日焼け止めについて

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

ブログ5月も終盤になり、日差しが益々強くなってきました。
そろそろ日傘や日焼け止めの出番ですね!!
そこで、今日は日焼け止めについてお話ししたいと思います。

一般的な日焼け止めには、紫外線を吸収させる物質を使った紫外線吸収剤と、紫外線を反射させる物質を使った紫外線散乱剤の二種類があります。

◆紫外線吸収剤

紫外線吸収剤とは、紫外線を吸収することで肌への紫外線を減らす成分です。
紫外線散乱剤に比べて、白浮きしにくく、サラサラしているものが多いです。
ジェルタイプや化粧水タイプの日焼け止めには、紫外線吸収剤が配合されていることが多いです。また、汗に強いこと、SPF50など高SPFを出せるのが特徴です。
紫外線吸収剤は化学合成された成分で、
・メトキシケイヒ酸オクチル
・ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン
・パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル などがあります。
紫外線を自分の中に取り込んで化学反応を起こさせます。この化学反応自体、そして化学反応で変化してしまった物質が肌に刺激になる場合もあります。
敏感肌の方が、強い日焼け止めを塗って肌があれてしまった…ということがあるのはこのせいかも知れません。

◆紫外線散乱剤
紫外線を反射・散乱させてお肌に浸透するのを防ぐ効果のある成分です。
紫外線散乱剤は、無機粉体からなる成分で、
・酸化チタン
・酸化亜鉛  などがあります。
紫外線吸収剤に比べて、肌にやさしいのですが、紫外線防止効果が低く、使用感も乾燥が気になったり白浮きしやすいなどあります。

このように、それぞれ特徴があるので、用途に合わせた使い分けがポイントになります!
日焼け止めを選ぶ時には、参考にしていただければと思います(^^)

薬剤師 ゆー