平和の願いを込めた千羽鶴

リハビリステーション ピースでは社会活動として、8月15日の終戦記念日に向け平和を願い、ご利用方々と千羽鶴を折りました。
普段折り紙をされない方も、主旨を説明すると今回は黙々と折っておられたり、「どうやって鶴を折るか分からない」という方には折り方の見本を用意してそれを見ながら職員と一緒に折ったり、当時の話になると表情が変わり昔の事をたくさん教えてくださったりと、ご自分のペースで折鶴を作っていただきました。

千羽の折鶴に針を使って糸を通すのもご利用の皆様にご協力いただき、「大丈夫かな、見えるかな」そんな言葉も束の間!針を持ったらみなさん真剣な表情で取り組まれ、千羽鶴が完成しました。千羽という目標に向かって毎日コツコツと折ってくださり、一つの目標に向かってリハビリステーション ピース一丸となることが出来たことを嬉しく思います。

最後には平和のピースとリハビリステーション ピースのピースをかけて、みんなでピースサインの達成感の溢れる記念撮影となりました。完成した千羽鶴は8/11にライフパーク倉敷に展示され、その後、広島平和記念公園へと届けられました。リハビリステーション ピースから平和への願いが届きますように。

                                    理学療法士 S

薬剤師になるまでの道のり

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

今年は梅雨明けが早く、長い夏になる予想で、6月下旬から猛暑日が続き…
この先どうなることかと心配していれば、今度は7月中旬から梅雨に逆戻りしたかの様な大雨続き…
異常気象に振りまわされたひと月でした。

早いもので今年の4月で私も薬剤師4年目を迎えました。
みなさんは薬剤師になるまでの道のりをご存知でしょうか?

薬剤師になるためには薬剤師国家試験に合格する必要があります。
受験資格は、薬剤師法により6年制の大学(平成18年度から薬学部は6年制)で薬学に関する正規の課程を卒業した人に限定されています。そのため、薬学系の大学に入学し、6年間勉強し卒業する必要があります。
薬学部では、有機化学や無機化学など化合物に関する基礎的知識をはじめ、体内で薬がどのように作用するかといった知識、病気やその治療についても学びます。また病院と薬局で約5ヶ月間の病院薬局実務実習が行われています。
薬剤師国家試験は、例年3月に2日間の日程で実施されています。受験科目としては物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病薬・薬物治療、法規・制度・倫理、実務となっています。
薬剤師国家試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。
卒業後の進路としては病院・薬局などの医療機関だけでなく、医薬品・化粧品などのメーカー、医薬品販売業、医療・衛生行政官庁、教育機関などがあります。

医療機関だけでなく、様々な分野で薬剤師が活躍しています。
薬剤師の仕事について少しでも興味をもっていただけると幸いです。

薬剤部 MM

参考:岡山県薬剤師会ホームページ

今日は何の日?

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは! 毎日毎日、真夏日の中で感染症や熱中症対策をしながらの生活が続いていますが、ちょっと気分転換。「今日は何の日なぞなぞ」の出題です‼

問題1 学校の中で怖い話をする場所は?

問題2 学校の中で歳をとってしまう場所は?

※答えは一番下にあります。

8月16日は「月遅れ盆送り日」(京都の五山送り火や長崎の精霊流しが有名)。「女子大生の日」(日本初の女子大生が誕生した日)。等あるそうで、学校にちなんだ問題でした!365日、何かの日があるってすごいですよね。
今日は何の日かな、去年の今頃は何をしていたかなと思っていると、ふと私の同級生を思いました。倉敷市真備町で訪問看護や介護事業所を立ち上げて頑張っていた彼女達は、2018年7月の西日本豪雨で被災。その経験を一冊の本にまとめ今年出版しました。「もし自分の周りに困っている人がいたら助けてあげて」また、「夢を持ってつらぬいて」という言葉を口にしていました。
なかなか人との関わりを充分にしにくい状況が続いています。小さな事、ひとこと声をかけるだけでも誰かの助けになる事があると思います。まずは自分自身の心と身体を休ませリフレッシュして、明日の自分や日々を想像しながら、ちょっと優しい気持ちで過ごしていきましょう!

参考:介護求人ナビ・災害看護でまちづくり 著 片岡奈津子

問題1 答え:階段=怪談、問題2 答え:廊下=老化

訪問看護ステーション Y

 

倉敷在宅総合ケアセンターショートステイ 夏祭り2022 開催のご報告

倉敷在宅総合ケアセンターショートステイでは「みんなで楽しもう 夏祭り2022!」と題し、8月7日に小規模ながら夏祭りを開催しました。
感染対策を行い、夏祭り実行委員たちによる盛りだくさんの内容を企画しました。

新入職の職員が浴衣に着替え司会を担当しました。ご利用の方から「かわいいな」との声をいただき、緊張の表情が和んでいたのが印象的でした。新入職員は皆さんに支えられて成長しているんだなと実感した場面でした。

企画では生ギター演奏魚釣り釣れた魚クイズスイカ割り大会ビンゴゲームなどでしたが、皆さんのマスク越しの笑顔がみられ、久しぶりの楽しい行事でした。
生ギター演奏では懐メロなど皆さんの思い出の曲が流れると、手拍子などで盛り上がり一体感が生まれました。また、魚釣りやスイカ割り大会などでは、普段とは違う活発な動きが見られ「楽しい!」は能力を発揮するんだなと納得しました。

最後にご利用の方々からは夏祭り実行委員に対して「お礼を言いたい」とのお言葉もいただきました。

感染拡大が連日報道され、社会情勢も厳しいものがありますが、皆様と一緒に楽しいひとときを過ごすことができました。
当日は立秋、とはいえまだこれからが夏本番、厳しい夏をみんなで乗り切り、また、来年も利皆さんと夏祭りを迎えられますことを願っています。

倉敷在宅総合ケアセンター ショートステイ 看護師 K・T

第57回のぞみの会だよりー2ー

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

コロナの拡大が続き、感染者が増えると胸が痛みます。8月に入り暑いとは思いますが、マスクを付け少しでも自分の身の安全を守る行動をお取り下さい。

第57回のぞみの会だよりの2回目です。

今回は勉強会についてのご案内です。今回の勉強会では涌谷先生による「『もの忘れ外来』ってどんなところ?」と増田先生による「耳鼻科で診るめまい」の2題を予定しています。」

「もの忘れ外来と聞いてもあまりピンと来る方は少ないかもしれませんが、身近に聞く「認知症」の早期発見・早期治療していく場所でもあり、それらについてわかりやすくお話いただけます。

またもう1つの講義ですが、誰もが一度はめまいを経験していくと思います。めまいにも種類があり、耳鼻科で診るめまいにはどのような症状があるのか増田先生がわかりやすく説明してくださります。

現在、冊子や講演の準備を進めております。どうぞお楽しみに

第57回のぞみの会 実行委員 4階東病棟看護師 EY

室内での熱中症に注意!

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

蒸し暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
8月に入り、毎日のように熱中症のニュースを見かけるようになりました。
熱中症といえば屋外の暑い場所が思い浮かびますが、実は自宅での発症が1番多いと言われています。

室内で過ごしているから大丈夫と思っていても、温度の変化に気が付いていないだけで、部屋の温度がぐんぐん上がっていた、なんてことがあります。特に、高齢者の方やお子さんがいらっしゃるご家庭では注意が必要です。

熱中症にならないために、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?

○ 室内でも熱気や湿気がこもりやすいところは要注意
お風呂場や洗面所、家の2階は熱や湿気がこもりやすくなっています。窓を開けたり、冷房を利用するなどしましょう。冷房の設定温度は24~28℃を目安に、28℃でも暑く感じる場合は少し低めに設定してみてください。また、湿度が高いと汗の乾きが遅くなり、からだの熱を逃がしにくくなってしまうので、部屋の湿度にも注意が必要です。

○ 入浴後の脱水に注意
入浴により約800mLの水分が失われてしまいます。(41℃で15分入浴した場合)
入浴前後の水分補給が大切です。

○ 気づかないうちに脱水になっていることも
発汗以外に皮膚や呼吸を通して水分を失っています。これは不感蒸泄といい、汗をかいていなくても水分補給が必要です!冷房の効いた室内ではのどの乾きを感じにくくなるかもしれませんが、こまめな水分補給を心がけましょう。(不感蒸泄:体重60kgの人が平熱、室温28℃の環境で1日に900mL)

○ お茶やビールでは水分補給になりません!
お茶やアルコールには利尿作用があり、からだの中の水分を外に出してしまうため水分補給には適していません。また、汗にはナトリウムなどのイオンも含まれているため、水だけでなくイオン飲料や経口補水液を取り入れることも大切です。

体調が悪いときは無理せずしっかり休むということも熱中症予防のひとつです!
今年の夏はコロナによる行動制限が緩和され、久しぶりに家族に会いに行ったり、数年ぶりの花火大会など楽しいことが待っている方も多いのではないでしょうか。コロナ対策も大切ですが、しっかり熱中症対策もして楽しく夏を乗り越えましょう!

参考:大塚製薬 熱中症からカラダを守ろう

臨床検査部 MU

尿もれを改善させて心も体も健康に

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

連日の猛暑ですが、いかがお過ごしでしょうか?

先日、リハビリで関わらせていただいているご利用の方で、尿もれに悩まれている方がいらっしゃいました。
尿もれは生命に直接影響するわけではありませんが、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を大きく低下させてしまいます。
尿もれにつながる行動を避け、突然の尿意を不安に感じ旅行や外出を控えるなど、精神的な苦痛や日常生活での活動性低下をもたらす可能性があります。年齢的なものだから、恥ずかしいからなど、と相談せずに悩まれている方は多いのです。

尿もれには様々な症状があり、大きく別けると次の4つに分類されます。

(1) 腹圧性尿失禁
重い荷物を持ち上げた時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまう

(2) 切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり、我慢できずに漏れる

(3) 溢流性尿失禁
自分で尿を出したいのに出せないが、気付かないうちに尿が少しずつ漏れ出てしまう

(4) 機能性尿失禁
排尿機能は正常だが、脳卒中や骨折による身体運動機能の低下により、トイレまでの移動に時間がかかる、認知症のためトイレで排尿することが理解できないなどが原因で起こる

尿もれの種類によって対応方法は様々です。
私が関わらせていただいたご利用の方は腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の症状がある混合性尿失禁に当てはまり、有効とされている骨盤底筋訓練を個別リハビリで行わせていただきました。
骨盤底筋は骨盤の底に位置する筋肉の総称で、視覚的に確認しにくい場所にあります。そのため、リハビリ職員によりその方が運動をイメージしやすい声かけ、効果的に目的の筋肉が働きやすくなるように姿勢の調整などをしながらトレーニングを行いました。
また、ご利用の方が自宅でもトレーニングが行えるよう、生活場面(家事の合間に行える、座ったまま行える)で取り組める運動方法についても指導させていただきました。
その結果、自身でトレーニングが継続して行えるようになり、「トイレに行く回数が減った」、「リハビリで尿もれを気にせず運動することができた」と効果を実感し喜んでくださいました。

今回は尿もれにお悩みの方への関わりを紹介しましたが、予防リハビリでは、様々な取り組みを通してご利用の方の健康維持・向上を目指しています。見学は随時受け付けておりますので、尿もれにお悩みの方や予防として自分に合ったトレーニング方法を知りたい、他のプログラムも気になるなど、興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

作業療法士 S

◎お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 大段) ※営業時間 9:00~17:00

8月7日は「鼻の日」です

カテゴリー: 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

毎日暑い日が続きます。今日は8月11日「山の日」ですが、8月7日は立秋でした。さて日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、昭和36年以来、毎年8月7日を「鼻の日」と制定し鼻の病気や健康管理に対する啓発を行っています。

耳鼻咽喉科では、主に耳・鼻・喉に関する疾患を治療しますが、大人の鼻に関する疾患書き上げてみると花粉症や慢性副鼻腔炎等になるそうです。くしゃみ、鼻水、鼻づまりがつづく・・・等の症状でかかる方が多くおられます。

また、鼻出血(鼻血)は高齢者と子供に比較的多く見られます。鼻血のほとんどは、キーゼルバッハ部位(鼻の中の仕切りの粘膜の前の方、ちょうど小鼻の内側あたりには、毛細血管が網の目のように密集した部分)が傷ついて出血することによります。キーゼルバッハ部位は転んだりぶつかったりすることで傷つくこともあれば、鼻を指でほじったり、鼻を強くかんだりした時でも場合によっては出血します

鼻や顔のできものやガンの可能性もありますので、鼻出血が続くようでしたら耳鼻科を受診してください。

倉敷平成病院 耳鼻咽喉科の外来担当表はこちら

秘書広報課

 

今年も暑中見舞い

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

デイサービス ドリームでは、今年も暑中見舞いを書きました。
昨年もこのブログで紹介しましたが、昨年の暑中見舞いが思わぬ反響で、受け取ったご家族やご友人,書いたご本人と共に喜んで頂き、ぜひ、今年も…と考えておりました。
昨年ははがきを手作りしましたが、今年は市販のはがきを用意しました。皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、最近は、すごく可愛らしいはがきをたくさん売っています。数種類のはがきの中から、お好きな柄を選んで頂きました。皆さん、『うわ~。どれも可愛いなー。どれがいいかなー。』と、書く相手を思い浮かべてはがきを選んでおられました。
『毎日暑いですね。体に気をつけて』
『お誕生日が近いですね。おめでとう』
『コロナが明けたら、ゆっくり会いましょうね、楽しみにしています』
『私はデイサービスへ通って、リハビリをしたり皆とおしゃべりしたり、楽しく過ごしています』
など、近況を伝えたり、相手を思いやった言葉が並んだり…
やはり、自筆のお手紙は良いですね。
相手を思い浮かべて考えながら、一言一言、丁寧に書いておられました。

はがきをポストに投函して数日経つと、今年も嬉しい声が聞こえて来ています。
『すごく喜んでもらえて、書いて良かったよ。』
『すぐに連絡があった。』
と、涙を浮かべて喜ばれていました。

これは、毎年続けていきたいな…と考えています。

デイサービスドリーム 介護士 K

認知症予防って?

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

最近,認知症の「予防」ってよく見聞きすることがありますよね。

「○○予防」というと、その病気にならないための「予防」と考えがちです。認知症の場合、もちろん認知症にならない!という予防の考え方も大切です。でも、年齢を重ねれば重なるほど、言い換えれば全身の老化が進めば認知症になる可能性はだんだん高まるので、現時点では絶対に認知症にならない!!という予防法はありません。

医学的にいうと「予防」という言葉は、一次、二次、三次に分けられます。
一次予防は、前記のようにその病気にならないための予防です。
二次予防は、医学的にいうと早期発見・早期対応・早期治療のことを表します。
三次予防は、病気になったとしてもリハビリに取り組んで機能の回復・維持を図ったり、病気の再発をできるだけ防ぐことを表します。


世界的な研究によると、認知症発症の危険因子がだいぶんわかってきています(図1:認知症の12の危険因子)。

認知症の危険因子は、世代によって重み付けが異なっていることもわかってきています。図にあることで思い当たることがあって、将来認知機能をできるだけ維持したいなあという方は、ぜひ生活習慣を見直しましょう。

私個人としては、とてもざっくり言って認知症予防(一次、二次、三次とも)に大切なのは、「ヨボヨボ予防」だと思います。
よぼよぼには、「体」のヨボヨボと「心」のヨボヨボの2つの面があります。
体のヨボヨボは、すぐに想像がつくように手の動きや足腰の動きをしっかり保つことです。膝が痛かったり腰が痛かったりいろいろあるかもしれませんが、そうであっても動かせるところはしっかり動かして、痛みも軽減できるようにお医者さんとも相談していきましょう。

心のヨボヨボは、「あれもたいぎいこれもたいぎい」、「あれもしたくないこれもしたくない」という気持ちをできるだけ遠ざけることが基本です。そんな気持ちが増えていくと、笑顔も減っていくことが多いように思います。
でも、高齢になったり認知機能が衰えたりすると、その気持ちを遠ざけるために周囲の方々の理解とサポートが必要になります。周囲の方々も、思いやりが「重い槍」に、労り(いたわり)が「板割り」にならないように、お互いが心地よく笑顔になれる工夫が必要です。
その工夫がうまくわからない時は、病院や介護スタッフに遠慮なく尋ねましょう。

もう1つとても大切なのは、食事のいろどりです。塩分を控えたいろどりある食事は、体と心のヨボヨボを防ぐのにとても効果があります。暑くて食欲がないからと言って、今日もソーメン明日もソーメン(とつゆ)にならないように、色々な食材を食べましょう。

暑くて暑くてしかもコロナコロナの日々ですが、皆様どうぞ健やかに過ごしましょう!

認知症疾患医療センター センター長 涌谷 陽介