市民公開講座 第21回もの忘れフォーラム 開催のお知らせ

市民公開講座『第21回もの忘れフォーラム』を4年ぶりに現地開催いたします。

日時:令和6年3月9日(土) 13時15分~16時(受付12時30分~)
場所:くらしき健康福祉プラザ 5階プラザホール(倉敷市笹沖180)
入場料:無料(要申し込み・定員250名)
申込方法:往復はがき(詳しい申し込み方法はチラシをご覧ください)

今回は認知症介護の実際と新薬について講演が行われます。

また、同日『認知症介護家族交流会』も開催いたします。
日時:令和6年3月9日(土) 10時~12時(受付9時30分~)
場所:くらしき健康福祉プラザ 2階研修室
入場料:無料(要申し込み・定員先着50名)
申込方法:Fax 086-232-6628
電話086-232-6627のいずれかにて認知症の人と家族の会岡山県支部まで

チラシは当院外来やもの忘れ外来にも設置しております。
認知症についての理解を深めたい方、興味のある方、ご家族に認知症患者さんがおられる方など、是非ご参加ください。

チラシPDFデータはこちら

認知症疾患医療センター

更年期世代からの身体の変化についてご存じですか?

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

倉敷平成病院の脳ドックセンターでは、働く女性が増えたこともあり、多くの女性の方々にも当センターを利用して頂いています。今日は女性の方々に、年齢を重ねてからも元気に過ごして頂くために、男性とは違う女性特有の身体の変化について知って頂けたらと思います。
女性ホルモンには、メタボリックシンドローム(メタボ)や生活習慣病を防ぐ作用があるため、女性は更年期を迎えるころ(おおむね40代後半以降)になると急に健診数値が悪化することがあります。閉経後も健康に過ごすためには、この機会に新たな健康習慣を身につけることをお勧めします。

~更年期以降の脂質異常症に要注意~
女性の体は、一生を通じて卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンやプロゲストロン)の影響を受けていますが、更年期を迎えるころから卵巣の働きが低下するに従って女性ホルモンの分泌が急激に低下します。
女性ホルモンには、血管をしなやかに保ち、脂質や糖の代謝を調整したり、内臓脂肪の燃焼を促進する働きがあります。そのため、40代ごろまではメタボや脂質異常症、糖尿病、高血圧症、高尿酸血症、骨粗しょう症などを防いでくれていますが、女性ホルモンが減少する更年期近くになると、それらの病気のリスクが徐々に高まってきます。

●脂質管理はバランスが大事
卵を食べるとコレステロールが高くなる…と言われ続けていましたが、最近では食品中に含まれるコレステロール量によって、体内のコレステロール値が大きく変わることはないとわかり、2015年版の「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)からは、摂取基準が撤廃されました。米国ではトランス脂肪酸の取り過ぎが問題になっていますが、日本は飽和脂肪酸の取り過ぎの方が問題です。「◯◯油を摂って、◯◯油を摂らない」というよりも、バランスのよい脂質摂取を心がけましょう。 また、脂質だけを制限しても、炭水化物をたくさん取れば中性脂肪が高くなり、動脈硬化を起こしやすい脂質も増えてきます。ビタミンやミネラルが欠乏すると栄養素の代謝がうまくいかなくなります。昔から長寿のもとと言われていた大豆製品は、女性ホルモン類似作用もあり、更年期女性の強い味方です。こうして考えると、よく言われる「バランス」が大事、ということに行きつきます。また、有酸素運動と無酸素運動を交互に行うことで脂肪の燃焼が効率的に行われることもわかっています。更年期以降は、これまで守り神だった女性ホルモンが減ってくるぶん、そのように意識的にがんばる必要が出てきます。

~更年期に気を付けるべき骨粗しょう症の原因と対処について~
骨粗しょう症とは文字通り、骨量が減り、もろくなり、骨折しやすくなる病気です。日本では約1000万人以上の患者がいるといわれており、なかでも閉経後の女性が発症しやすいことで知られています。骨粗しょう症の原因として考えられるのは、女性ホルモンのエストロゲンの減少によるものです。
また、加齢や運動不足などの生活習慣も影響しています。骨にも新陳代謝があり、新しい骨を作ること(骨形成)と、骨を溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返していきますが、そのバランスが重要です。更年期や加齢により、骨の分解を抑制するエストロゲンが減少することで、骨の形成が追い付かなくなるからです。
そして、骨量が減ってもろくなったのが、更年期に気を付けるべき骨粗しょう症です。
骨粗しょう症は徐々に進行するため、痛みや自覚症状がありません。しかし、どこかにぶつかったり、軽く転んだりしただけでも骨折しやすいことが特徴です。
特に肋骨、脊椎、手首の骨、太ももの付け根の骨などで骨折しやすいといわれています。中でも、高齢になるほど圧迫骨折といわれる背中や腰椎の骨が徐々に潰れてしまうものがあります。
身長が縮んだり、背中がまるくなったりするのは、この影響も考えられます。圧迫骨折は身体を動かすことで痛みを感じることもありますが、あまり痛みを感じない方、安静にしていればおさまってしまう方もいるため、すぐには気づかないケースも多いです。
骨粗しょう症の診断は骨密度と呼ばれる検査や痛みなどの症状からレントゲン、CT、MRI検査、また血液検査や尿検査による骨代謝マーカー、身長測定などをして判断されます。他の検査や治療などで骨粗しょう症が見つかることもあります。

●骨粗しょう症の予防法について
1.食事で気を付けること
骨粗しょう症は食事からでも予防はできます。カルシウム(牛乳やヨーグルト、ブロッコリー、アーモンドなど)とビタミンD(魚の肝油や脂の多い魚、きのこ、海藻類)を多く含む食材をとり、食事だけでは難しい場合にはサプリメントをあわせて摂取することもいいでしょう。他にも食事では、適量のタンパク質やマグネシウムをとることを意識し、アルコールやカフェインを控えめにすることも大切です。

2.適度な運動をする
体重の負荷がかかる、適度な運動もおすすめです。ウォーキングや階段を昇るなどの運動は骨密度を増加させます。しかし、水泳などの体重の負荷がかからないものは、骨密度は増加しません。転倒リスクを下げるための体幹と筋力のバランスを鍛えることが大切です。

3.その他、生活で気を付けること
適度な運動は必要ですが、骨折の原因となる転倒の予防のためには、さまざまなことを意識する必要があります。特に買い物などの外出時には、足元がしっかりとした靴を選び、動きやすい服装を心がけてください。雨や雪の場合にはなるべく外出を避け、靴底に滑り止めがしっかりとあるものを選びましょう。また、時間に余裕を持って外出することも大切です。時間がないと焦ってしまうと、段差に躓きやすくなったりする可能性があります。自宅にいるときでもふらつくことがあれば、住環境の整備なども必要です。段差をなくし、手すりをつけるなどの調整も検討しましょう。
骨粗しょう症の治療や予防は目に見えて効果が出るものばかりではなく、長期的なものとなります。しかし、自己判断で治療を中止することなく、医師に相談して調整するようにしましょう。
骨粗しょう症というと、かなり高齢の方に起こるものだと考えてしまうかもしれませんが、更年期を境に徐々に骨がもろくなっていきます。治療法としては薬物療法が一般的ですが、日頃の食生活や適度な運動からでも予防できることはあります。今から少しずつ、予防対策を積み重ねていきましょう。

以上、更年期世代以降の身体の変化についてお伝えをしてきましたが、更年期に関して何か気になることがある場合はまず婦人科を受診することも一つの方法です。
また定期的な子宮がん検診を受けることも大切です。当センターでも子宮頸がん検診を実施しておりますので、どうぞ遠慮なくご相談してください。

脳ドックセンター T.Y

 

12月恒例のクリスマス会開催

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

今年も残すところあと僅かとなりました。
新しい年を迎える為、忙しく過ごされている事と思います。
室内の換気はされていますか?寒くて窓を開けたくないとは思いますが、定期的に室内の換気は行いましょう。室温18度以上、湿度は40%以上を保ち換気は30分に1回5分程度を目安にコロナやインフルエンザに負けないように環境を整え年末を過ごして頂けたらと思います。

さて、ピースガーデンショートステイでは12月恒例のクリスマス会を行いました。
スタッフがサンタクロースとトナカイに扮してご利用者様と一緒に鈴の演奏会を行いました。
ソリに乗せたプレゼントを引くゲームなどを行いました。
サンタクロースが素敵な笑顔とプレゼントを届けてくれました。
皆さんの笑顔がみられ幸せな時間を過ごせたと思います。

ピースガーデン倉敷ショートステイ看護師 H

整形外科 部長 高田逸朗 先生の取材記事 掲載

カテゴリー: 医師, お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

山陽新聞 2023年12月23日(土)朝刊にて、当院整形外科 部長 高田逸朗 医師が受けた取材記事が掲載されました。

中高年に多い肩の痛みは肩関節周囲炎、いわゆる四十肩・五十肩、また、加齢に伴う腱板断裂などが挙げられます。
「年だから」、「我慢するしか仕方ない」と諦めて放置していると、痛みがひどくなり、どんどんと生活に支障が生じることもあります。

取材では、どういったタイミングで整形外科を受診したらよいのか、肩の痛みを生じるそれぞれの疾患について、治療法をご紹介しています。

肩の痛みは原因が特定できないケースもあります。かつて一度整形外科を受診した時には治療法が定まらず、保存療法(薬物療法や運動療法など、直接原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療)を続けられている方もおられるかと思いますが、現在では検査の技術向上により、原因・対策が明らかになるケースもあります。

肩の痛みにお悩みの方は、是非肩の専門医にご相談ください。

広報課N

今年1年を振り返って

急に冷え込む寒さになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
12月も下旬となり、いよいよ年末が迫ってきましたね。

今年は面会制限が緩和され直接患者さんとご家族の方が会えるようになったり、オンラインで行なっていた研修や会議も顔を合わせて行えるようになったり、先月11月には4年ぶりに対面で「のぞみの会」が開催されるなど、これまでのコロナ禍と比べ変化が多い一年であったと感じております。

直接面会をされて喜ばれる患者さんとご家族の方をみて、こちらも嬉しい気持ちでいっぱいになったことをよく覚えております。院外の研修では普段電話でのやりとりをしている方などに初めてお会いし、顔の見える関係作りの大切さを実感いたしました。
また、私は全仁会に入職をしてから、初めて対面での「のぞみの会」に参加し、実行委員としても携わらせていただきました。地域の方々とお話しをしたり、温かい声をかけてくださったり、こちらもとても元気をいただける機会となりました。今回は感染対策のため、人数を制限しての開催でしたが来年度の「のぞみの会」は制限なく多くの方々にお越しいただけるような会になってほしいと願っております。

私たち社会福祉士にとって対話や連携は欠かせないため、これからも直接のコミュニケーションを大切にして日々精進して参りたいと思います。地域医療連携センターには、入院や外来を問わずご相談に対応させていただく社会福祉士が在籍しております。お気軽にお声がけください。

地域医療連携センター M

日本生命さんより『ハッピーサポートカタログ』をご寄贈いただきました

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

12月8日(金)日本生命さんより、『ハッピーサポートカタログ』を日本生命保険相互会社 倉敷支社よりご寄贈いただきました。

ハッピーサポートカタログは、日本生命さんが社会交流活動の一環として行われている活動です。頂きました「はっぴぃサポートカタログ」より福祉用具を選び、患者さんの看護・介護等に使用させていただきます。
日本生命保険相互会社 倉敷支社の皆さま誠にありがとうございました。

広報課 Y

貸し出し本のご紹介

師走を迎え何かと慌ただしい時期になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今年も残すところ12日。1年が経つのはあっという間ですね。

さて、今回は認知症疾患医療センターにある貸し出し本の紹介をさせていただきます。
皆様、認知症疾医療センターでは、もの忘れ・認知症に関する本の貸し出しを行っていることはご存じでしょうか?認知症疾患医療センターに入ってすぐ右手には180冊ほどの本が並んでいます。そこで、貸し出し本の中から1冊紹介をさせていただきたいと思います。

ご紹介させていただく本は、『マンガでわかる 認知症の人の心の中が見える本』川畑智(著)・浅田アーサー(漫画)です。私たち相談員が、もの忘れ外来を受診される方やご家族等の方へ日常生活の中でのもの忘れの症状を伺うと「何度も同じことを聞く」「ご飯を食べたのに食べていないと言う」等々、様々な症状が聞かれます。そのような場面に直面した時、どのように対応をしたらいいのか戸惑っているご家族もおられると思います。では反対に、そのような時に認知症の方はどのようなことを思い、どのような世界を見ているのでしょうか?
この本では、まず症状を2ページ程の漫画で紹介し、その後に解説と対応のポイントが紹介されています。文章だけでなく漫画を交えることでとても読みやすくなっており、外来の待ち時間の間でも読み終わっていただくことが出来そうです。
本の表紙には『認知症になると何も分からなくなる。認知症になると本人も家族も不幸になる。それは誤りです。私たちと少し異なる世界が広がっているに過ぎません。認知症の人の不可解な行動にも、理由や意味があります。理由が分かれば、介護者の心理的な負担が軽くなり、優しくなれるのです。』と書かれています。一人ひとり症状は異なりますが、この本を読んでいただくことで認知症の方へ接する時の何か手助けになればと思います。

この本以外にも貸し出し本をしています。認知症疾患医療センターには相談員が在室していますので、ご興味のある方はいつでもお声かけください。

もう少しでお正月。皆様、体調を崩さないようにお気を付けて、良い年明けを迎えて下さいね。

認知症疾患医療センター 精神保健福祉士 A

 

便潜血検査について

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

寒さが厳しくなってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は健康診断を受ける年になりました。血液検査は職員検診などで定期的に行っていますが、今回初めて便潜血検査をします。大腸がんの検査ですね。初めて受ける検査は緊張します。
ということで、大腸がんの基本的な検査「便潜血検査」についてお話ししたいと思います。

便潜血検査は簡単に言うと「便に血液が付着しているかどうか」を調べる検査です。大腸に腫瘍があればそこから出血があるためです。
この検査が陽性であれば大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることになります。

せっかく検査を受けるのですから正確な結果がほしいですよね。
結果が偽陰性(陽性と判定されるべきものが陰性と判定されること)にならないための注意点をいくつか紹介します。
①「便の表面から採取する」
便が作られた後、表面に血液が付着します。これを検出したいので便の表面から採取します。表面に均一に血液が付着しているわけではないため、いろいろな箇所から採取することが大切です。
②「適量を採取する」
採取容器には保存液が入っているため採便量には適量があります。当院で採用している採取容器は採取棒の溝が埋まる程度となっています。
③「採取後は早めに提出する」
提出日前日と当日に採取するのが一番よいのですが、難しい場合は数日前から採取するのがよいでしょう。採取した便は提出まで日の当たらない涼しい場所で保管します。採取後はできるだけ早く検査をした方が検出率は高くなります。

便潜血検査を受ける機会があれば参考にしてみてください。

臨床検査部 N.K