栄養科通信 vol.129 「口内炎予防と対策には何が必要?」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

一度出来てしまうとなかなか治りにくく、食事も会話も辛くなってしまう「口内炎」。口内炎は、頬や唇の内側、歯茎、舌など口腔内の粘膜に起こる炎症のことをいいます。皆さんも一度は痛~い口内炎に悩まされたことがあるのではないでしょうか?

一般的に多くの人が発症する「アフタ性口内炎」は、物理的な刺激で口腔内が傷つく(口の中を噛む、魚の骨が口の中に刺さる、入れ歯などが当たるなど)、口腔内の不衛生(細菌やウイルスに感染しやすい状態)、全身の健康状態の悪化(栄養バランスの乱れ・睡眠不足など体力の低下)などが原因で起こります。
私は疲れた時や外食が多い時、口内炎が出来て痛みに苦しむことが多いため、今回は口内炎の予防や対策について調べてみました。

口内炎の予防や対策としては、まずは主食・主菜・副菜をそろえた食事をバランスよく摂り、睡眠を十分とってストレスをためないことが大切です。栄養面では特に、皮膚や粘膜を守り、維持する働きのあるビタミンB群を摂るとよいとされています。ただし、ビタミンB群は水溶性であり水に溶けて体外へ出てしまいやすいため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめに毎日摂るようにしましょう。
ビタミンB群を含む食品には以下のものがあります。

・ビタミンB1:玄米・豚肉など
・ビタミンB2:うなぎ・レバーなど
・ビタミンB6:肉類・にんにくなど
・ビタミンB12:牡蠣・あさりなど
・ナイアシン:カツオ・たらこなど

また、辛いもの、熱いもの、味の濃いものは口腔内を刺激して口内炎を悪化させるため避けましょう。そして、甘いもの・アルコール類・糖質の多い食べ物は体内で分解する時に、ビタミンB群を大量に消費してしまうので出来るだけ控えましょう。

管理栄養士 K.M