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実は意外と多いかもしれない?後鼻漏

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

皆さんこんにちは。平成鍼灸治療院のmarupeiです。

立春が過ぎ、しばらく経ちましたが昨日は倉敷でも今年初めての雪景色。まだまだ寒い日が続きますが春はもうすぐそこに来ていますね。季節の変わり目には体調が崩れやすい方も多いと思います。

そこで今回は身近で起こるかもしれない、後鼻漏の事例を紹介したいと思います。

 鼻水の一部がのどに回るのは誰にでもある生理的な現象ですが、その量が多くなったり粘りが強くなってべったり付着したりすると不快感を伴うものを後鼻漏といいます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎でよくみられる症状ですが、とくに副鼻腔炎に伴う後鼻漏は痰や口臭の原因になるだけでなく、のどや気管を刺激して咳の原因になることもあります。

ある患者さんは、後鼻漏のため夜の眠りが浅くなるのが辛いので治療に来られました。

患者さんを東洋医学の観点から診察し、治療は胃腸の調子を整えるツボを多く配穴し治療しました。曲池(きょくち)、手三里(てさんり)、合谷(ごうこく)などの大腸経のツボ、足三里(あしさんり)、陰陵泉(いんりょうせん)、三陰交(さんいんこう)、公孫(こうそん)など体の水分を調整してくれるツボを選びました。そして鼻通(びつう)という鼻の両サイドにあるツボが治療効果を高めてくれたおかげか、患者さんは2回目に来院した時から「日中過ごすのが楽になり、夜も咳の回数が少し抑えられている気がする」と効果を実感されていました。現在は体質改善を目標として治療を継続されています。

冬になると鼻をすする音がよく聞こえてきますが、放っておくと辛い病気へと発展してしまうこともしばしば…。皆さんは暖かくしてこの冬を乗り越え、病気にかからない2019年にしましょう。

 

ヘイセイ鍼灸治療院 marupei

第100回 糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

2月2日(土)に「第100回 糖尿病料理教室」を開催しました。今回はいつもと趣向を変えて、「ためになる講義」や「味噌汁の塩分濃度測定」「懐かしの秘蔵映像」「大抽選会」など100回記念に相応しく、盛りだくさんの内容をご用意しました。

「ためになる講義」では、倉敷生活習慣病センター開設当時に管理栄養士として勤務されていた小見山先生(現ノートルダム清心女子大学准教授)をはじめ、岩崎糖尿病認定看護師、小田薬剤師、青山診療部長にからの話が聞けました。お食事は100回記念の祝い寿司、味噌汁、国産無農薬レモンゼリーをご用意。味噌汁の塩分濃度を測り、自宅の味噌汁の味と0.8%の味の違いを感じていただきました。

食後には「片山理学療法士の血糖値を下げる体操」で楽しく運動をしたり、食後の血糖測定をして驚いたり、調理はしていませんが楽しい会になったのではないかと思います。
次回101回目は、花粉症対策をテーマに開催予定です。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

【本日のメニュー】
○ 100回記念のお祝い寿司:酢飯には粒こんにゃくを加えボリュームアップし、砂糖の代わりにマービーを使用し糖分にも配慮。一皿でもバランスよくなるように、スモークサーモンや卵焼き、アボカド、菜の花など 具沢山で華やかな盛り付けで大満足!
○ 味噌汁(塩分濃度0.8%):昆布とかつお節でだしをとれば、味噌の使用量が減り減塩につながります。
○ 国産無農薬レモンゼリー:レモンはハチミツに漬け込むことで酸味がまろやかになります。

 

計580kcal
タンパク質31.6g  脂質15.1g  糖質81.9g  食物線維4.3g  塩分2.6g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ねください

 

糖尿病療養指導士 E.O

理学療法科の臨床実習教育方法に関して視察を受けました

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

倉敷平成病院 理学療法科では年間9校の養成校から27名(平成30年度実績)の実習生を受け入れています。当科では約10年前より診療参加型実習(クリニカルクラークシップ:以下CCS)を導入し、試行錯誤を繰り返しながら実践をしてきました。そして平成28年にはPT山下昌彦が当科の臨床教育指導マニュアルを完成させました(当院HPよりダウンロード可能)。
現在、理学療法教育では、CCSを取り入れた実習が推奨されつつあり、指導方法が見直されてきています。そのような中、長年このCCSを導入し取り組んできた当科の実績と指導マニュアルが各養成校や他院から注目されています。
この度、1月30日に当科の実習指導方法の実際について詳しく話を聞きたいということで、川崎医科大学附属病院、川崎医療福祉大学、川崎リハビリテーション学院のPT、OTならびに教員9名が来院されました。当科の取り組みに大いに関心を持っていただき、有意義なディスカッションを行うことができました。

PT科 T

パーキンソン病と嚥下機能―倉敷ニューロモデュレーションセンターより―

ニューロモデュレーションセンターで関わるSTとして最近気になっているトピックスが「パーキンソン病と嚥下機能」についてです。今年度より嚥下障害の疑いがある方に対して積極的にVE(嚥下内視鏡検査)をさせていただくようになりました。
評価を通して日常食事場面で嚥下症状を訴えていない患者さまであっても喉の感覚と食物を押し込む力が低下していることが多く、唾液や食物が喉に残りやすいことが分かりました。これは知らず知らず誤嚥して肺炎になってしまう危険性が高いことを表します。
ある報告では、パーキンソン患者さんの70~90%が嚥下障害を有しているものの、嚥下障害を感じている方は50%以下に留まるそうです。口腔期(食物を噛んですりつぶしてまとめる段階)に舌や顎が無動や動作緩慢で動きにくい、という点で嚥下障害を自覚し始めるようです。実際は咽頭期(食物を口から喉・食道へ送り込む段階)の低下は自覚するよりもっと早くから症状が出ているものの気づかないのが実態です。
今後も積極的に嚥下の評価とリハビリの介入をさせていただくことで、早期から誤嚥予防を図っていこうと取り組んでいます。
ST M.W

五感を意識して会話をしましょう

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

もの忘れ外来診察でのある場面の一コマを紹介します。

おはようございます。今日は、どうされましたか?

 

はぁ? お世話になっております。

 

今日は、どうされましたか?

 

おじいさん、調子聞かれとんよ。
すみません。最近耳が遠くなりました。テレビの音量も30です。

 

そうですか。本人と話しする時、声が大きくなったりしていませんか?
声が大きくなると顔の表情が怖い顔 (怖いろ)になっていません?」
~つづく~

 

人は周囲からの情報を五感(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚)で得ています。その中でも視覚が80%以上を占め、次に聴覚と続きます。

五感は加齢とともに衰えていくものです。

会話が少なくなれば、社会交流も少なくなり脳への刺激も減り認知機能の低下につながります。
眼鏡や補聴器の検討し、私たちも話上手になることで、記憶力低下予防に貢献しませんか?

また、会話する時、皆さんはどんな顔してお話しているでしょうか?

少し意識して会話をしてみましょう。

 

 

外来看護師 M

栄養科通信 vol.138「孫子(まごこ)わ優しいよ」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

2月は1年の中で最も寒く、体調を崩しやすい時期と言われています。そこで、体調を崩さないようバランスよく栄養をとるための食材の組み合わせとして、「まごわやさしい」という言葉があります。
ま⇒豆類、ご⇒ごま、わ⇒わかめなどの海藻類、や⇒野菜、さ⇒魚、し⇒しいたけなどのきのこ類、い⇒いも類、というような、和の食材の頭文字を取って覚えやすくしたものですが、最近ではそれに、こ⇒米、よ⇒ヨーグルトなどの発酵食品、を追加し、「孫子わ優しいよ(まごこわやさしいよ)」という語呂合わせになっています。どの食材もスーパーなどで簡単に手に入るものばかりですが、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど優れた栄養素を含んでおりこれらの食材が含まれた食事を食べることで、栄養のバランスのよい食事につながります。

●それぞれの食品の特徴
ま(豆類)…高たんぱく質、ビタミン・食物繊維が豊富。
ご(ごま)…食物繊維・カルシウム・ミネラルなど栄養豊富。
こ(米)…主食。体を動かすエネルギーになる。
わ(わかめなどの海藻)…ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。
や(野菜)…ビタミン・ミネラルが豊富。
さ(魚)…たんぱく質や鉄分が豊富。
し(しいたけなどのきのこ類)…ビタミンや食物繊維が豊富。
い(いも類)…炭水化物・糖質やビタミンC・食物繊維が豊富。
よ(ヨーグルトなどの発酵食品)…生きた菌が善玉菌の作用を助けたり、代謝を上げる働きがある。

炭水化物や肉ばかりといった偏った食品の取り方をすると栄養のバランスが崩れてしまい、体調を崩しやすいばかりでなく、糖尿病や脂質異常症などにも繋がってしまうため、色々な食品を組み合わせ、主食主菜副菜が揃った食事を心がけることが大切です。
「孫子わやさしいよ」で挙げている食材は栄養価が優れているばかりでなく、ご飯によく合う、毎日食べても飽きにくい、献立の組み合わせがしやすい等のメリットもあります。これらの食材を毎日のように食べてきたからこそ、日本は世界一の長寿国になったと言われています。体に必要な栄養素がバランスよく含まれている「孫子(まごこ)わ優しいよ」を取り入れて、健康的な食生活を送りましょう。

管理栄養士 A.T

 

 

インフルエンザ予防への取り組み

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

毎日寒い日が続いていますね。
岡山県でもインフルエンザ、感染性胃腸炎が流行しています。厚生労働省がホームページに掲載している報告者数も岡山県は大幅に増加し、インフルエンザ警報が発令されています。
予防リハビリではご利用者様に元気に冬を過ごしていただくため、特にこの時期には感染症予防に取り組んでいます。

まず、来所時には体温測定や個別の体調確認、ご利用時間中はマスクの着用を徹底していただいています。マスクは一度外してしまったら再使用はせず、新しいマスクと取替えていただくようお願いしています。以前、利用者様と一緒にクリアファイルを利用してマスクケースを作成したことがあり、そのケースを使用して替えのマスクを持参される利用者様もおられます。
マスクも正しく装着していただけるよう、表裏の確認や上下を間違わないよう声掛けを行っています。鼻から顎まで隠れているかもポイントとなります。

また、こまめな水分補給もお願いしています。当通所リハビリにはドリンクサーバー(昨年12月にリニューアル!!)を設置しており、いつでも水分補給をしていただけるようにしています。冬場は水分量が減りやすく、口の中も乾燥しやすいため、プログラムの合間に「一口だけでも水分補給をお願いします!」とスタッフより声をかけさせていただいています。

手洗いに関しても、手洗い場に正しい手洗い方法を表示し意識をしていただくようにしています。
また、1時間に1回は換気を行っています。寒い日には「もう閉めよう。」とご希望がありますが、換気の必要性をお伝えし、ご理解いただきながら換気に努めています。

ご利用者様の中には「マスクが息苦しくて苦手だなあ。」と仰る方もおられますが、感染症予防のためにご協力いただいています。
今年の冬も元気に過ごせるように、ご利用者様、スタッフ共に声を掛け合っていきたいと思います。

手洗い予防リハビリK

 

失禁予防(通所リハビリで行っている排泄リハ体操)

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

まだまだ風邪やインフルエンザが猛威をふるっていますが、お元気にお過ごしでしょうか?そして、寒い日が続き、トイレが近くなる季節でもありますが、安全にトイレに行けていますか?今回は、廃用症候群の1つ「失禁」に対する体操のご紹介です。
排泄は、人の尊厳に関わる重要な課題です。現在、排尿に問題を抱えておられる方が800万人を超えると言われており、その症状の多くは、「尿漏れ」や「トイレが近い」「夜間排尿回数が多い」などです。その為「外出がおっくうになった」「気が滅入って友達との交流も少なくなった」「夜間熟睡できないので、日中も疲労感がある」など、心理的にも社会的にも影響を及ぼしていきます。また身体が不自由な人の排尿障害は、本人だけでなくお世話する家族にとっても苦労の多い問題です。おむつの使用は、経済面だけでなく、皮膚障害や感染症などの問題を引き起こします。それ故、おむつを使用しない生活を維持すること、一時的におむつを使用しても、できるだけ早くおむつからの離脱・自立を行う必要があります。その為には、膀胱機能(骨盤底筋)を強化する「排泄リハ体操」が有効です。
通所リハビリ6フロアでは毎日15:30~16:00の30分間排泄リハ体操を行い骨盤底筋群を鍛えています。トイレにて排泄を行う為には沢山の手順を取ります。6フロアでは4過程に分けて体操をしています。
①一連の排泄行為までの移動(トイレの部屋へ近づく、トイレから離れる)
②トイレの便座へ移動(トイレに移る、車いすに移る)
③トイレ動作(服を下げる、服を上げる)
※②と③はバランス感覚を鍛えます
この体操はバランス感覚を鍛えていく体操の一例です。トイレ動作には方向転換などのバランスのいる動作が多いため、転倒予防で行っています。

④排泄管理(軽い尿漏れを防ぐ為に、トイレまで我慢できるように、尿道括約筋を鍛える、後始末)
この中で一番力を入れているのは④番です。体操中やふと力が入った時などに尿漏れしないように骨盤底筋をしっかり鍛えています。(骨盤を上下左右に動かしたり、立ったまま臀部・膣・腹筋に力を入れたまま10秒20秒30秒とだんだん時間を延ばしながら2分までやっていきます。
この体操は骨盤を動かす体操の一例です。腰を上下左右に動かし、骨盤のゆがみを整えたり、動かしやすくする体操です。

ご自分にどの練習が必要なのかがこの4つを見ればわかると思います。もし排泄問題を抱えている方がいれば是非我々と楽しく予防体操をして問題を解決していきましょう。通所リハビリテーションに興味がある方はお気軽にご連絡ください。いつでも見学・体験をお待ちしております。

通所リハビリテーション 介護士M

 

通所リハビリの共同作品「椿と白うさぎ」(平成31年2月)を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

益々寒さ増し、雪が降り積もる中、真っ赤に咲き誇る椿の下で、楽しそうにかくれんぼをしている白うさぎたちをイメージして作りました。
椿の花びらはスポンジを輪ゴムで十字にしたものに、深紅の絵の具を使い、スタンプの様に押して作りました。
白うさぎを数えると4羽しか見えませんがどこかに一羽隠れていますので、皆さんじっくり観察してくださいね。
脳のトレーニングになるかもしれません。

また、ケアセンター一階には『鬼は外』と題して怖い鬼や可愛い鬼、どこか憎めない表情の鬼たちが悪いものを追い出そうと頑張ってくれています。
機会がありましたらご覧ください。

通所リハ M

『検査結果を見てみましょう』を更新しました

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

検体検査室では患者さんから採取された血液や尿などをいろいろな検査機器を用いて検査しています。診察を待っておられる患者さんの検査結果を迅速かつ正確に報告出来るよう日々努力しています。

 

検体検査は(1)微生物学的検査

(2)免疫学的検査

(3)血液学的検査

(4)病理学的検査

(5)生化学的検査

(6)尿・糞便等一般検査

(7)遺伝子関連検査・染色体検査

に大きく分類され、それぞれに多くの検査項目が含まれています。院内で行っている検査については、以前より参考基準値や検査の意味をまとめた冊子を作り、病院内の待合などに設置していました。今回、新規項目や検査機器の更新に伴う基準値の変更などがあったため新たに作成し直しました。図のようなA4版で自由に持ち帰って頂けるようにしています。外来受付カウンターに設置しておりますので、検査結果にどんな意味があるのか、どのような目的で検査が行われているのか参考にして頂けたらと思います。(2019年1月より設置しています)

〈図 一部抜粋〉

ちなみに、参考基準値は病気がなく健康な人の集団を健常者とし、その健常者の測定結果を集計します。このうち極端に高い数値と低い数値を除いた健常者の95%が含まれる範囲を基準値(基準範囲)として用います。そのため健康な人でも5%は基準値から外れることになります。基準値を外れたものが、即疾患の有無を示すものではありませんし、血液検査の結果は年齢・性別・食事・運動などの条件で変動しますのでご注意ください。

 

臨床検査部 Tama