栄養科通信vol.146「栄養って大事!~元気に食べてますか@倉敷に参加して~」

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9/29(日)に倉敷アイビースクエア中庭広場で開催された「元気に食べてますか@倉敷」に参加してきました。このイベントは、一般社団法人WAVESJapanの主催する、高齢者の低栄養を予防するイベントです。飽食と言われる現代でも日本の高齢者の2割が低栄養であり、およそ半数に低栄養リスクがあると言われています。低栄養は高齢者にみられる多くの病気の原因となるばかりでなく、骨量や筋肉量、免疫力や体力、気力、認知機能などの低下を招き介護が必要になったり、寝たきりや死に至ったりする危険性を増加させます。低栄養が進み、状態が悪くなってから入院する患者さんに対してはNST(栄養サポートチーム)が関わりますが、病院に来られる前に何とか低栄養を予防できないか、低栄養を知ってもらい、正しく予防することで皆さんの健康維持と増進に努めたい。社会に貢献したいと願う医療人の活動です。

当日は50名の医療人がオレンジ色のTシャツを着て訪れた方の栄養チェックやアンケ―トを行いました。結果を説明してお土産を渡すと、約100名の参加者の方からは「サルコペニアとか聞いたことなかった。」「これから気をつけたいわ。」「近所の人にも伝えたいから公民館でもやってくれない?」などの感想が聞かれ、楽しく学んでいただけたようでした。

入院時に低栄養があると、状態が悪化したり入院が長引く傾向にあります。入院前に低栄養にならずに生活していれば、入院しても回復が早かったり、入院せずに済む可能性もありますよね。元気なお年寄りが増えるように、予防啓発にも取り組んでいきたいと思いました。

栄養科 管理栄養士 A子