湿布の適正使用をお願いします。

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

ブログ湿布は飲み薬と比べて、胃腸障害や全身性の副作用が少なく、患部への直接的な効果が期待できます。そうは言っても、間違った使い方をすると大変なことになります。以下に湿布の種類と使用上の注意点を簡単にまとめました。

<湿布の種類>
①パップ剤:厚めで水分が多く含まれている。
*冷湿布:打ち身や捻挫などの急性症状に。
サリチル酸メチル・・・知覚神経の末梢に作用して痛みを鎮める成分。
カンフル・・・穏やかに局所を刺激して血行をよくする成分。
*温湿布:腰痛や肩こり、神経痛などの慢性症状に。
トウガラシエキス(カプサイシン)・・・血管拡張、血行促進する成分。
貼った瞬間はひんやりするが、時間の経過とともに温かくなる。
②テープ剤:パップ剤ほど水分を含んでいないので冷却効果が少なく、慢性疾患に使用されることが多い。よく動かすところの貼付に適する。

大まかな使用条件を述べましたが、においの有無や貼り心地など、お使いになって気持ちの良いものを使用したら良いそうです。

湿布を使う際の注意点ですが・・・
◆アスピリン喘息や妊娠後期には使用できない湿布もありますので、医師や薬剤師にご相談下さい。
◆光線過敏症:ケトプロフェンを含む湿布は紫外線が当たると光線過敏症を起こします。直射日光などの強い光を避け、濃い色の長袖長ズボンやサポーターで貼付部位をしっかりガードしましょう。剥がしてからも4週間程度注意が必要です。

たかが湿布と思わずに、使用方法や使用上の注意点をよく読んでお使いになって下さい。

薬剤師 M