カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士に合格しました!

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糖尿病療養指導士合格1506-1今年、第15回日本糖尿病療養指導士認定試験を受験しました。青山先生をはじめ、糖尿病療養指導士の先輩方のサポートもあり、当院では看護師1名、管理栄養士1名、薬剤師3名の計5名が合格することができました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
振り返ると、長い道のりでした。6月~7月に受験申込、秋に2日間の講習会を受け、12月上旬に糖尿病療養指導士の自験例を10例提出し、3月に筆記試験に臨みました。
糖尿病療養指導の自験例の提出前には、青山先生や先輩方に添削して頂きながら、頭を悩ませ、筆記試験では国家試験以来の受験勉強に苦労した記憶があります。
しかし、この受験を通して、薬剤師以外の職種が糖尿病にどのように関わっているのかを知り、薬以外にも食事や運動についての知識を得ることができ、とても良かったと感じています。
当院の糖尿病療養指導士は計14名になりました。これからも糖尿病患者さんのお役に立てるアドバイスが出来るよう、学んだ知識を活かしながら頑張っていきたいと思います。

*糖尿病療養指導士に興味のある看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の方!生活習慣病センターの療養指導室にて、毎月第1水曜日 17時30分~行われる勉強会に是非参加してみて下さい。

糖尿病療養指導士 薬剤師 りー

5月31日は『世界禁煙デー』

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kinen_iraira皆さんは「世界禁煙デー」をご存じですか?これはWHO(世界保健機関)が制定した禁煙を推進するための記念日です。今年のスローガンは『受動喫煙防止を!-タバコ製品の不正貿易を止めよう-(Stop illicit trade of tobacco products)』です。この日にちなんで、日本各地で様々なイベントなど取り組みが行われています。
倉敷平成病院は全敷地内禁煙となっており、禁煙外来も行っています。そして、生活習慣病センターでは6月1日から1か月間禁煙推進月間として、生活習慣病センターかかりつけの方に禁煙をおすすめすることにしています。今回は季刊紙“ニュースレター”でも禁煙を取り上げた内容を掲載しています。タバコを止められないのは自分の意志が弱いからと思っている方も多いと思いますが、意志が弱いからではなく、ニコチン依存症のためであることを理解していただき、禁煙外来による禁煙補助剤の治療をぜひおすすめします。

糖尿病療養指導士 K

性格タイプに合わせて

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20150414暖かい春の日差しが降り注ぐ新緑の季節になりました。先月になりますが3月1日(日)中四国糖尿病研修セミナーに参加してきました。毎年参加していますが、糖尿病診療・療養指導について最新の情報を糖尿病治療に携わる多くの職種に提供することで日々の診療における知識や技術の向上に寄与することを目的に、今回のテーマは、「チームで取り組む薬物療法とそのリスクマネジメント」をテーマにした講演・セミナー・シンポジウムでした。13演題あった中で、自分の療養指導の中に取り入れることができそうな「●患者さんを楽しくやる気にさせる糖尿病療養指導」について紹介したいと思います。講師は京都医療センター 臨床研究センター予防医学研究室 坂根直樹先生でした。以後、抜粋です。食生活やライフスタイルの近代化や高齢化に伴い、糖尿病患者が増えている。糖尿病は「血管の病気」であるとともに「自己管理の病気」と言われる。しかし、食事や運動など自己管理ができている患者は3割に過ぎない。患者に正しい医療情報を提供して行動変容を促そうとしても、TVやマスコミの情報に左右されている患者は多い。また、過去の不健康なライフスタイルを質すと「仕事で、夕食が遅くなる」「カロリー計算は面倒」などと言い訳する患者も多い。心理学ではこれは「抵抗」と呼んでいる。そういたった、なかなか行動変容しない患者に「このままの生活をしていると、将来大変なことになりますよ。誰が貴方の面倒をみるのですか!」といわゆる医学的おどしで、動機づけを図ろうとすると、「おやつを制限するとストレスがたまる」「仕事を辞めなければできない」などと抵抗が強くなることもしばしばである。また、高齢糖尿病患者は「もう年だから」と訴え、なかなかモチベーションもあがらない。これらの抵抗を減らすのがコーチング、動機づけ面接、生きがい連結法といったコミュニケーション技法である。患者の夢や生きがい、なりたい姿や望む状態は患者によってそれぞれ異なる。また、患者の性格タイプの強みや弱み、ストレスサインを知り、患者の性格タイプに合わせて、病態や検査結果の説明、目標設定、褒め方などを変えると療養指導が楽になるそうです。
1)患者さんとの間に協働関係を築く、2)患者さんの性格タイプ(赤色:外向・論理型。親分肌で目的に向かってどんどん進んでいく人。時に攻撃的になることもあるかも…。黄色:外向・感情型。明るく楽観的で、あまりくよくよしない。反面ルーズな面も。緑色:内向・感情型。穏やかで争いを好まない。いい人の反面、優柔不断な面も。青色:内向・倫理型。論理的で、計画的に物事を進める人。真面目な反面冷たい人と思われることも。)を見極める(ユングの性格類型参考)、3)患者さんの目指すゴールは何か?4)今回のテーマを選び、成功への作戦を一緒に考える、5)実行してもらい成功していたら大いに褒め、失敗していたら、そこから学ぶ、6)よい生活習慣法を習慣化する(自己管理)のが療養指導を成功させるステップの例である、とのことです。各々の色を意識した効果的なアプローチ法→赤色タイプ:ポイントや結論を先に提示する。決断力があるので自分で治療を選択してもらう。挑戦を好むので検査結果を短期目標にして競争させる。黄色タイプ:早いペースで指導する。おもしろい内容や教材を提供して飽きさせない。誰かと一緒に楽しくやってもらう。緑色タイプ:患者のペースに合わせてゆっくりと話を聞く。リラックスしてもらい患者さんの意見を聞き答える時間を十分に与える。思いやりや謙遜した態度をとる。青色タイプ:十分な情報を提供し体系的熟考してもらう。教科書的な内容を踏まえ現在のデータをきちんと説明する。ということだそうです。糖尿病患者さんが楽しくてためになる療養指導が提供できるように性格タイプを知り、それにあわせてアプローチすることが患者さんの満足度を上げ、行動変容につなげていくことがコツだと思いました。今回学んだことを活かしていきたいと思います。
糖尿病療養指導士 看護師 H・T

第77回糖尿病料理教室開催報告

IMG_11274月4日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて『第77回糖尿病料理教室』を開催しました。今回のテーマは、春の洋食ランチ。ホットプレートで作るパエリアは見た目も華やか!また、メインと色々な味を楽しめる前菜3種類をお洒落にワンプレートに盛り付けるなど、賑やかなランチが仕上がりました。
当日はあいにくの空模様でしたが、満開に咲いた桜に負けないランチョンマットを手作り!個性豊かな仕上がりとなりました。
次回は梅雨真っ只中、6月の開催となります。季節柄体が何となく重く感じられる方もおられるのではないでしょうか?バランス良く食べて元気に夏を迎えられる肉料理で皆さんのご参加をお待ちしています!

♪デザートタイム♪
これから旬のフルーツをたっぷり使って、白ワインでマリネした少し大人のデザート。バニラの甘い香りがアクセントです。春だけではなく、夏はパイナップルやマンゴーなどトロピカルフルーツを使ったり、秋は柿や梨など、季節のフルーツを使ってバリエーションも可能!

◎本日のメニュー◎
○パエリア:ホットプレートで作るパエリアはこんにゃく入りで低カロリー。魚介の旨味がたっぷりです。
○鯛のポワレ:皮目をパリッと焼いた鯛に菜の花ソースで春の香りをプラス。
○アンチョビマリネ:野菜を焦げ目がつくよう香ばしく焼き、ゆず果汁入りのマリネ液につけてさっぱりした風味に。
○かぶのムース:真っ白なかぶのムースの上にキラキラな梅酒ジュレをのせて。ほんのり甘みのある1品です。
○カプレーゼ:チーズの代わりにヨーグルトを使う事でカロリーダウン。トマトとヨーグルトを交互に並べて色鮮やかに。
○春キャベツのスープ:今が旬の春キャベツをたっぷりスープに入れました。上に薄くスライスした桜の形の人参をのせて春らしく。
○春のフルーツ白ワイン風味:旬のフルーツをたっぷり使って、白ワインでさわやかに。

計500kcal ※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にておたずね下さい。

管理栄養士・糖尿病療養指導士 Y.S

ハンディキャップとは

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春らしさが日増しに感じられるようになりました。 平成病院の玄関にもチューリップが芽生え、一日一日おお20150314きくなっています。 出勤時、愛でながら「今日も頑張ろう!」の気持ちをスイッチ、ONです!

プロ囲碁棋士の木部夏生さん(1型糖尿病)が寄稿されていた文章を読んで感動 しました。(月刊糖尿病ライフさかえ2014Vol.54)

「小児期に1型糖尿病を発症した子どもに対して、“将来何にでもなれる”と伝えてしまっていいのか?」との問いから「1型糖尿病はハンディキャップになる、ならない?」の話に発展。

木部さんは「わたしは、今まで「1型糖尿病はハンディキャップだとは思わない」と言っていました。でも、ご飯の前や囲碁の対局中に血糖値を測ること、注射を打つこと、低血糖になり補食をとることは、やはり他の人よりもひと手間余計にかかります。注射を打つのも、血糖自己測定をするのも苦ではないというだけで、1型糖尿病はハンディキャップだと思います。そのハンディキャップが あるからこそ、「負けたくない!」と頑張れた部分は、とても多い気がします。 1型糖尿病にならなかったら、囲碁棋士のプロになることも諦めていたかもしれません。1型糖尿病になって得られたことは大きいことばかりで、私を成長させてくれました。「1型糖尿病でも、何にでもなれる。その代わり目標や夢をかなえるには、1型糖尿病であろうがなかろうが努力は必要で、1型糖尿病の場合は普通の努力では足りないかもしれない」と。

木部さんも諦めないで、大変な努力をされて夢を自分のものにされたのだと思います。感動し、そして敬服します。 その前向きな強い心を育み、支え、励まして一緒に歩んでこられたご両親や、医療者、お友達、仲間などのサポートもあったのでしょうか。

私自身、患者さんの人生に充実感や満足感など感じてもらえるサポートが出来るように知識・技術そして豊かな心を磨きたいとおもいました。

看護部 R.M

あなたの爪は大丈夫ですか?

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tsumekiri
突然ですが、2月10日は何の日だったでしょう?
ニットの日、ふきのとうの日などありますが、私が言いたいのは「フットケアの日」です!!
フットケアとは、簡単に言うと、足を観察して適切なお手入れをし、足病変を治療、予防することです。血糖値が高い状態が続くと細菌や水虫などの感染に対する抵抗力が低下し、感染が進んで化膿しやすくなります。爪白癬もそんな足病変の一つです。爪白癬は足や手指に感染した白癬菌が放置され、爪にまで広がったものです。爪の混濁、肥厚、変形、落屑といった外見上の変化のみならず、爪の肥厚に伴って靴を履く時の痛みや歩行困難等が出現するなど、肉体的・精神的な負担もかかります。また、治療せず放置することで、自分の体の他の部位や家族などのまわりの人にもうつる可能性があります

爪白癬の治療には、原因となる白癬菌を退治する薬が使われます。完治するには爪が生えかわるまでの時間がかかります。足の爪が完全に生えかわるには約1年かかると言われますが、年齢やどの爪かによって爪が伸びる速さが異なるので、根気良く治療を続ける必要があります。

最近、爪白癬に対する新しい薬が発売になりました(今のところ当院では採用していませんが)。エフィナコナゾールを有効成分とする日本初の外用爪白癬治療剤です。今までは、爪白癬の薬は飲み薬しかありませんでした。しかし、その飲み薬には肝障害等の副作用や他の多くの薬物との相互作用がみられることがあり、高齢者や複数の薬剤を服用されている患者様では使用が制限される場合がありました。塗り薬にすることで、これらの問題に関係なく安全に治療できるようになりました。足を清潔に洗った後、エフィコナゾール外用液を1日1回、医師から指示された爪全体に塗ります。約1年間、きれいな爪になるまで根気強く続けましょう。爪白癬を再発させないために、足の水虫も一緒に治療するのがよいです。フットケアの方法は各種ホームページで検索してみてください。
当院にもフットケア外来があります。お困りの方には受診をお勧めします。

糖尿病療養指導士&薬剤師 M