褥瘡(じょくそう)について

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

皆さん「褥瘡(じょくそう)」という言葉はご存知ですか?一般的には「床ずれ」とも言います。

医療に関わる仕事をしている方はなじみのある言葉かもしれませんが、今回は「褥瘡」の基本的な内容について紹介します。

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったりすることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことをいいます。

■なぜ褥瘡ができるのか?
私たちは普段の生活の中で、寝ているときは寝返りをうったり、長時間椅子に座っているときは動いたりして、同じ場所に圧がかからない動作を自然と行っています。しかし自分では動くことができず長期間寝たきりの方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、「褥瘡」ができてしまうのです。

■褥瘡ができやすい場所
骨が突き出した部位は強く圧迫されて、褥瘡ができやすくなります。褥瘡のできやすい部位は、寝ているからだの向きや姿勢によって違ってきますので長時間同じ体勢にならないよう注意が必要です。

■褥瘡を予防するために大切なこと
・体位変換…長い時間同じところの圧迫を避けるため、定期的に体の向きを換えることが必要です。
・褥瘡予防用具の使用…エアマットやクッションなど、体圧分散用具を活用します。
・栄養管理…バランスのよい食事を心掛け、栄養状態を良好に保ちましょう。
・スキンケア…皮膚への刺激や皮膚トラブルは褥瘡が発生する原因となります。

褥瘡(じょくそう)はそれほど身近ではない言葉かもしれませんが、見聞きする機会があればこの記事を思い出してみてください^^

薬剤部 S.N

花粉症で果物・野菜アレルギーになる?

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

皆さん、こんにちは。

5月になり、過ごしやすい気温になってきましたね。

さて、今や日本人の3~4人に1人の割合でいると考えられている花粉症。
私もその内の1人ですが本当に辛いですよね・・・

花粉症の方で、ある特定の果物や野菜を食べたとき口やのどが痒くなった経験がある方がいらっしゃいませんか?

そのような症状のことを「花粉関連食物アレルギー」と言います。なぜそのような症状が起こるのかというと、野菜や果物に含まれるアレルゲンと花粉のアレルゲンの構造が似ているため、体が勘違いをして反応してしまうことがあるそうです。一般的な食物アレルギーと違うのは、口やのどなど食物が接触した部分にのみ症状が現れます。では、花粉と関連があるとされる果物や野菜には何があるのでしょう。

■スギ・ヒノキ→トマト
■ハンノキ属→リンゴ、モモ、ナシ、メロン、スイカなど
■シラカンバ属→リンゴ、モモ、ナシ、サクランボ、イチゴなど
■オオアワガエリ→メロン・スイカ・トマトなど
■ブタクサ→スイカ・メロンなど

紹介したもの以外にも様々な種類があるので、症状が見られた場合は原因となる食べ物をなるべく食べないようご注意ください。アレルギーの検査は、血液だけで簡単に調べることができます。症状がみられる、自分に何のアレルギーがあるか知りたいなど気になった方は、受診をお勧めします。

臨床検査部 M

【山陽新聞メディカ167号にニューロモデュレーションセンター施設認定が紹介されました】

平成30年5月8日(火)付けの山陽新聞朝刊、メディカ167号に倉敷ニューロモデュレーションセンターが日本定位・機能神経外科学会より施設認定をうけた記事が紹介されました。
是非ご一読下さい。

山陽新聞メディカのサイトもご覧ください。

秘書広報課

花より笑顔!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

皆さまこんにちは。気付けばもう5月で、日々の移ろいの早さに驚いています。
予防リハビリは、新たに2名のスタッフが加わり、新体制で頑張っています。

さて、予防リハビリでは毎年4月に平成病院で咲いている桜のところまで、利用者様と花見に行きます。
皆さまは毎年桜を見に行くのを楽しみにされており、普段歩く機会の少ない方も積極的に参加され、楽しみながら体力の向上も図ることができています。
今年も花吹雪が起こる程綺麗に咲いており、利用者様の表情にも笑顔が咲いていました。
また桜を見るだけではなく、写真を撮ったり、桜に触れたりと皆さま思い思いに楽しんでいました。

予防リハビリに帰った後は、撮影した写真をスクリーンにてスライドショーで流しながら、皆さまともう一度桜を堪能しました。
「またみんなで行きたいね~」という声も聞こえ、より楽しんで予防リハビリを利用していただけるよう、一層精進していきたいと感じました。
また来年も皆さんと桜を見に行けることを楽しみにしています。

介護福祉士 S

作品のご紹介

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

日中は汗ばむほどの陽気となり、日焼け対策が欠かせない季節になりました。
私たちケアマネジャーは毎月ご利用者様のお宅を訪問し、ご本人やご家族と面談させて頂いています。
そんなご利用者様の一人、ケアハウスにご入居中のTさん。
87歳のTさんの趣味は手工芸で、毎日寝る暇を惜しんで作品作りに没頭されています。訪問時にその作品を見せていただくのが私の楽しみのひとつになっていて、何ともいえない可愛らしい、愛嬌のある作品を作られています。

今回はこの場を借りてTさんの作品をご紹介させて頂きたいと思います。

熊本ご当地ゆるキャラくまもん…?

森の妖精…?①

森の妖精…?②

みんな大好きアンパンマン…?

ケアプラン室でも飾らせて頂いており、他のケアマネジャーもその作品に癒されています。

『なに作りょーるか分からんで~!お化けがお化けみたいなもん作りょんじゃけん』と笑い飛ばしながら言われるTさんですが、いつも明るく元気、そして毎日楽しみを持って生活している姿には憧れます。
高齢になってもできる趣味を持つこと、言葉で聞くと簡単なようで、いざ見つけようと思うとなかなか難しいものです。私も見習いたいと思います。

ケアプラン室 NS

栄養科通信 vol.129 「口内炎予防と対策には何が必要?」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

一度出来てしまうとなかなか治りにくく、食事も会話も辛くなってしまう「口内炎」。口内炎は、頬や唇の内側、歯茎、舌など口腔内の粘膜に起こる炎症のことをいいます。皆さんも一度は痛~い口内炎に悩まされたことがあるのではないでしょうか?

一般的に多くの人が発症する「アフタ性口内炎」は、物理的な刺激で口腔内が傷つく(口の中を噛む、魚の骨が口の中に刺さる、入れ歯などが当たるなど)、口腔内の不衛生(細菌やウイルスに感染しやすい状態)、全身の健康状態の悪化(栄養バランスの乱れ・睡眠不足など体力の低下)などが原因で起こります。
私は疲れた時や外食が多い時、口内炎が出来て痛みに苦しむことが多いため、今回は口内炎の予防や対策について調べてみました。

口内炎の予防や対策としては、まずは主食・主菜・副菜をそろえた食事をバランスよく摂り、睡眠を十分とってストレスをためないことが大切です。栄養面では特に、皮膚や粘膜を守り、維持する働きのあるビタミンB群を摂るとよいとされています。ただし、ビタミンB群は水溶性であり水に溶けて体外へ出てしまいやすいため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめに毎日摂るようにしましょう。
ビタミンB群を含む食品には以下のものがあります。

・ビタミンB1:玄米・豚肉など
・ビタミンB2:うなぎ・レバーなど
・ビタミンB6:肉類・にんにくなど
・ビタミンB12:牡蠣・あさりなど
・ナイアシン:カツオ・たらこなど

また、辛いもの、熱いもの、味の濃いものは口腔内を刺激して口内炎を悪化させるため避けましょう。そして、甘いもの・アルコール類・糖質の多い食べ物は体内で分解する時に、ビタミンB群を大量に消費してしまうので出来るだけ控えましょう。

管理栄養士 K.M

13)認知症の症状を理解する②

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は記憶以外の面から、認知症を有する人が、どのような不自由さを感じやすいか、ということについてお話しをしました。
今回はこの不自由さに対して、周囲の人がどのように対応したらよいか、ということについてお話したいと思います。
まず重要な点をおさらいしましょう。以前ブログで下の図を紹介しました。


認知症において、それぞれの認知機能(見る、聞く、話す、わかる、判断する、按配する)の障害のされかたのパターンや強弱は、人それぞれによって異なります。つまり、人によって不自由さが異なるということは、その不自由さを補う援助の方法もそれぞれ異なります(さらに、これまでの生活歴や人格も関係してきます)。「書籍やインターネットなどで紹介されている対処法を試してみたが、どうもうまくいかなかった」という声をよく聞きますが(もちろんうまくいくケースもあります)やはり個人差という大きな変数が関わっているのです。

不自由さを補うための重要な視点として・・・
どのようなことが、どのような状況で出来にくくなっているのか。同様に、どのようなことが、どのような状況であればできるのか。
周りの人が、(本人には)出来る・出来ないととらえていることが本当に正しく本人の不自由さをとらえているとは限りません。さらに、認知症は進行性疾患ですので、数年前と現在のご本人の不自由さが同じであるとも限りません。今、ここ、でのご本人の不自由さを観察して、その情報を元に、ご本人の不自由さを補うなにか良い方法がないかどうかを医師や看護師、ケアマネージャー、または各地域の高齢者支援センターや県、市の相談機関(電話相談など)にどんどん相談してみることはとても重要なことです。
すぐには解決へのヒントは得られないかもしれません。しかし、「一緒になって粘り強く支えてくれる、考えてくれるという人がたくさんいる」という実感は、ご本人を支え続ける人(援助者)やご本人にとって、安心感につながるものではないでしょうか。
個人ごとの不自由さに沿った援助法という視点とはまた別に、一般性を含む、よりよいかかわり方という視点からのお話も、次回に向けて少ししましょう。
認知症の人と接するときのこころがまえとして・・・。

次回は、よりよいかかわりとは、という視点でより詳しくお話をしたいと思います。

「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには、地域のかかりつけ医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけ医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

通所リハビリの共同作品「阿知の藤」(平成30年5月)を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

 連休は倉敷美観地区でハートランド倉敷が開催され県内外から多くの方がご来場されたようです。今年のハートランド倉敷は倉敷市花・藤をメインテーマに開催されたそうですが、くらしき藤娘も登場したとのことです。

私たち通所リハも昨年にちなんで、藤の花の作品を作りました。大輪の藤が咲き誇る様子です。岡山県天然記念物のアケボノフジ「阿知の藤」は、今年は樹勢回復中で開花をしていないそうですが、そちらをイメージして作成いたしました。
外来にお越しの際は是非ご覧ください。

通所リハビリ

作業療法士としてニューロ・モデュレーションに関わって

倉敷ニューロモデュレーションサンターが始まって早くも1年が過ぎました。
当院のニューロモデュレーションセンターでは、パーキンソン病、本態性振戦、ジストニア、不随意運動症や慢性疼痛に対して、深部刺激療法(DBS)や脊髄刺激療法(SCS)を行っています。DBSやSCSを受けられる方、すでに受けておられる患者様と多く関わらせていただいています。
作業療法士は主に理学療法士と協力して手術前後の運動機能検査や入院中のリハビリテーションなどを行っています。
作業療法士の運動機能検査は主に手の機能の検査を行って、DBSやSCSの適応や治療効果などを判断する一つの指標となります。手は日常生活を行う上でとても重要で食事や更衣などの動作にとても関わりが深いです。その検査結果などをチームで情報を共有し患者様によりよい治療を提供できるように努めています。そのためには患者様の症状や特徴を正確に観察、評価を行いチーム全体に伝達することがとても重要になります。

また、DBSやSCSなどの刺激装置による症状の改善以外でリハビリによる治療が必要になります。筋力や柔軟性の向上による身体機能の底上げ、安全に生活が出来るように環境の調整、何より患者さんがその人らしく生活が出来るように支援することを求められています。多くの患者様はリハビリを懸命に取り組まれ、リハビリ以外の時間にも自主訓練を行うなど症状をよくしたいという気持ちがとても強い方が多いです。

僕たちはその患者様のパワーに負けないように、よりよい作業療法を提供し、ニューロモデュレーションに関わるスタッフ全員で患者様が笑顔になれるようにこれからも当院のニューロモデュレーションセンターを支えて行きたいと思います。

倉敷ニューロモデュレーションセンター 作業療法士 E

 

※ニューロ・モデュレーションとは:neuro(神経)・modulation(調節)のことで、神経調節療法となります。
※写真はニューロリハチームの検討会の様子です。

 

新入職員の口腔ケア実習をしました。

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

5月に入り、新入職員の方も疲れが出てきているのはないでしょうか?
初々しい方達を見ていると、こちらも気持ちがフレッシュになってきます。

今年は27名の病棟新入職員に口腔ケアのセミナーを実施しました。2名のMSWの女子の参加もありました。今年から、病棟で使用している洗口液、保湿ジェルを用いて、口腔ケアの実習を行いました。新入職員から、「これは飲み込んでも大丈夫ですか?」という質問に『あっ、そうか。そこから説明しなきゃいけないんだ。』と思いました。自分が普段の業務で普通になっていることが、そうではないんだと改めて気づかせてもらいました。皆さん熱心に実習をされていました。
質問もたくさんして頂き、患者さんに積極的に口腔ケアしていこうという意気込みを感じました。毎年思うのですが、自分から質問してくる方は

その後、病棟でも長く勤めている方が多いように感じます。学んだことを、自分に取りこんでいるんだなと思います。新人の方に元気をもらっている職員もいっぱいいると思うので頑張ってくださいね。

歯科YF