シンポジウム』が4月18日(土)、東京都品川区にて今年も開催されました。毎年、当院から何名か参加させて頂いていますが、今回は倉敷老健 大浜施設長、当院 神経内科部長・認知症疾患医療センター 涌谷センター長、医療福祉相談室 森課長と参加しました。
この度、アルツハイマー型認知症治療剤であるアリセプトというお薬が、レビー小体型認知症に関する効能・効果について承認を取得したということで、レビー小体型認知症についての内容が盛りだくさんでした。
午前中は、トータライザーを使いながら各症例について、症状や画像、各種検査結果からどのような診断が考えられるかを回答していくというものでした。神経梅毒や認知症の鑑別診断について、治療方法や車の運転についてなど、発表者や参加された先生方の経験を踏まえた、熱い討論が開かれました。
午後からは、3会場に分かれて興味のある内容に各々が参加する形式だったため、『BPSD』『認知症のひとのWell being』などを聴講しました。BPSDを認知症の人の視点から考えることや、環境設定の仕方、アセスメントのポイントなどのお話があり、本人の立場になって考え、対応していくことが重要であるとのことでした。また、認知症当事者の発表もあり、通常の人には分からない生活の辛さや、支えてくれる人の大切さを語られました。周りの人の言葉かけや気遣いが認知症の人にとって、どれだけ助けになっているか、どんなに嬉しいものかが分かり、患者さんと関わる中で気を付けていこうと改めて思いました。
1日中、認知症について学び、考えることができ、充実した日となりました。
今後、日々の業務の中で学んだ事を活かせるよう精進していきたいと思います。

リハビリテーション部 CP Y.M