趣味と向き合う

今年は桜の開花がはやいとニュースで聞きますが、朝晩はやはり冷え込みます。手洗いうがいをしっかり行い、食事と睡眠を十分にとり、体調管理を行うことがとても重要だと感じる日々です。

さて、私には趣味があります。ここ2・3年で始めた登山なのですが、ある怪我が原因で、現段階では継続することが難しいと感じています。
怪我をきっかけに、なぜ登山が好きだったのか改めて考えてみると、「屋外での食事が好き」という答えにいきつきました。北アルプスにもまた行きたいですし、アイゼンを使うような雪山にも興味があります。もちろん、仲間と未知の景色に出会うことも楽しみですし、ヘトヘトになって頂上にたどり着いた達成感も何にも代えがたいものがありますが、それらを差し置いても、「屋外での 食事が好き」なのです。

それに気付くと、自然と、登山できない寂しさは半減し、公園でマク○ナルドを食べてるだけでも幸せを感じられていますし、自分で作ったおにぎりをベランダで食べるだけでも、何か特別な日に思えてきます。

趣味や楽しみを持つことは大切だと思っています。実際、趣味を継続できている人や趣味がある人の方が、運動機能を維持しやすいとの研究も報告されています。

しかし、年齢を重ねたり、病気や怪我の影響でこれまでのようにうまくできない、痛みが気になってそんな気分じゃない、という方が多くおられるのもまた、事実です。

私は訪問リハビリに従事して、約8年になります。御利用者さんのお宅に伺うと、その方がこれまで暮らしてきた空間であるからこそ、その方の好きなこと、得意な事、大切にされてきたことに気付かせていただくことがあります。好きだけどあきらめたこと、得意だけどできないこと…それらに、「もう一度チャレンジしたい」「新しい楽しみをみつけたい」、そのために、「痛みをとってほしい」「身体を楽に動かせるようになりたい」そんな思いをお持ちの方と一緒に、チャレンジを忘れないよう、また、ご本人も気付いていないような自分の魅力や素晴らしい潜在能力に『気付ける』理学療法士であれるよう、日々研鑽を重ねていこうと思います。

訪問リハビリ Q