カテゴリー別アーカイブ: 認知症疾患医療センター

第29回神経セミナーのご案内

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今回は、『認知症予防と対策』をテーマに、鳥取大学医学部 保健学科生体制御学講座 環境保健学分野 教授の浦上克哉先生を講師にお迎えし開催することとなりました。
また、当院 認知症疾患医療センター長の涌谷陽介が『認知症疾患医療センターの現状と課題2016』をタイトルに活動いたします。
医療関係者の方はもちろん、一般市民の皆さんにも分かりやすく有用なお話が伺えるものと期待しております。どうぞ皆さんご参加下さい。

◎日時:平成28年10月22日(土)  14時~16時(受付 13時30分~)
◎場所:倉敷平成病院1階 リハビリテーションセンター◎特別講演:『認知症への正しい理解と効果的な予防』
講師:浦上克哉先生(鳥取大学医学部 保健学科生体制御学講座 環境保健学分野 教授)
◎話題提供:『認知症疾患医療センターの現状と課題2016』
講師:涌谷陽介(倉敷平成病院 認知症疾患医療センター長)
◎申込締切:10月15日(土)厳守
◎お申込・お問合せ先:倉敷平成病院 認知症疾患医療センター
〠710-0826 岡山県倉敷市老松町4-3-38
☎:086-427-1111
✉:heisei@heisei.or.jp

※本セミナーは岡山県医師会生涯教育講座(1.5単位)に認定されています。
(カリキュラムコード:【話題提供】12/地域医療 【特別講演】11/予防と保健 29/認知能の障害)

認知症とは?⑦

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、アルツハイマー型認知症の人の、エピソード記憶障害(出来事の記憶)と心理状態の結びつきについてお話しました。今回は、エピソード記憶障害と、それに伴う心理状態の変化が、周囲の人とのかかわりにどのように影響を与えるか、ということについてお話したいと思います。
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この図と下の図は、ご本人に身近な人が体験することが多い「何度も何度もしつこく同じことを繰り返し尋ねる、言う、する」現象に対して、身近にいる人の対応次第でご本人がどのように反応することが多いかを示しています。身近にいる人から見れば、何度も同じことを繰り返しているのですが、エピソード記憶障害をもつ、ご本人の実感としては毎回が「今、初めて言った(した)こと」と認識されやすくなります。エピソード記憶は忘却されやすいのですが、相手の感情を読み取る、雰囲気を感じ取ることには大きな支障がないため、身近な人の「さっきも言った(した)でしょ!!」といった言動は、ご本人にとっては、いわれなく突然に相手から負の感情をぶつけられたといった、唐突で思いがけない出来事として認識されます。その結果、不安や混乱(本人は「怒られてばっかり」と感じる)をきたし、怒りの感情を生じる(身近な人から見て「(本人が)怒りっぽくなった」と感じる)ことにつながりやすくなります。
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上の図では、エピソード記憶障害がきっかけで、ご本人と身近な人との関係性が、お互いが矛を突き合わせているかのように(結果的に)なりやすい、ということを示しています。こういったネガティブな関係性になることを避けるためには、記憶障害を含めた、認知症の症状の特徴を理解する事がまずはとても大切だと言われています。これまでのブログで数回に分けて認知症とは?という話題で、主にアルツハイマー型認知症における記憶障害の特徴についてお話してきました。次回は認知症の症状を理解するには、というお話をしたいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

認知症とは?⑥

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、アルツハイマー型認知症の人の記憶の成り立ちの特徴と、一般的な記憶の成り立ちの特徴の違いについてお話ししました。今回は、アルツハイマー型認知症の人の記憶の成り立ちの特徴と感情の結びつきによって、どのような心理状態を引き起こしやすいか、ということについてお話したいと思います。まずは前回の認知症の人の記憶の成り立ちについておさらいをしましょう。
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アルツハイマー型認知症の人では、最近の出来事の記憶(エピソード記憶)が忘却されやすくなります。それによって、現在の出来事を理解・判断・記憶するために、かなり以前の出来事の記憶や個人の常識・知恵・知識のみによって関連づけをせざるを得なくなります。そうなると、現在の出来事の記憶は通常よりも、周囲の人から見れば勘違いや取り違いと判断されるようなアンバランスを生じるようになります。さらに、本人にとってみれば、現在の出来事は突然に起こった思いがけない出来事として体験されやすくなります。急に起こった思いがけない出来事には、人は誰でもギョッとなったり冷汗をかいたり、迷ったり、といったこころの動きを生じるものではないでしょうか。
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よく、認知症の人には自覚が無い(病覚が無い)、という言葉を耳にします。はたして本当にそうなのでしょうか。現状の思いがけない出来事に直面し、「何かおかしい。(周りの人?環境?まさか自分自身?に今までとは違う変化が起きている)こんなはずじゃない・・」といった感覚を体験(自覚)した際のこころの動きとして、我々としても十分に理解でき得るものではないでしょうか。事実、周囲の人が「(本人が)怒りっぽくなった」と感じているケースも多くあります。
今回は、アルツハイマー型認知症の人の、エピソード記憶障害と心理状態の結びつきについてお話しました。次回は、エピソード記憶障害とそれに伴う心理状態の変化が、周囲の人とのかかわりにどのように影響を与えるか、ということについてお話したいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP 阿部

認知症とは?④

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

 

前回、アルツハイマー型認知症では、できごとや体験自体の記憶が忘却されやすくなるという (エピソード記憶障害)お話をしました。
今回は、こういったアルツハイマー型認知症で特徴的な記憶の障害が、日常場面でどのように影響するのかということについてお話ししたいと思います。
まず、一般的な記憶の性質について説明します。
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もともと、人の記憶というのは上記の特徴があり、いろいろなことに影響され、内容がたやすく変化していきます。これは、ヒトがあらゆる環境変化に適応して、生存する確率を上げるための進化の一貫である、と考える学者もいます。いずれにしても、「個人の記憶」と「事実」は完全なイコールではありません。さて、この記憶内容の個人差を説明するために、一般的な記憶の成り立ちについてみてみましょう。
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一般的に記憶には、かなり以前の記憶(遠隔記憶)、最近の記憶(近似記憶)、現在の記憶(即時記憶)、常識・知識・知恵(結晶性知能)に分類する事ができます。これらはお互いに密接に関連し、現在の出来事の認識・把握・記憶につながっていきます。ですので、個人の記憶は、内容の個人差と、ある程度、個人内の時間的な一貫性を持って成り立っています。つまり「昔は○○で、さっきは□□だった。一般的には◎◎であり、今△△な状況だ」というようになります。
それでは出来事・体験の記憶(エピソード記憶)に支障をきたす認知症(特にアルツハイマー型認知症)では、記憶の成り立ちがどのように変化するのか見てみましょう。
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前回のブログでお話しした通り、アルツハイマー型認知症では、ついさっきの記憶(したこと・あったこと)が薄れやすくなります。「さっき□□だった」ので「今、△△である」という繋がりが保てなくなるのです。ですので、現在の出来事の記憶には、かなり以前の出来事の記憶や個人の常識・知恵・知識のみによって関連づけざるを得なくなります。そうなると、現在の出来事の記憶は通常よりも、周囲の人から見れば勘違いや取り違いと判断されかねないようなアンバランスを生じるようになります。さらに、現在の出来事の記憶は時間の経過とともに、最近の出来事の記憶になっていきます。最近の出来事の記憶は、認知症では最も忘却されやすい記憶であり、よく見られる認知症の人に特徴的な言動として
・繰り返し同じことを尋ねる・話す(毎回初めて尋ねる・話すかのように)
・何度も探したり、物を出したり入れたり(毎回初めてした事のように)
・「そんなこと聞いてない!してない!」(何度も伝えたのに、したのに)
まるで初めての事かのように(←周囲の人から見れば)認知症の有る本人が言ったこと、聞いたこと、したことは、本人からすれば、まぎれもなく初めての事と認識されやすく、さらに、認知症の人にとって、現在の出来事は、突発的に起こった思いもかけない出来事と認識されることが多くなります。
次回は認知症の人が現在の出来事を認識する際に、どのような心理状態になりやすく、どのような反応をとりやすいか、についてお話したいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

認知症とは?③

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、脳の機能を通して、認知症とは一体どのような疾患なのか?といった話題について述べました。今回は、認知症のなかでも特に、アルツハイマー型認知症の特徴についてお話したいと思います。アルツハイマー型認知症でみられる代表的な症状の一つに記憶障害があります。この記憶障害では、直近の体験や出来事自体の忘却(エピソード記憶の障害)がみられます。
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左側黄色枠内ではアルツハイマー型認知症でよく見られる症状を示しています。このような言動には記憶障害が関わっています。わかりやすくするために同じ内容の事柄で、表現を変えたものが右緑枠内です。置き忘れ→置いたことを忘れる しまい忘れ→しまったことを忘れる 同じことを何度も尋ねる→尋ねたことを忘れる など、「こと」という言葉を付け加えると、アルツハイマー型認知症で見られる記憶障害(エピソード記憶障害)の特徴がわかりやすくなります。つまり、出来事や体験自体の記憶が忘却されやすくなるということなのです。
次に示す図は、通常私たちも経験するもの忘れと、アルツハイマー型認知症で見られるもの忘れを比較したものです。
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通常のもの忘れでは、記憶が虫食い穴のように落ち、何らかの手がかりがあれば空いた穴をある程度正確に埋め戻すことができます。しかしアルツハイマー型認知症の記憶障害では、ところどころですっぽりと抜け落ちたように記憶が失われます。この記憶の抜け落ちは、手がかりを使って正確に埋め戻すことが出来ません。さらに、時間的に現在に近い過去(数秒~数年前)の記憶ほど抜け落ちやすく、遠い過去(数十年前)の記憶はそれと比較すると抜け落ちにくいという特徴があります。
次回は、こういったアルツハイマー型認知症で特徴的な記憶の障害が、日常場面において行動、発言や物事のとらえかたなどに、どのように影響するのかということについてお話ししたいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

第5回もの忘れ予防カフェ開催報告

もの忘れカフェ認知症疾患医療センターでは、5月21日(土)に、『第5回もの忘れ予防カフェ』を開催しました。
『もの忘れ予防カフェ』は、認知症疾患医療センターに受診されている患者さんやご家族の支援として、『ご家族同士の出会いのきっかけ作り』や『普段は見られないご本人の一面を見つけられる場の提供』を目的に、平成25年12月に第1回目を開催してから、今回で第5回目の開催となりました。 当日はとても天候が良く、21家族45名と今までで一番多くのご家族・ご本人さんが足を運んで下さいました。
涌谷先生からのお話しでは、認知症予防には『運動・栄養・交流』が大切であるといったお話や、認知症診断の参考になる指の動きなどのお話しがありました。
予防体操では、通所リハビリから理学療法士の竹田さんに来て頂き、記憶力や注意力向上に効果がる『コグニステップ』を教えて頂きました。『音楽に合わせてステップを踏みながら3の倍数で手拍子』というなかなか難しい内容で、皆さん真剣に取り組まれていました。
後半は、皆さん思いおもいにコーナーへ移動され、『暑中お見舞いのハガキ作り』や『料理コーナー(ホットケーキ作り)』、『風船バレー』などを楽しんで頂きました。
また、幹事さん(ご本人さん)に活躍の場を設けられたらと思い、料理コーナーのお手伝いに加わって頂きました。上手に生地を混ぜたり、参加されている方へのホットケーキ作りを手伝ったりと、大活躍のご様子でした。
『交流コーナー』では、幹事さん(ご家族の方)や相談員を中心に、高齢者支援センターのスタッフにも加わって頂き、『認知症の方の自動車運転について』をテーマに、家族間での意見交換交換を行いました。
最後に、全員で千昌夫さんの『北国の春』を歌いました。涌谷先生からマイクを渡されたご本人さんも楽しそうに歌われ、会場全体が和やかな雰囲気に包まれました。
参加されたご家族の方からは、「本人の普段見れない笑顔が見れて良かったです」との声を頂き、家では見られないご本人さんの姿を発見して頂けたことにやりがいを感じました。
今後もご家族の交流の場としてだけでなく、ご本人さんが輝ける場面作りを提供していけるよう、工夫していきたいと思います。

リハビリテーション部 認定心理士 Y.M

認知症とは?②

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、認知症がありふれた疾患である、ということを疫学的視点から見てみました。今回は、脳の機能を通して、認知症とは一体どのような疾患なのか?といった話題に入っていきたいと思います。 20160516 脳は、上の図のように部位によって、ある程度まとまった様々な機能を司っています。上の図で、水色で示した部位は、前頭葉と呼ばれています。前頭葉は、やる気、判断、決断、喜怒哀楽、理性、話す、運動、などといった機能に関わっています。 黄色で示した部位を側頭葉といい、音や言葉の理解、聴覚などの機能に関わっています。また側頭葉の内側には扁桃体(情動)、海馬(最近の記憶)とよばれる領域があります。 緑色で示した部位を頭頂葉といい、手順、空間認知(位置感覚)、感覚(温、痛、触)の認識や統合処理に関わっています。 ピンク色で示した部位を後頭葉といい、おもに視覚に関わっています。 大ざっぱに脳の機能を部位ごとに説明しました。上記の様々な機能を総称して認知機能と呼びます。重要なことは、それぞれの部位が単独ではなく複雑に連携して働くことにより、私たちは外の環境を認識し、適応して生活しています。認知症とは認知機能が衰えることにより(図では特にオレンジ色でマークされたもの)、社会生活や家庭生活に支障を来たす状態を指します。部位ごとの衰えの強弱によって症状はさまざまであり、人によって症状の出かたには個人差があるわけです。次回は、認知症の中でも特に、アルツハイマー型認知症の特徴についてお話したいと思います。 「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。 認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535 認知症疾患医療センター CP 阿部

認知症とは?①

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

 

ブログに上げたこれまで全5回の話題としては、認知症疾患医療センターの5つの役割についてこれまでお話してきました。①各種検査データや事前相談など多くの情報を元に鑑別診断、②診断にもとづく適切な治療方針の決定、③内科的異常の早期発見・治療、④かかりつけ医、福祉施設、地域、行政など関連機関との連携、⑤認知症に関する教育・啓発活動
今回からは、そもそも認知症とはどのような疾患なのか?という話題に入っていきたいと思います。まずは認知症を疫学的視点から見てみましょう。
認知症に関する厚生労働省の統計では以下のデータが示されています。
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なんと、全国でおよそ462万人もの方々が、認知症に罹患していると予測されています。これは65歳以上の高齢者の約6人に1人の割合となります。上の図に軽度認知機能障害という言葉がありますが、これはさらに、最近の報告では60歳代→70歳代→80歳代別に発症率をみると10歳年齢を重ねると認知症の発症率は二倍になる、とわれています。つまり80歳代の方では60歳代の方よりも4倍ほど認知症を発症しやすくなる、ということです。
これを倉敷市の人口に当てはめて考えると以下のようになります。
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みなさんからみて、この16600人という数字は多く感じられますか?それとも少なく感じられますか?これからも少子高齢社会は加速していきます。この数字は今後さらにふくれあがっていく可能性が高いでしょう。つまり、認知症は特別な疾患ではなく、誰でもなりうる「ありふれた病(common disease)」であるといわれています。
将来、自分自身が認知症を患ったときに、辛いことはできるだけすくなく、楽しいことはできるだけ多く、自分らしく生き続けていけるよう、今ここから、医療福祉を、隣近所、地域や行政を、少しづつ変えて行くための一歩を皆で踏み出すことが必要でしょう。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

認知症疾患医療センターの役割について⑤

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

認知症疾患医療センターには5つの役割があります。①各種検査データや事前相談など多くの情報を元に診断を行い、②診断にもとづく適切な治療方針を決定し、③内科的異常の早期発見・治療し、④かかりつけ病院との情報共有を行い、連携して治療にあたります。また、地域や行政など、関連機関などの部門とも連携し、よりよいケアの方法を患者様、ご家族の方々と共に考えていきます。また、⑤認知症に関する教育・啓発機関として機能することも、患者様と患者様の援助に携る方々を総合的にフォローしていくために、とても重要な役割となります。
今回は役割⑤:認知症に関する教育・啓発機関についてご説明します。
認知症に関する教育・啓発機関
厚生労働省が定める、認知症施策推進5ヶ年計画(オレンジプラン) では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指す、となっています。自助・互助の観念のもと、認知症疾患医療センター、かかりつけ医、介護施設、地域包括支援センター、家族会、地域自治体、行政など多くの機関が連携し、「その人がその人らしく生きていく」を支援していく社会がだんだんと整備されつつあることを前回ご説明しました。シームレスな連携を実現するためには、今回のブログテーマである認知症に関する教育、啓発活動が極めて重要になってきます。
認知症疾患センターでは医療の専門職だけでなく、一般の方々に対して、公開講座、セミナーや講演を行っています。倉敷平成病院では、一般の方々を対象に(専門職も含む)認知症セミナー、認知症公開講座、のぞみの会、神経セミナー、もの忘れ予防カフェや、もの忘れフォーラム(川崎医科大学付属病院と合同開催)等々認知症に関する教育・啓発・支援活動を実施しています。
また専門職向けとして、岡山県西部認知症懇話会や、川崎医科大学附属病院認知症疾患医療センター及び倉敷市高齢者支援センター(地域包括支援センター)と合同で、認知症事例検討会を実施しています。
家族や介護者だけでなく地域全体を含めた多くの人々が認知症に関する理解を深めることは、介護を行う方だけでなく地域全体の、認知症を患う方を支える力の向上につながり、認知症を患う方々の日々の生きにくさを軽減することにつながります。

「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター C P 阿部

認知症疾患医療センターの役割について④

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

認知症疾患医療センターには5つの役割があります。①各種検査データや事前相談など多くの情報を元に診断を行い、②診断にもとづく適切な治療方針を決定し、③内科的異常の早期発見・治療し、④かかりつけ病院との情報共有を行い、連携して治療にあたります。また、地域や行政など、関連機関などの部門とも連携し、よりよいケアの方法を患者様、ご家族の方々と共に考えていきます。また、⑤認知症に関する教育・啓発機関として機能することも、患者様と患者様の援助に携る方々を総合的にフォローしていくために、とても重要な役割となります。
今回は役割④:かかりつけ病院、地域や行政など、関連機関との連携
について説明します。
地域自治体認知症疾患医療センターで診断が確定し、治療方針が定まると、患者様のかかりつけ医師や地域の認知症サポート医に情報提供をおこない、連携をとりながら治療にとりかかっていきます。また薬物的な治療のほかには、デイケアなど介護施設での脳トレや有酸素運動などのリハビリを行うことでも認知症の進行を遅らせることができるといわれており、リハビリ、生活習慣や生活環境の調整が必要になります。これらの調整のために地域包括支援センターや高齢者支援センターなどの外部機関との連携をとり、ケア、介護状況の調整をしていきます。
また、厚生労働省が定める、認知症施策推進5ヶ年計画(オレンジプラン) では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で暮らし続けることができる社会の実現を目指す、となっています。自助・互助の概念のもと、認知症疾患医療センター、かかりつけ医、介護施設、地域包括支援センター、家族会、地域自治体、行政など多くの機関が連携して「その人がその人らしく生きていく」を支援していく社会がだんだんと整備されつつあります。
認知症疾患医療センターでは高度な専門性と他機関、地域との連携をおこなって、患者様、ご家族を一緒に支えていきます。
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「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはご相談を!
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP 阿部