カテゴリー別アーカイブ: 医療福祉相談室・メディカルソーシャルワーカー

1年間を振り返って

気がつけば3月も終わりに近づいてきています。日ごとに春めいてきており、気温も暖かくなる等春の訪れを感じています。しかし暖かくなる日もあれば急に寒くなる日もあり、体調管理が難しいと思う今日この頃です。

私事ではございますが、全仁会に入職し3年が経とうとしています。来年から4年目になりますがまだまだひよっこ相談員です。今年度は3年目という立場で業務に慣れてきたところがあり、出来ることが増えている一方で、慣れてきたことで自身の悪い部分を出してしまい迷惑をかけてしまったため精進が必要だと思っています。

思い返すと3年間があっという間に過ぎており毎日一生懸命ついて行くのに精一杯であったように思います。入職当初制服の袖を通したときには不安と期待が入り交じっていたのが懐かしいです。3年目ともなればもっとバリバリに仕事をこなしていると思っていたのですが…。まだまだ現状はほど遠いです。

来年度からは新たに後輩を相談室に迎えるため、少しでも頼りになる先輩になれるよう努力したいと思います。そのために初心に返り日々の業務や患者様との関わりを大切にしていきながら、先輩方の指導を活かしていけるようにしていきたいと思います。

私の所属する地域医療連携センターは様々な経験年数の8名の社会福祉士がいます。入院、外来の患者様のお困りごとに対して相談に応じています。「自宅での介護が大変」「医療費が高くなって困っている」などなにかお困りなことがありましたら地域医療連携センターは病院内の2Fにございますのでお気軽にお立ち寄りください。

季節の変わり目でもあり、気温による体調管理だけでなくこれから花粉症もしんどくなってくる時期であるのでみなさまも気を付けてお過ごしください。

地域医療連携センターN

環境の変化

新しい年を迎え早くも1ヶ月が経過しました。「一月往ぬ、二月逃げる、三月去る」といい、1月から3月はあっという間に過ぎ去り、新年度を迎えることとなるでしょう。

私事ですが、我が家の娘は3月で保育園を卒園、4月にはピカピカの1年生です。ランドセル、制服、学習用品など着々と準備を進めていますが、「うちの子が勉強についていけるのか。新しい環境に馴染めるのか」今から心配で仕方ありません。本人も「友達が出来なかったらどうしよう」と度々つぶやき、不安いっぱいの様子です。

新しい環境、環境の変化というのは楽しみでもありますが、同時に誰しも不安を抱えるものだと思います。

突然起こる病気や怪我もまた、大きな環境や生活の変化をもたらします。私たち医療ソーシャルワーカーは、病気や怪我により、今までとは異なる状況に不安を感じている患者様やそのご家族が、少しでも安心して入院生活、退院後の生活を送れるようにサポート致します。
お気軽に病棟の医療ソーシャルワーカーまでご相談ください。

チョロQ

今年を振り返って

現在、コロナウイルス国内感染者数は昨年、一昨年に比べ減少してきておりますが、依然として新規感染者は増えている状況です。

また、最近になり新規変異株のオミクロン株の国内感染者も確認されているためまだまだ、感染予防に対して十二分に配慮していく必要があります。
なかなか終息が見えない状況ではありますが、皆さんで力を合わせてこの窮地を乗り越えましょう。

さて、私事ですが先日、日本医療ソーシャルワーカー協会が主催するオンライン研修に参加しました。そこでは日本全国に勤務する3年未満の医療ソーシャルワーカーが参加しておりグループワークを通して様々な意見交流が出来ました。
各々仕事に対する熱意や現在の職場の状況などを聞き、同じような悩みを抱えている方がいると共感できる部分もあれば新たな発見に気付いた部分もあります。
最近ではオンラインでの研修が主体となってきておりますが、いつか実際に対面で研修を受けられるような世界情勢に変わって欲しいものです。

今回の研修の中で私が一番印象に残った内容をひとつお伝えさせて頂こうと思います。
それは『患者さん・ご家族(クライエント)は問題解決のためのリソース(資質)を持っている。クライエント自身が問題解決のエキスパート(専門家)である。私達、医療ソーシャルワーカーは何も知らない。だからこそ我々は専門家に教えてもらう姿勢を持ち続ける』という内容です。

これは我々が援助過程を辿っていく上で重要なポイントとなります。しかし中には“何を相談すればいいのか分からない”、“どのように話を進めていけば良いかわからない”など不安に感じる部分は多いと思います。
我々ソーシャルワーカーは、相手が現在何に悩んでいるのか、どういった環境に立っているのかを的確に把握しクライエント自身が問題解決できるよう寄り添っていくことが求められます。

そのためには研修や経験などを通してより広い視野で物事を捉えられるよう知識をつけていく必要があります。

今後も自己研鑽に励み患者さん・ご家族へ適切なアドバイスが出来るよう取り組んでいきます。

相談室のペリカン

お持ちですか?ご確認下さい(70歳以上の方)

季節はだんだんと冬に近づき、朝晩の冷え込みが厳しい時期になりました。
体調管理に十分に気をつけて、今年の締めくくりを迎えたいものです。

さて、今回は入院することでかかる費用に関係するお話をさせていただきます。
高額療養費、という言葉を耳にされたことがあるでしょうか。
高齢受給者証・後期高齢者医療保険被保険者証をお持ちの方は、1ヶ月毎の入院費支払い上限額が決められています。

住民税非課税世帯の方、所得が少ない方は、申請により支払いの上限額が軽減される場合があります。その場合、各保険者の窓口で手続きをする必要がありますので、各保険者にお問い合わせ下さい。
申請をすることで、限度額適用・標準負担額減額認定証が交付されますので、そちらを必ず入院病棟の受付へご提示下さい。(提示がないと限度額の適用が出来ませんのでご注意ください)
なお、3割負担の保険証をお持ちの方は、各保険者に申請をすることで限度額認定証が交付されます。(現役並みⅢの方には限度額認定証の交付無し)
また、限度額適用・標準負担額減額認定証は、申請をした月からの適用となり、さかのぼって適用は出来ませんのでお気を付け下さい。

ご不明な点は、医療ソーシャルワーカー、病棟事務までお気軽にお尋ね下さい。

地域連携医療センター 蒼いザリガニ

インフルエンザへの対策について

10月も終わりを迎えようとし、急激に寒くなってきました。現在新型コロナウィルスは感染者数が減少し、東京都でも飲食店の時短要請が解除されている等嬉しいニュースが報道されています。しかし寒くなってくるこの時期から流行拡大してくるインフルエンザにも注意が必要です。

普通の風邪の多くは喉の痛みや鼻水、くしゃみや咳等の症状が中心となり高熱もインフルエンザほどではありません。一方インフルエンザウィルスは38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉中、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。喉の痛み、鼻水、咳等の症状も併せて見られます。
また高齢者は肺炎を併発する可能性があるため注意が必要です。そのためインフルエンザにかからない、予防すると言うことがとても大切です。インフルエンザの予防策として効果的な方法は以下の通りになります。

①早めのワクチン接種
インフルエンザワクチンは感染後の発症する可能性を低くする効果と、発症した場合の重症化防止に有効です。流行前に接種することでインフルエンザにかかっても重症化しにくくなります。
②外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウィルスを物理的に除去するために有効です。インフルエンザに限らず新型コロナウィルス等接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症対策にも効果があります。また今ではどこでも見かけるアルコール消毒もインフルエンザウィルスに有効です。
③湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下してしまい感染症にかかりやすくなってしまいます。特にエアコン等乾燥しやすい室内では、加湿器等を使用し適度な湿度を保つことが有用です。
④栄養管理と休息
体の抵抗力を高めるために、日頃から3食バランスの取れた食事、十分な睡眠等規則正しい生活を心がけることが重要です。
⑤人混みを避ける
高齢者や基礎疾患のある人、体調の悪い人、睡眠不足の人等は不要不急の外出を避け、接触する人数を減らし感染予防をすることも有用です。
(厚生労働省ホームページを参考)

緊急事態宣言が終了し、通勤時や帰宅時に駅の人混みが多くなってきています。人混みでの接触が増えると感染リスクが上がるため、いつも以上に手指消毒や栄養バランスの考えられた食事を摂る等対策を徹底していきましょう。感染症とうまく付き合いながら楽しく過ごしていけたらいいですね。

地域医療連携センター NY

地域医療連携センター

地域医療連携センターは様々な依頼やご相談を病院の内外からお受けしている部署です。

連携集計(6項目)を取り始めた2013年には年間250件であった連携業務も年々増え、昨年は年間で1300件以上、6項目以外も含めるとさらに多くの問い合わせやご相談をいただいています。

その中でも一番多い連携は 外来受診・救急受診依頼が多く、病状や発症時期等詳細にお伺いし、緊急性も含め医師やスタッフと相談し対応させていただいてます。

内部からの連携依頼も多く、時には外来受診の患者さんの変化に気づき、相談してきてくれるケースも有ります。

連携センターとして相談件数が増えるなか、今後とも日々勉強しながら、内容をきっちり把握したうえで、患者さんにとってベストな連携が図れるよう部署全体で協力して対応に努めていきたいと思います。

地域医療連携センター NY

聴く力について


まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。東京オリンピックも終わり、早いもので9月を迎えようとしています。
私事ですが、今年度から相談員として地域医療連携センターへ異動となり半年が過ぎようとしています。患者さんやご家族とお話をするときや他職種とコミュニケーションを取る中で、聴く力が非常に大切になってくると日々痛感しています。
様々な立場の方と信頼関係築くためには、相手の気持ちや考え方等を理解していく必要があると思います。

その中で相手の話に積極的に耳を傾ける「アクティブリスニング(積極的傾聴)」というものがあります。相手の話を注意深く聴いている姿勢を「言葉」と「態度」で表すことで、相手が話しやすい状態を作ることです。
アクティブリスニングのコツとしては、
1.相手の話に耳を傾けて、最後までしっかりと聴く。
2.相手の話を途中でさえぎらない、否定しない。
3.表情やしぐさ、声のトーンなど、相手の様子に注意を払う。
4.相手の言葉を受け止め、理解し、共感する。
などがあります。

聴くという漢字は、「耳」、「目」、「心」の3つの漢字から成り立っていて、相手の話に耳を傾け、考えを引き出し、理解しながら援助が進められるように心掛けていきたいと思います。

地域医療連携センター A

野球部活動報告

連日暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
全仁会野球部は約30人の部員が所属し、職種もさまざまです。例年であれば、早朝野球リーグに参加し、4月~9月はリーグ戦、また月に2~3回の練習を行っていますが、ここ数年は、コロナ禍で十分な活動が行えていない状況です。
夏といえば、高校野球ですが、昨年はコロナ禍で各都道府県独自大会の開催がありましたが、高校3年生にとっては集大成となる大会が中止となり、大変悔しい思いをしていたと思います。
今年は、様々な制限がありますが、各地区予選が開催され、代表校も決定してきています。このまま無事に甲子園大会が開催されることを願っています。しかし、大会参加校の中には、予選中に、学校内・部内でコロナ感染者が発生し、予選会を辞退した学校も数校あり、とても悔しい思いをしている球児いるのが現実です。
今後の、同じ状況が続いていき「with コロナ」の時代をどのように過ごしていくか、これからも一人一人の感染対策の意識が問われてくると思います。
1日でも早く、これまでの生活が戻ってくるように、願っています。

地域医療連携センター H

心の健康を大事にすごそう

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、岡山県に出ていた緊急事態宣言が6月20日に解除となり、感染者数も一桁台が続き、感染対策には今後も気をつける必要はあるものの少し安堵感のある話題となりました。

新型コロナウイルス感染症が発生してから、約1年半が経過し、常に感染対策に気を配り気の抜けない状況が続いたことで、人々の心にも影響が生じています。

OECD(経済協力開発機構)のメンタルヘルス(心の健康)に関する国際調査では、日本国内でのうつ病・うつ状態に人の割合が2倍以上増加したとの調査結果が発表されました。これにはいつ収束するかわからない不安や今までとの環境変化等によるストレスが要因として考えられ、ストレス緩和策として、情報の制限・生活リズムを整える・バランスのよい食事・適度に体を動かす等の対処法が挙げられています。

また、その中で、「普段できないことが自宅にいることでできる」という考えを持つことがストレス緩和にとって大切ということが書いてありました。

部署内でも、お家時間を楽しむ方法について話をすることがあります。皆さんにもいくつかの例をお伝えできればと思います。
① お家の庭でキャンプ 
② ピクニック気分でランチ
③ お家カラオケ
④ オンライン飲み会
⑤ お出かけした気分でお取り寄せグルメを楽しむ
等々休み明けには、家でして楽しかったこと・美味しかった物等の話をしています。

それも一つのストレス解消である、人とのつながり・コミュニケーションをとるに結びついているのではないかと思います。
皆さんも、今だからこそ楽しめることを見つけ、体の健康のみならず、心の健康も維持できるようにしてもらえればと思います。

地域医療連携センター POOH

「消毒」と「除菌」

例年より早い梅雨入りとなり、蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスが流行し、一年以上が経過しています。マスクの着用、手洗い、消毒などの感染対策が日常の中で当たり前となっていますね。

今回は消毒・除菌についてお話させて頂きます。「消毒」とは「菌やウイルスを無毒化すること」「除菌」とは「菌やウイルスの数を減らすこと」を意味しています。

手指の新型コロナウイルスを「除菌」する方法には「流水及び石鹸での手洗い」があります。手指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで100分の1に、石鹸やハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らすことができます。また、手洗いの後にさらに消毒薬を使用する必要はありません。

「消毒」に使用する薬剤はウイルスや菌によって異なりますが、新型コロナウイルスの場合はアルコールが効果的であると言われています。新型コロナウイルスはエンベロープという脂質でできた膜を持っているウイルスであり、このエンベロープはアルコールによって膜を壊すことが出来るのです。そのため、ウイルスを弱らせる効果が期待できます。インフルエンザウイルスもエンベロープを持っているので、アルコール消毒で同様の効果が期待できます。一方、ノロウイルスやロタウイルスはアルコールに対しての抵抗性が強いため、長時間アルコールに接触しなければ消毒や除菌の効果は得られないようです。

ウイルス対策としては、手洗いが最も重要であり、手洗いがすぐに出来ない状況の場合にはアルコール消毒を行うようにするのが良いようです。
適切な感染対策を行い、コロナ禍を乗り切りましょう。早くコロナ禍前の、日常を取り戻せる日がくると良いですね。

連携センター チョロQ