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介護保険料のしくみと、介護保険サービス

こんにちは、ヘイセイホームヘルプステーションです。

梅雨の雨や蒸し暑さで、少し過ごしにくい日が続いていますね。
体調を崩しやすい季節なので、熱中症や脱水症状には十分気をつけましょう。

さて、今回は 「介護保険料」 について、わかりやすくご紹介します。

 

◆介護保険は40歳からスタートします
日本では、40歳になると介護保険への加入が義務付けられています。
介護保険料は、医療保険の保険料に上乗せする形で支払います。

介護保険の加入者は、年齢によって次の2つに分けられます。

第1号被保険者:65歳以上の方
第2号被保険者:40歳〜64歳までの方(医療保険に加入している方)

◆保険料のしくみはどうなってるの?
介護保険料の計算方法は、加入している保険の種類や年齢によって異なります。

【1】国民健康保険(国保)に加入している方
(例:自営業・無職の方など)
保険料は、お住まいの市区町村によって決まります。
所得に応じて金額が変わる「所得割」などがあり、毎年自治体から金額が公表されます。

【2】会社員・公務員など、勤務先の健康保険に加入している方
(例:協会けんぽ・組合健保など)
保険料は、毎月の給与やボーナスの金額によって決まります。
また、保険料の半分は会社(事業主)が負担してくれます。

●たとえば…
月給30万円、保険料率1.59%の場合
→ 30万円 × 1.59% × 1/2(会社と折半)= 2,385円
これが、月々の介護保険料になります。

◆介護サービスを受けられるのはどんな人?
保険料を支払うのは第1号・第2号どちらの被保険者も同じですが、
実際に介護サービスを利用できるのは、基本的に65歳以上(第1号被保険者)です。

ただし、40~64歳の方でも、老化にともなう病気(特定疾病:16種類)で介護が必要と認定された場合は、サービスを受けることができます。

◆介護の相談は、ひとりで悩まずに
介護保険制度の運営主体は市区町村(自治体)であるため、困った時の相談窓口は各自治体の介護保険課等になりますが、全仁会グループでは医療はもちろん、介護に関する相談窓口もあります。
お気軽にご相談ください。

また、ヘイセイホームヘルプステーションでは介護保険を利用した訪問入浴や訪問介護、福祉用具のレンタル・介護タクシーの運行等、様々なサービスを行っています。
サービス利用の検討や内容等、ご不明な点やご質問があればいつでもご連絡ください。

 

~救急から在宅まで~

ヘイセイホームヘルプステーション 事務部門 H

あじさい散策2025~グループホームのぞみ~

こんにちは、グループホームのぞみです。
6月15日から21日にかけて、倉敷市と総社市の境にある西坂台へ、あじさい鑑賞に出かけました。地域の方々が大切に手入れされている「あじさい通り」では、青・水色・紫・赤紫と、さまざまな色の紫陽花が咲き誇り、ご利用の皆様からは「きれいね」「来てよかった」と嬉しそうな声がたくさん聞かれました。
お花にそっと手を伸ばして触れたり、顔を近づけて香りを楽しんだりと、思い思いに季節の花とのふれあいを楽しまれました。

このブログを読んでくださっている皆様も、ぜひ季節のお花を身近に感じて、自然の恵みに癒されてみてくださいね。

これからも「のぞみ家」は、明るく・楽しく・元気いっぱいに、笑顔あふれる毎日をお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします

ピースガーデン倉敷 4階  グループホームのぞみ I

公認心理師の紹介

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

はじめまして。今年度入職した公認心理師のEです。
今回は公認心理師について、お伝えできたらと思います。

公認心理師は、2017年から国家資格になった、心の健康をサポートする専門職です。
医療・福祉・教育・司法・産業分野等において活躍しています。

医療における公認心理師には、心理検査や心理的支援(カウンセリングや心理療法)、コンサルテーション(専門家同士の連携)、心理情報の提供・啓発(メンタルヘルス教育)の業務が求められます。

公認心理師になるためには、大学学部・大学院の6年間、授業や実習を通して学び、国家試験を合格する必要があります。

今年の3月2日には第7回公認心理師試験が実施され、私は大学の同期と共に大阪会場で受検しました。2年間、仲間と共に勉強し合った甲斐があって、合格することができました。

私は4月に入職し、まだ新米です。知識も技術もこれからなので頑張っていきたいと思います。そこで、今回は公認心理師におけるコミュニケーションの取り方について、私と一緒に勉強をしてみませんか。

 

①視界に入る位置を意識する
患者様は横から突然声をかけられるとびっくりされることがあります。そのため正面からゆっくりと近づき、目線を合わせることで安心感を伝えます。

②非言語コミュニケーションを活用する
言葉だけでなく、表情やジェスチャー、声のトーンを意識することで、より伝わりやすくなります。

③安心感を与える言葉を使う
「さっきも言いましたよ」ではなく、「なるほど、そうなんですね」と相手のペースを尊重する言葉を選びます。

④過去の話に耳を傾ける
認知症の方が過去の話をする際は、否定せずに共感しながら聞くことが大切です。話すことで安心感を得られることがあります。

⑤予告してからケアを行う
何かをする前に「次は○○しますね」と事前に伝えることで不安を軽減できます。

どれも基本的なことですが、現場にでると改善すべき点が多くあると感じています。
これからも先輩方の元で学び、当院を利用されている皆様に信頼される公認心理師となれるよう、精進して参ります。

公認心理師 E

祝 個人戦男子優勝&団体戦準優勝!~岡山県病院協会主催 令和7年度病院職員ボウリング大会 参加報告~

カテゴリー: 部活動 | 投稿日: | 投稿者:

6月22日(日)、フェアレーン岡山ボウリング場にて開催された「令和7年度 病院職員ボウリング大会」(主催:岡山県病院協会)に、倉敷平成病院ボウリング部より2チーム・6名が参加しました。  今年は、県内16病院から計22チームが出場する大規模な大会となりました。

団体戦では、当院Aチームが準優勝(トータル1326点)でした。
Bチームも健闘し、18位(980点)という結果でした。

そして、さらに嬉しいニュースが…
個人戦男子の部で、八木二郎さんが見事496点で優勝しました。

日頃から個人的に練習に励んでおられた八木さんの努力が、素晴らしい形で実を結びました。おめでとうございます。団体優勝は国体選手を擁する岡山博愛会病院Aチーム(1613点)、3位は昨年優勝の榊原病院Aチーム(1256点)と、強豪ひしめく中での快挙でした。

倉敷平成病院ボウリング部は、職場の部署の垣根を越えて、楽しく真剣に競技をモットーにしています。日頃のチームワークの良さが結果に表れました!応援ありがとうございました。

ボウリング部 部長 S

#倉敷平成病院 #ボウリング部 #楽しく #真剣に #岡山県病院協会 #チームワーク

 

熱中症対策について

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

6月も終盤になり次第に厳しい暑さになってきました。皆様は熱中症対策などされていますでしょうか。私は訪問リハビリに従事していますが、私達もこの時期は、ネッククーラーやアイスベストを使用して利用者様のご自宅へ訪問しています。今回は熱中症対策についてご紹介させていただきます。

【熱中症とは】
熱中症とは暑い環境にいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体内の調整機能が破綻し生じる症状の総称です。

【熱中症の症状】
めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、高体温、頭痛、吐き気、倦怠感、痙攣、などの症状が現れます。

【熱中症の予防】
・こまめな水分補給が肝心です。外出時、特に猛暑日は飲み物を持ち歩きましょう。
・疲れている時は熱中症にかかりやすいため、適宜休息をとるようにしましょう。
・しっかり食事をとり栄養を充足させましょう。
・室内でも熱中症になるため、エアコンを使用し室温を調整しましょう。
・ご家族やご友人同士で、体調に変わりがないか声をかけ合いましょう。

【熱中症での応急処置】
・涼しい場所へ移動:エアコンが効いている部屋や風通しの良い日陰へなどへ移動する。
・体を冷やす:衣類を緩め体を冷やす。特に首、脇の下、足の付け根など。
・水分補給:水分、スポーツドリンク、経口補水液などを補給する。

私達も訪問した際には前述の予防策を伝えて、扇風機やエアコンの使用を促し、室温調整の必要性などもご案内しております。また、利用者様と屋外歩行練習をする際も、歩行距離の調整や日陰を歩いていただくなどの対策を実施しています。小さなお子様やご高齢の方は熱中症のリスクが高まるため特にご注意が必要です。しっかりと熱中症対策を行い、今夏も乗り越えていきましょう。

 

 

訪問看護ステーション 理学療法士F

イラスト:イラストAC
引用HP:厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
倉敷市HP 健康危機管理 熱中症予防

アルツハイマー病の新しい2つの治療薬

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

アルツハイマー病の新しい2つの治療薬が相次いで認可されました。
テレビや新聞をはじめとして,色々なメディアで取り上げられています。
お薬の名前は「レケンビ®︎」と「ケサンラ®︎」です。

作用する仕組みは若干異なるものの、どちらのお薬もアルツハイマー病の脳に溜まるアミロイドβ蛋白(Aβ)を脳の中から取り除く薬剤です。

ポイントを簡単にあげておきます。

①アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度(初期)認知症の患者さんが対象であり、認知機能障害が進行した患者さんにはは対象にならない。

②事前に認知機能検査や頭部MRIを受けて、投与の基準を満たしているかどうか確認が必要。

③髄液検査あるいはアミロイドPETという検査を行なって、Aβが脳内に沈着していることが確認された場合に投与ができる。もし、Aβが脳内に沈着していないと判定された場合は、投与はできない。

④レケンビ®︎は2週間に1回、ケサンラ®︎は4週間に1回の点滴静注。投与期間は、レケンビ®︎は原則18ヶ月(1年半)。ケサンラ®︎は、投与開始1年目でアミロイドPETを行いAβが十分に除去されていれば投与を中止できる。除去が不十分であれば18ヶ月まで継続する場合もある。

⑤どちらもAβに対する「抗対医薬品」であり、ワクチンと同じ様にアレルギー反応などの副反応が起きる場合がある。

⑥Aβ関連画像異常(amyloid–related imaging abnormalities;ARIA)が副反応として生じる場合があり、投与開始半年間は頻繁に頭部MRを撮影することが義務付けられている。ARIAは、ほとんど場合無症状ですが、まれに頭痛、意識障害、けいれんなどの症状を起こすことがある。ARIAが生じた場合、定められた基準に従って、投与を中断したり中止したりする必要が生じることがある。

⑦どちらのお薬も高額な薬剤なので、健康保険の負担度や所得に応じて高額医療費制度を使える場合がある。

 

添付のPDFにもう少し詳しいお薬の説明を載せていますので、ご興味のある方はご覧ください。

また、最近ではGoogleなどの検索サイトにお薬の名前を入力すると、色々な情報を得ることができます。
とはいえ、なかなかパッと理解するのは難しかったりするので、医師からもっと詳しい話が聞きたいぞ〜〜という場合は、当院認知症疾患医療センターの受診予約の相談をしてください。

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

イラスト:イラストAC

背中の痛み

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

蒸し暑く、梅雨明けが待ち遠しい季節となりました。
今回は背中の痛みについての症例をご紹介します。
50代男性、背中の強い痛みに悩まされていました。こちらの患者さんは3年前に脊髄腫瘍の手術をされ、その後から背中の手術根周辺と後頭部に強い痛みが現れ、長く仰向けで寝ることが辛いと訴えられ来院されました。
手術後に手術部位周辺が強く痛む場合、瘀血(おけつ)という状態になっていたのではないかと考え施術しました。瘀血とは血液の流れが悪くなり体内で停滞してしまう状態のことです。
この方の場合、手術後に加えて仰向けで寝ていると背中を圧迫してしまうため、更に血液の流れを悪くしてしまいます。そのため同一姿勢での強い痛みや、肩こり頭痛などの症状を発生させ、そして悪化させていたのではないでしょうか。
そこで、瘀血の治療として膈兪(かくゆ)と委中(いちゅう)などの血液の流れをよくしてくれるツボなどに鍼をしました。また、滞りのため強い痛みのある背中には鍼と灸の施術を行い血液の流れを促してあげられるように施術を行いました。
初めの施術ではあまり変化がみられませんでしたが2,3回の施術後から徐々に痛みが和らいでいく効果がみえて、初めの仰向きで寝られないほどの辛い痛みの症状は次第に軽くなっていきました。
まだ多少の鈍い痛みは残っていますが以前ほどの痛みはなく、落ち着いています。今後も月に一度程度の施術を続けながら痛みの様子をみていこうと考えています。
雨の日の多い季節です、ご自愛ください。

 

イラスト:いらすとや

ヘイセイ鍼灸治療院 F

 

 

医療ソーシャルワーカーの仕事とは

だんだんとジメジメした雨の日も増えてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は当院にて医療ソーシャルワーカーとして働いています。
“医療ソーシャルワーカー”と聞くと、どんな仕事をしている人だろう?と思われる方も多いかもしれませんが、外来・入院に関わらず患者さんやご家族の相談対応をさせていただいています。なかなか“医療ソーシャルワーカー”という言葉自体が浸透していないため、自己紹介の際には“相談員”とお伝えしていることが多いかもしれません。

医療ソーシャルワーカーは、保険医療機関等において患者さんやご家族の相談にのり、社会福祉の立場から経済的・心理的・社会的問題の解決、調整、社会復帰を支援する専門職です。

相談と言ってもどんなことを相談したらいいのだろう?と思われる方もいらっしゃると思います。病気や怪我で治療が必要になった際に、患者さんやご家族だけでは解決できない問題が起きる場合があります。

介護が出来るか分からない、
自宅での生活が難しいかもしれない、
退院後の生活が不安・・・、
介護保険について知りたい、
医療費や生活費など経済的なことが不安・・・、
転院について相談したい、
など

患者さんやご家族の話を聴き、問題解決に向けて必要な制度の活用ができるようお手伝いさせていただいたり、今後の生活についてご本人やご家族とともに一緒に考えさせていただきます。

安心して治療や日常生活が送れるようサポートできたらと思いますので、相談のある方はお気軽にお声かけください。

地域医療連携センター 医療ソーシャルワーカー M

※画像はイメージです(写真AC)