こんにちは。予防リハビリです。
今日はフレイルについてお話しいたします。
フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。健康な状態と要介護状態の中間で、多くの方はフレイルを経て要介護状態へ進むと考えられています。高齢者においては特にフレイルを発症しやすいことが分かっています。
フレイルの基準には様々なものがあります。以下にあげているのはその中の一つです。
・体重減少:ダイエットや病気をしていないのに1年間で4.5㎏、または5%以上の体重減少
・疲れやすい:何をするにも面倒だと週3~4日以上感じる
・歩行速度の低下
・握力の低下
・身体活動量の低下
上記の項目が3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断できると言われています。
次にどのようにフレイルが発生し進行していくかを説明します。筋肉量が減少し、歩行速度が低下した状態(サルコペニア)となり、筋肉量が減少することで活動量が低下し筋力低下、活力の低下、歩行速度が低下します。このため基礎代謝が低下しエネルギー消費量が低下します。体を動かさなくなるため、食欲や食事摂取量が低下し、低栄養状態となり体重が減少します。さらに筋肉量の低下が進行・・・とフレイルが進行し、要介護状態に陥っていきます。
フレイルの予防としては
・持病を治療する
・栄養を摂る(しっかり食べる)
・運動をする(サルコペニアの予防)
・お口の状態を維持する(噛む、飲み込む力)
と言われています。
フレイルは早期に気づき、適切な介入、支援を受けることで健康な状態に改善できます。
当予防リハビリも利用者様がいつまでも健康な状態に近づけるように、フレイルに対する運動、栄養、口腔機能へのアドバイスや脳トレーニング等実施しています。随時見学を受け付けておりますので、興味を持たれた方がいらっしゃいましたらお気軽にお声かけください。
作業療法士K