カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士より 運動のススメ!

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%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0112月に入り寒さも厳しくなってきましたね。屋外での運動がおっくうになっている方もおられるのでは?先日、第15回倉敷チーム医療研究会に参加しました。今回のテーマは「フレイル・サルコペニアと糖尿病」でした。その中で明日からすぐに取り入れられそうな運動についての話を聞くことができたので、ご紹介したいと思います。

体力のない人は死亡率が高く、運動するかしないかで体力に差がでます。特に50歳までに運動しているかいないかの差は大きいようです。しかし、50歳を過ぎているからと言って諦めないでください。運動していない方も明日からすぐに始めれば、体力がついてきます。%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b02

そこで運動を始めるにあたって、まずは万歩計を持ちましょう。最近では、わざわざ万歩計を買わなくても携帯電話やスマートフォンのアプリ機能に万歩計の機能がついており、グラフ化も出来てわかりやすくなっています。そして、自分の1日の歩数(活動量)を振り返りましょう。1日どのくらい歩いているか現状を把握します。そして今よりプラス20分、2000歩を目指して最終的には8000~1万歩を目標にします。

今まで運動というと脂肪が燃え始めるのは30分からという30分神話が障害となり、運動に対するハードルが高くなっていました。しかし、最近では細切れでも、座っているだけでなく立って少し歩くことで運動効果があると言われています。高齢の方や膝などの不自由な方には1万歩という目標は大きいですが、これはあくまでも理想ですので、自分のペースで歩数を伸ばしていけばよいでしょう。

また、運動には大きく糖と脂肪を消費する“有酸素運動”と筋肉の量を増やし筋力を強化する“レジスタンス運動”がありますが、併用して行うことがおすすめです。有酸素運動はウオーキング、レジスタンス運動はスクワットなどです。特に高齢の方はレジスタンス運動を取り入れて筋力の低下を防ぐことが転倒の予防にもなります。スクワットというと気が引けてしまう方は、椅子からの立ち上がりでも十分太ももの筋肉を鍛えることができるので、椅子からの立ち上がりの回数を増やすだけでも十分ですよ。

外来看護主任・糖尿病療養指導士 K.I

 

2016年11月14日(月)は『世界糖尿病デー 10周年』

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皆さん、『世界糖尿病デー』をご存知ですか?%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01
糖尿病は今や世界の成人人口のおよそ8.8%となる4億1500万人が抱える病気です。
世界糖尿病デーは、2006年12月に国連によって定められました。ちなみに11月14日は、1921年に世界で初めてインスリン抽出に成功したカナダ人医師、フレデリック・バンティングの誕生日です。世界糖尿病デーのキャッチフレーズは「Unite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)」、シンボルマークはブルーサークル。青は国連や空を、輪は団結を表しています。
糖尿病の治療では、自己管理が重要な役割を担います。全世界で協力し合いキャンペーンを実施することで、糖尿病に対する社会的な関心を高め、糖尿病の治療と糖尿病合併症の予防に積極的に取り組み、コントロールする意欲を高めようという狙いがあります。
11月14日は国連及び主要国で様々なイベントが開催されます。日本でも各地で著明な建造物をブルーにライトアップして、街頭での啓発活動を実施しています。岡山で行われるライトアップイベントの詳細は下記をご覧下さい。ライトアップされた建物を眺めながら家族や周りの方々と一緒に、糖尿病や健康について考えるきっかけにしてみて下さい(^^)

参考:http://www.wddj.jp
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糖尿病療養指導士(薬剤師) なか

糖尿病療養指導士より「第16回中四国糖尿病研修セミナー」参加報告

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insulin_chuusya私事ですが糖尿病療養指導士の資格をとって早4年、あっという間に今年が更新の時期になりました。更新をするためには、各地で開催されている研修会・学会に出席し単位をとらなければなりません。
単位は1単位~4単位もらえるものまで様々あり、計40単位の取得が条件の1つになります。
マイペースな私は今年に入り隔月でどこかの勉強会に参加し単位取得に明け暮れています。先日は徳島県で開催された第16回中四国糖尿病研修セミナーに行ってきました。

6時間30分という長丁場、座りっぱなしでの聴講は病院での看護業務とは違い学生に戻った気分になりましたが、やっぱりしんどかったです。
しかし、「患者に資し地域に活きる糖尿病チーム医療」という今回のテーマのもと、地域に貢献する糖尿病療養指導、高齢糖尿病患者への実践的対応、糖尿病腎症予防を実現するための専門的な技術や情報を中心にたくさんの話が聞けました。
岡山からは岡山大学病院の長田看護師が岡山県における糖尿病医療連携の取り組みという講演で、「おかやま糖尿病サポーター」の認定と役割について学ぶことができました。これはかかりつけ医や調剤薬局など、より地域に密着した施設で働くメディカルスタッフに糖尿病療養指導の知識と技術を身につけてもらうことを目的に認定された制度だそうです。
また、高齢糖尿病患者のインスリン療法導入、継続のための支援や食事療法、薬物療法についてのシンポジウムでは、私も病棟で高齢の糖尿病患者さんに接することが多いので指導に携わる中で活かしていきたいと思えるものがたくさんありました。
個人的には徳島大学の黒田医師がご自身の経験のもと1型糖尿病の治療の現在と未来について話して下さったのが、すごく分かりやすかったです。
さらに、企業の共催ブースでは患者さんにわかりやすい資料やパンフレットを拝見し、サノフィはインスリンのペンを滑りにくくするカラフルなゴムを展示していました。サンスターから歯周病についてブラシを使用した歯間ケアの必要性を、大塚食品からは食事コントロールのためにレトルト食品をうまく役立てようと100kcalシリーズの紹介をするなど、前回よりも新しい情報もたくさんあり楽しく学べ、無事2単位取得して帰りました。今後の療養場面で活かしていけるようにこれからも頑張りたいと思いました。

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外食の注意点~糖尿病療養指導士より~  

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病では食事療法が重要であるとはわかっていても、食事は毎日のことで、実際に糖尿病治療を20160912考え栄養バランスを考慮した食事を作ることは大変なことです。職場にお弁当を持っていったりするのもいいけれど、たまには付き合いや息抜きで外食したいこともありますよね。忙しくて料理をしている暇がないので、どうしても外食が多くなりがちという人もいるかと思います。
糖尿病の食事療法では血糖コントロールが最も重要で、血糖値を急に上げない食事メニューにする、食べ過ぎに気を付けるなど、外食でも気をつけたいポイントは基本的には同じです。外食の場合は実際に何が入っているのか詳細までは分かりづらいため、自分が食べても良いおよその量を把握しておくことが大切です。

<主な外食メニューのおおよそのカロリー>
●牛丼(並盛)     480~720kcal    ●ラーメン      400~480kcal
●カレーライス     560~720kcal    ●天ぷらうどん    400~480kcal
●チャーハン      560~720kcal    ●ミートスパゲッティ 560~720kcal
●からあげ弁当     720~880kcal
●にぎり寿司(10貫  400~560kcal
(参考:糖尿病食事療法のための食品交換表第7版)

男性で1食500~600kcal、女性で500kcal以内のメニューを選ぶようにしましょう。
日頃、自分が食べる量を把握しておき、余分な分は残す勇気が大切です。オーダーの時に「ごはんを少なめに」と頼むことができたらベスト。揚げ物などは衣を除いて中身だけ食べるなどの一工夫も大きな効果があります。麺類のときは、ラーメン+チャーハンやうどん+おにぎりなどの糖質の重なりは高血糖を起こしやすいため要注意!
上手に残して、外食をする日は他の2食でなるべく野菜や海藻などで食物繊維を摂って調整するように心がけましょう。
また、外食時の目安とするためには、なるべく家でも自分で料理をして感覚をつかむことが大切です。自分で食材に触れ、食品交換表を見ながら食材の分量を量ってみると、食材の1単位の分量が自然と頭に記憶されて、調味料の分量や最適な味付けも舌が覚えてくるようになります。
また、現在では栄養成分表示をしているお店や外食のカロリー本もあるため、外食するときは参考にしてみてくださいね。

糖尿病療養指導士  管理栄養士 H.S

災害に備えましょう

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

災害はいつどこで起きるかわからないですね。急いで避難しなければいけない時に、あまり多くの20160815ものを持ち出す余裕はありません。そのような場合に備えて、日頃から避難をする時に持ち出すものを用意しておくと安心ですね。そこで、薬に関して準備してほしいものを紹介します。
まず、日頃から1~2日分の常用薬を携帯しましょう。また、災害医療チームの指導をスムーズに受けられるよう、「お薬手帳」や「糖尿病連携手帳」を持ち歩きましょう。携帯電話やスマートフォンをいつも持ち歩かれている方は、あらかじめ自分だけでなく家族の薬やお薬手帳のページを撮影しておくと、お薬手帳の代わりになるためお勧めです。
災害時は地域の医療機関が機能しない可能性があるうえ、交通機関の麻痺などで薬が届くのに時間がかかる場合もあります。防災バックに1~2週間分の常用薬を入れておくと安心です。
また、災害時はバランスの良い食事を規則正しく摂ることが難しいです。糖尿病患者さんでは血糖コントロールが乱れることがあるので、非常食と一緒にブドウ糖も準備しておきましょう。
薬には使用期限があるため定期的な確認も忘れずに行いましょう。

大きな災害に見舞われる可能性は誰にでもあります。きちんと備えておきましょう。

糖尿病療養指導士 薬剤師 なば

熱中症に要注意!!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

今年も暑さが本格的になってきました。夏バテや熱中症に気をつけていかないといけない季節ですね。皆様、暑さ対策は出来ているでしょうか?
倉敷平成病院の救急でも熱中症で救急受診する方々がちらほら出てきました。

熱中症は、室外・室内関わらずなってしまうことは知っていますか?特に熱中症になってしまう確20160711率が高いのは自宅だと言われているそうです!きちんとエアコンをつけ、室内温度に気をつけているから大丈夫と思っている方!要注意です!!
室内でエアコンをつけていても、窓の近くで過ごしていると熱中症になってしまう可能性があるという報告もあります。しっかり水分を取り、栄養のある物を食べ体力をつけましょう。

夏は楽しいイベントが盛りだくさん!夏バテや熱中症に負けない体をつくり、頑張って暑さに勝ちましょうー!
余談ではありますが、楽しいイベントの一つ♪今年も7月23日(土)に天領祭りがありますよね!我が倉敷平成病院もOH!代官ばやしに出ます。暑さを吹き飛ばすぐらいの元気で頑張りますので応援よろしくお願いします!

糖尿病療養指導士 看護師 H・A

 

糖尿病療養指導士認定試験 合格!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

160613dm第16回日本糖尿病療養指導士認定試験を受験しました。青山先生をはじめ、糖尿病療養指導士の先輩方のサポートもあり、今年は看護師1名、管理栄養士1名、薬剤師1名の計3名が合格することができました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
振り返ると、長い道のりでした。6月~7月に受験申込を行い、秋に2日間の講習会を受け、12月上旬に糖尿病療養指導士の自験例を10例提出し、3月に筆記試験に臨みました。
糖尿病療養指導師の試験を受けるにあたり、改めて薬剤師以外の職種の方々がどのように糖尿病に携わっているのかを知り、薬物療法だけでなく食事療法や運動療法についても知識を深めることが出来ました。
当院の糖尿病療養指導士は計16名になりました。これからも糖尿病患者さんのお役に立てるアドバイスが出来るよう、学んだ知識を活かし頑張っていきたいと思います。

*糖尿病療養指導士に興味のある看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の方!生活習慣病センターの療養指導室にて、毎月第1水曜日 17時30分~行われる勉強会に是非参加してみて下さい。

糖尿病療養指導士 薬剤部 なば

ヘルシー食事会in岡山プラザホテル

ヘルシー食事会4月17日(日)に倉敷生活習慣病センターに通院中の患者さんやそのご家族の方と岡山プラザホテルにて食事会を行いました。
本来ならば、『第15回おかやま歩いて学ぶ糖尿病ウォークラリー』で運動した後に参加者の皆さんと一緒にランチを楽しむ予定だったのですが…あいにくの雨でウォークラリーが中止になったため、食事会のみの実施になりました。当院からは、倉敷生活習慣病センター 診療部長 青山雅医師、糖尿病専任看護師・外来主任 岩崎看護師をはじめ、スタッフ9名と患者さん6名の総勢17名で食事会を行いました。
メニューは事前にシェフと当院 管理栄養士で打ち合わせを重ね、献立内容や塩分量などの調整を行ったヘルシー献立を考えました。内容は、『たけのこ田楽』『小松菜のお浸し』『ママカリときゅうりの酢の物』『鯛のお造り』『手羽先の旨煮』『蒸し野菜』『スズキの西京焼き』『豆御飯』『味噌汁』『フルーツ』。素材の味を生かした味付けと彩り豊かな食材に箸がすすみ、おしゃべりにも花が咲いて、時間を忘れてしまうほど楽しい食事会になりました。
来年こそは!ウォークラリーが行えるように、テルテル坊主にお願いしたいと思います!興味のある方は是非、倉敷生活習慣病センタースタッフまでお声かけ下さい。

栄養科 管理栄養士 S.H

糖尿病療養指導士による~家庭でできる運動のススメ

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

暖かくなって発色の良い服装でウォーキングを楽しまれている姿を良く目にするようになりました。外を歩くには気持ちの良い季節ですね。そのウォーキングの効果をさらに高めてくれる姿勢・正しい歩き方について今回ご紹介致します。

①あごを軽く引きます
②遠くを見ます
③頭頂の髪の毛2~3本,軽く引っ張られているよう意識します
*軽くお腹に力が入っていればバッチリです
④肩の力を抜きます
⑤いつもより少し大股でかかとから着地するよう歩きましょう

短い時間でもOKです。 普段使わない筋肉を刺激するのでウォーキングはもちろん、気づいたとき、その都度意識だけで運動不足解消になりますよ。
image001悪い例(あご突き出し 猫背)

 

 

良い例
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倉敷老健 通所リハビリテーション
糖尿病療法指導士 理学療法士 樋野稔夫

水虫はしっかり治そう!

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ブログ只今、倉敷生活習慣病センターでは、足チェック強化月間となっております。実際に患者さんの足を診せてもらうと、水虫に気付いていなかったり、水虫の治療を中断、または放置したままになっている方もおられます。糖尿病の患者さんは高血糖により免疫力が低下し、水虫に感染しやすいと言われています。

◎水虫の3つのタイプ◎
●『趾間型』・・・足の指の間に出来る水虫で皮が白くふやけ、ただれてジュクジュクします。趾間型は水虫の中で最も多い症状です。
●『小水疱型』・・・足の裏や側面、指の腹などにたくさんの小さな水ぶくれができます。水ぶくれが出来た時にかゆみがあり、かくとかゆみが強くなります。
●『角質増殖型』・・・足の裏全体の角質が厚くなってカサカサします。かゆみはありません。乾燥する冬にかかとがひび割れしたり、あかぎれのようになることもあります。

また、爪の水虫が合併していることもあります。感染すると爪が白く濁ったり、厚みが出たりします。
たかが水虫と侮っていると水虫による亀裂やびらんから細菌感染を起こす危険もあるので、早期に発見し、しっかり治療することが大切です。あやしいかなと思ったら、皮膚科を受診しましょう。

糖尿病療養指導士 看護師 たー