日別アーカイブ: 2018年8月24日(金曜日)

高齢者の脱水症状について

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

本日、ご紹介するのは、 高齢者の脱水症状についてです!

7月・8月と記録的、かつ災害レベルの猛暑の影響で熱中症や脱水症状になられた方も多かったのではないかと思います。

私達の体は約70%が水分でできています。
私たちは尿や汗、呼気からの蒸発などから 1日に2~2.5リットルの水分を失っています。食事からも水分を摂るため、一般的に、飲料水から1日1~1.5リットルの水分を摂る必要があると言われています。

さて、皆さん飲めていますでしょうか。

また、失う水分の内訳は尿や汗が主ですが、不感蒸泄といわれる皮膚や呼気から発散する水分があることをご存知でしょうか?
この不感蒸泄は15ml/kg/日で計算でき、例えば体重60kgの人はおおよそ900mlもの水分を消費しているのです。また、この値は気温が30℃を超えると1℃ごとに15%上昇するといわれています! そのため、尿や汗があまり出ない方でも水分補給はとても重要なのです!
また、高齢者になると若い頃と比べて喉が渇いたと感じる部位(口渇中枢)の機能も低下するため、「体内の水分が不足→喉が乾いたと感じる→水分を摂る」、 この一連の動作がうまくいきません。
夜中にトイレに行きたくない・寝ている間に漏らしてしまうなど、余計に水分摂取を控えてしまう方が増えております。そのため、朝起きたときに脱水症状になってしまう方もおられます。脱水症状にならないためにも、食事時や、間食時、日常的にも頻繁に飲み物を意識的に摂ることが必要です。

また、喉が渇いたと感じる時にはすでに脱水ぎみであるため、普段から意識してこまめな水分補給を行っていきましょう!

訪問看護ステーション R.S