大血管障害とは

糖尿病の患者さんは血糖値が高い状態が続くと動脈硬化が進行して大きな血管が詰まりやすくなります。それにより狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などを発症する危険性も高まります。糖尿病がない人に比べて2~4倍心筋梗塞、脳梗塞を起こしやすいともいわれています。
狭心症、心筋梗塞では強い痛みが特徴ですが、糖尿病になると神経障害のため痛みを感じにくくなることもあるため注意が必要です。

大血管障害を起こさないためには血糖コントロールを良好に保つこと。加えて、高血圧の改善、脂質異常症の改善、禁煙が大切です。
ただいま生活習慣病センターでは、大血管障害の合併症検索強化月間となっています。頭部MRI、頸動脈エコー、心エコーなどの検査をお勧めしています。

進行すると恐ろしい血管障害も早期発見・早期治療で進行を食い止めることができます。自覚症状がなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。

糖尿病療養指導士 看護師 たー