認知症予防「脳トレ」

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

「最近、物忘れをするようになったわ。大丈夫かな?」と言う言葉を訪問先の利用者、家族から聞く機会が増えました。特に一人暮らしの方は切実な思いがあるようです。

加齢に伴って誰でも記憶力や判断力が低下し、物忘れをする傾向にあります。
ですが、高齢の物忘れと違い、認知症の物忘れは自覚があまりなく、体験の全部を忘れ、探し物も誰かが取ったと言ったり、時間の軸がずれ日時・曜日・場所・人物などが順を追ってわからなくなったり、日常生活に支障が出るようになります。

近年は認知症に関して、報道・新聞などのマスメディアからの情報が豊富になった事や、運転免許証の更新にあたり認知症の検査が実施されるなど、様々なところから認知症という言葉を耳にする機会が増えたことでより関心が高まってきています。

そこで認知症予防として、運動、食事、知的活動、社会とのつながりなどリスク要因に目を向ける事が大切です。
ここでは訪問看護がよく提案している知的活動の一つの脳トレーニング(脳トレ)を紹介します。人それぞれ生活背景や環境の違いがあり、得意、不得意な事も様々です。不得意な事を克服する事も良いことですが、認知症の方は得意な事を伸ばす事で脳が活性化すると言われています。クイズ・クロスワード・間違い探し・計算・漢字問題・カレンダー作り・塗り絵・編み物など・・・の提案をしています。
「クロスワードを解いているけど、これ以上は無理。だけど次のページを開けたら答えがあるから助かるのよね」と笑顔で言われた事があります。
答えを見たとしても全て埋める事の達成感があり、一緒に「こうじゃない?合ってる?」と言いながら解いていく事で笑顔が増えてきました。今からでも遅いということはありません。
少しでも認知機能の低下が進まないように、得意な分野を探してみませんか?

訪問看護 O