日別アーカイブ: 2018年9月2日(日曜日)

倉敷ニューロモデュレーションセンターでの外来看護師の役割

ニューロモデュレーションセンターの外来では、DBS(脳深部刺激療法)を受けた患者様に対して診察前に看護師が神経刺激装置のチェックを行っています。
まず、患者様に体の状態を聞き、急激な症状の悪化がないか問診を行います。そして、患者様の体内に植込まれた神経刺激装置に服の上から機械をあてて神経刺激装置のチェックを行います。DBSが作動しているかどうか、電池の残量の確認、抵抗値をチェックして断線の有無がないかを調べています。
植込まれた神経刺激装置の電池がなくなった時には神経刺激装置の交換をしなくてはなりません。神経刺激装置を交換する際は、脳に植込まれているリード(電極)はそのままで、電池のなくなった神経刺激装置のみを局所麻酔下で新しい装置に取り替えます。
植込まれた神経刺激装置の電池寿命は、一般的な刺激条件で使用した場合、約3年~5年使用できると想定されています。(非充電式の神経刺激装置の場合)
この電池寿命は、刺激条件やリードの植込まれた位置、一日の使用時間によって変化します。
外来診察の前の時間を利用して、神経刺激装置の状態をチェックすると共に、DBSを受けた患者様の体調の変化や不安に気づけるような場を設けています。外来受診時は、看護師に日頃の疑問や体調について気軽にご相談下さい。

外来看護師 T