日別アーカイブ: 2017年3月9日(木曜日)

平成29年4月倉敷ニューロモデュレーションセンター開設決定

このたび、社会医療法人全仁会は平成29年4月1日に倉敷平成病院内に「倉敷ニューロモデュレーションセンター」を開設することとなりました。
◆ニューロモデュレーションとは、「神経調節療法」のことで、異常をきたした中枢および末梢の神経の機能に対して、微弱な電気刺激を行い、それらを調整、制御することで疾患や障害の改善を図る治療です。

センター長として、岡山大学脳神経外科より上利 崇 医師が着任いたします。
上利崇(あがり たかし)医師は、岡山大学医学部を卒業後、広島市民病院、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターを経て、岡山大学にて、この「ニューロモデュレーション療法」を専門に20年のキャリアをお持ちです。
(資格:医学博士、脳神経外科専門医、日本定位・機能神経外科学会機能的定位脳手術技能認定、日本てんかん専門医指導医)

領域としては、図に示す通り 脳・脊髄・末梢神経の幅広い疾患に対して適応となります。
そして、パーキンソン病・本態性振戦・ジストニア(書痙、痙性斜頸含む)・てんかん・後頭神経痛・脳卒中後疼痛・神経障害性疼痛・末梢循環不全・便尿失禁 が対象として挙げられます。

現在、当院では倉敷ニューロモデュレーションセンターの開設に向け、機器の整備、スタッフの配置等がすすめられています。
院内の説明会も開催されています。

3月9日にこのブログブログカテゴリ「倉敷ニューロモデュレーションセンター」を新設致しましたが、随時情報を掲載していく予定です。本サイト完成まで今しばらくお待ちください。(秘書・広報室)

サルコペニアについて~通所リハビリより~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

本日はサルコペニアについて紹介します。
まず「サルコペニア」という言葉、ご存知ですか?
「サルコ」とは「筋肉」 ぺニアは「喪失、減少、不足」を意味します。
40歳を過ぎると徐々に筋肉の量が減少し、80歳になるとピーク時の40%程度の筋肉量が減少します。その結果、加齢に伴い歩くことをはじめとした「運動機能の低下」がみられます。
筋肉を調べるには基本的に「握力測定」が推奨されています。握力は体全体の筋肉をみる指標となり 男性:26kg未満 女性:18kg未満を基準に筋力低下の有無を知ることができます。また、身体機能をみる為には「歩行速度」を調べることが推奨されています。
歩行速度は筋力だけでなくバランス機能、体の協調性などの能力を大まかに評価することができると言われています。
歩行速度が秒速0.8m以下を下回り筋力量の低下を認めた場合「サルコぺニア」と診断されます。
さらにサルコペニアは栄養とも関係があります。高齢になると食欲も低下し食事の絶対量が減ることでタンパク質の摂取量が減ります。「タンパク質」は筋肉を作るうえで特に重要となるのです。タンパク質を多く含む食品:しらす、いくら、赤身のマグロ、かつお、いわし、牛ヒレ肉、豚ヒレ肉、豚モモ肉、鶏胸肉、鶏ささみなどがあります。
筋肉量の低下や筋力の低下は決して高齢者だけに生じるものではありません。若くても過度なダイエットで食事が偏ったり、運動習慣がない人にもサルコペニアは発症するリスクがありえます。
ちなみに、筋力トレーニングが苦手な方がいればウォーキングがおすすめです!

サルコペニアについてお伝えしましたが、当通所リハビリテーションでもサルコペニアを予防する目的でさまざまな運動プログラムを作成しています。ゆっくりとした運動で効果がある「スロートレーニング」、足を使う「立位運動」などなど…
興味を持ってくださった方、ぜひ一度見学におこしください♪
短い利用でも大歓迎です。詳しくは倉敷老健通所リハビリテーションまで

倉敷老健通所リハビリテーション 介護福祉士 K・M

倉敷ニューロモデュレーションセンターセンター長の紹介

倉敷ニューロモデュレーションセンターは平成29年4月に倉敷平成病院内へ開設されます。
主に、DBS(脳深部刺激療法)・SCS(脊髄刺激療法)を実施いたします。
岡山大学脳神経外科より
上利 崇(あがり たかし)医師がセンター長へ着任予定です。
◎略歴:広島県出身。岡山大学医学部を卒業後、岡山大学附属病院脳神経外科、広島市民病院脳神経外科、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターレジデントを経て、平成17年より岡山大学脳神経外科にて病棟、外来を担当、機能的定位脳手術の手技を磨く。
平成29年4月より、倉敷平成病院倉敷モデュレーションセンター長、岡山大学医学部非常勤講師、予定。
◎資格:医学博士、日本脳神経外科学会専門医、機能的定位脳手術技術認定医、日本てんかん学会専門医指導医など。

倉敷平成病院 倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、看護師・臨床工学士・リハビリセラピスト・メディカルソーシャルワーカーがチームを作って患者さんの診療にあたります。

(この記事は3月15日に掲載いたしました。レイアウトの都合上、ブログ「倉敷平成病院だより」カテゴリ「倉敷ニューロモデュレーションセンター」について、掲載日に一部不一致があります。ご理解・ご了承の程お願い申し上げます。 秘書広報室)