第64回院内コンサート開催のご案内

カテゴリー: 院内コンサート, お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

12月になりました。何かと気忙しく感じるこの頃ですが、音楽に癒されてみませんか。
倉敷平成病院は好例の院内コンサート(クリスマスコンサート)の開催日が決まりました。12月25日(月)の10時30分~11時
第64回院内コンサート「メリークリスマス2017」で演奏は、
ヴァイオリン 仁熊美鈴さん、
ピアノ 中島尚子さんのお二人です。
仁熊さんは、アンサンブル倉敷のメンバーで現在活動の中心はドイツです。中島尚子さんは、ピアノデュオで日本1位を獲得された方とのことです。
ヴァイオリンとピアノの音色を療法楽しんでいただけるひと時となります。入場無料です。どうぞお楽しみに。

秘書・広報課

倉敷ニューロモデュレーションセンターでの便秘対策

パーキンソン病の患者さんには便秘が多いと言われています。
便秘は運動機能が低下することによる運動不足や、食事、薬の関係からも起こります。実際、パーキンソン病の患者さんの6~7割の人が便秘を自覚しているという報告もあります

パーキンソン病に多い便秘の原因として、

〇自律神経のはたらきの低下
パーキンソン病になると脳から体へ指令する神経の伝達速度の遅れに加えて、腸の動きを管理する自律神経のはたらきも低下させてしまうため大腸の蠕動運動が低下して便秘につながります。

〇食事量の減少
食欲がなく、普段より食事量が減ると便の量も少なくなり、腸の蠕動運動に働きかけることが減り、合わせて水分摂取量も減ると便が硬く、出しにくくなり便秘につながります。

〇身体を動かさなくなり、運動量の低下
動作が緩慢になったり、筋肉が硬直したりするため、体の筋肉を維持することが難しくなります。筋力が落ちると腸の蠕動運動を助ける腹筋も弱まり、排便する力が落ちるので便秘につながります。また、動きが遅くなることで尿意や便意をもよおしたときにトイレに駆け込むのが難しくなることで排便習慣が乱れやすくなります。

〇肛門括約筋の亢進
外肛門括約筋の衰えにより、スムーズな排便ができなかったり、排便のサインを送るセンサーの機能低下により肛門括約筋が締まったままになり便秘につながります。

〇抗パーキンソン病薬の副作用
パーキンソン病の治療薬には抗コリン薬の成分もあり、その副作用として大腸の蠕動運動が抑えられ、便秘につながります。

便秘になると、食事として摂取した食べ物に含まれる栄養素をスムーズに吸収することが出来なくなります。栄養素を吸収できないので痩せてしまったり、薬の吸収も悪くなり、効果も薄くなっているのではないかとも言われており、便秘といえどもあなどれません。
本来なら速やかに排出されるべき便が、便秘になり長く腸内にとどまっていると悪玉菌が増殖してしまいます。腸内環境を安定させて消化吸収を促進する働きをもつ善玉菌を、悪玉菌に負けないくらい増やしておかなければなりません。常に善玉菌が多い腸内環境にしておくには、善玉菌が好む栄養をとる必要があります。

そんなわけで、当院では便秘対策の一環として食事や内服薬の調整に合わせてオリゴ糖を利用し始めています。オリゴ糖は善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌のえさになり、善玉菌を増やします。善玉菌の多い腸内環境では、栄養や薬の吸収も良くなり免疫力もアップすることが期待できます。何より便秘解消すると気持ちもスッキリするのではないでしょうか。その効果がどのように出てくるのか、経過を見ながら進めていきたいと思っています。

倉敷ニューロモデュレーションセンター 管理栄養士 A

「地域包括ケア」と歯科

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

「地域包括ケア」と歯科についての講演会に行ってきました。

・地域包括ケアシステムの中では、病院や施設だけで口腔ケアが完結しても意味がない
・これからは地域での口腔ケアの推進を意識した活動が必要になってくる
・歯科専門職は歯科治療や口腔保健を通じて地域の方々(患者さん)と長い付き合いをしているので、他の医療職と比較して、その方の変化に気付くことに長けているように思われる


従って歯科専門職は、認知症高齢者への対応において潜在的な能力と実績があるので、それをこれからの地域とのつながりの中で活かしていくべきではないか

という内容でした。

今回の講演会では、医療・介護・福祉の仕組み中、歯科医療に携わる歯科衛生士として、地域の方々との関わり方など今後の在り方を考える良い機会となり、今後に生かして生きたいと思いました。

歯科衛生士Y

今夕放送のNHK岡山放送局「もぎたて!」に取材協力しました

カテゴリー: 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

皇室会議が開かれ、再来年5月1日の皇太子さま即位が固まったと報道がありました。
これを受けて、NHK岡山放送局より 「倉敷平成病院という名称に込められた思いや改元にあたり病院名を変更する予定があるか」などの
ご質問をいただき、当院 高尾聡一郎理事長と当時より在籍中の職員が取材に協力いたしました。
当時のアルバムを開き、懐かしく思い出話で盛り上がったひと時でした。
放送は、本日12月1日(金)18時10分~19時の間のNHK岡山放送局「もぎたて!」にての予定です。
急遽のご案内となりました。ご都合あう方は是非ご覧ください。  (秘書広報課)

通所リハの共同作品12月「クリスマスツリー」を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは、通所リハビリです。12月1日に今月の作品を外来に飾りました。「愛情たっぷり、クリスマスツリー」です。
この作品は、今年結婚60周年を迎えられたご夫婦の共同作品です。
お二人そろって通所リハビリをご利用くださっています。いつも大変仲良しなお二人に
葉っぱの部分を作っていただきました。貼り付ける作業は大変そうでしたが、次に貼る葉っぱ決め、糊付け、貼り付け作業など
お二人とも息がぴったりのご様子でした。

ご来院された際には、愛情たっぷりのクリスマスツリー是非ご覧ください。

通所リハビリ 介護福祉士 K

自動体位変換機能つきエアマットを使用して

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

入所されているの方の褥瘡対策や安眠、介護職員の負担の軽減に自動体位変換機能つきエアマットを15台導入して半年がたちました。使用している入所者の方に感想を伺ったところ、寝心地がいい、スタッフを呼ばなくていいという意見がありました。また、介護職員のアンケートから腰痛が軽減した人もおり、継続して活用していきたいと思っています。

ご自分で動けない入所者の方が少しでも安楽になるように、ケアの工夫、福祉用具の検討をこれからも続けていきたいと思います。

(老健K)

わが街健康プロジェクト開催のご報告

2017年11月28日(火)倉敷市民会館で、心通う地域医療と題し、わが街健康プロジェクトが開催されました。
「肝疾患治療の変遷 ウイルス性肝炎から脂肪肝へ」
水島中央病院 院長 松尾龍一先生
「メタボ・ロコモ研究から見えてきた最新の健康長寿食」
重井医学研究所附属病院 診療部門長 池田 弘 先生
上記講演会と、健やかブースでの健康相談・健康測定・介護予防相談・脳トレなどへ200名近くのご参加を頂き、健康や医療機関との上手なつきあい方への関心をうかがえる会となりました。
当院かかりつけの方も参加され、多くの方に声をかけていただき運営側として楽しく参加させていただけました。
地域の医療をともに考える わが街健康プロジェクト 皆さんで参加してみませんか。
どなたでも参加いただけますので、次回2月16日(金)倉敷市民会館へ奮ってご参加下さい。

N.Y

第52回のぞみの会だよりー22-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

早いもので今年もあと残り1ヵ月となりました。 皆様お風邪をひられてはいないでしょうか? 引き続き体調管理には注意して元気に新年を迎えましょう! 少しでも身体に異変を感じたら、いつでも平成病院にお越し下さい。

皆様のおかげで11月5日(日)に無事に第52回 のぞみの会を行う事が出来ました。 参加された方より、「毎年来てます」「今年もよかったわ」といった嬉しい声も聞かれ、 職員一同清々しい達成感と、次回に向けて新たなパワーを頂きました! お忙しい中ご本当にご来場頂きありがとうございました。
この のぞみの会ブログも本年度分は今回が最後となりました。 来年はさらにパワーアップした第53回のぞみの会が開催されます。 来年も職員一同皆様のご来場心よりお待ちしております。

★第52回のぞみの会 平成29年11月5日(日) 9時30分~14時『いつか 、やっぱり全仁会-未来が広がる最新治療-』ありがとうございました★

★第53回のぞみの会は平成30年10月28日(日)9時30分~14時の開催予定です

第52回のぞみの会実行委員 ピースガーデン倉敷 3Fショートステイ 介護士 H

リハビリテーション勉強会開催のご報告

11月11・12日の病院のお休みを利用して、当院リハビリセンターにて研修会を行いました!講師の弓岡光徳先生(大阪人間科学大学 教授)は学生指導や臨床指導のみならず、起き上がりや歩行などの動作分析と治療アプローチに関する著書・訳書も多く執筆されており、今回の研修会も、『起き上がりから歩行までの基本評価とハンドリング』というテーマで開催させていただきました。弓岡先生を講師にお招きするのは今年で17年連続、17回目であり、歴史のある研修会となっています。今年も岡山県内外から24名のセラピストのご参加をいただき、また、アシスタントの先生方にもご協力いただきながら、充実した2日間を過ごすことができました。

研修会では、人が動くための神経生理学(脳の中の神経の話)や、人が動くためには物理的にどのような仕組みになっているのか(支持面と重心の関係、筋の働き)など、幅広いお話と、リハビリの中でそれらをどのようにサポートしていくのか、具体的なハンドリングを実技呈示していただきました。
先生の評価の視点やリハビリの実際の構成をみせていただく場面もあったのですが、麻痺側のリハビリはもちろん重要なのだけれど、それだけではなく、非麻痺側が機能的に活動参加できるようにしていくことも、重要な課題なのだということに改めて気付くことができました。

実技実習では、手足の細かい骨や筋を触りながら、「物を触って感じられる手」「身体を支えることのできる足」にはどのような機能が必要かを考える場面もありました。受講生の方々から、「明日から担当している患者さんの手足について、もう少し評価してみます」という声を頂くこともできました。
「会の内容は盛りだくさんでついていくのに必死だったけれど、家に帰ってから振り返りを行うと、新しい気付きがたくさんあって、勉強になった」という嬉しい感想も聞かれました。

私自身も、入職から10年連続しての参加でしたが、毎年新しい気付きや学びがあり、とても良い経験をさせていただいています。今後も研修会を継続しながら、日々の患者様・利用者様との関わりをより充実したものにしていけるよう、みなさんと共に成長していこうと思います!

研修会事務局 訪問リハビリ Q

 

理学療法士による運動のススメ~自分にやさしい運動のはじめ方~

最近、街を歩いていても、TVをつけても、健康や運動の記事をよく目にします。1日何分とか、何歩とか、運動のやり方も詳しく説明してくれていて、うれしく思っています。ただ、TVの情報を鵜呑みにして、そのまま自分に当てはめると、かえって筋肉や関節、心臓に過剰な負担をかけかねません。運動は、はじめ方が大切です。そこで今回は、運動をやさしくはじめるコツについて、いくつかご紹介したいと思います。

コツ① あなたは今、なぜ運動をはじめようと思ったのか、記録しておきましょう。
体力づくりや医師のすすめ、生活習慣病の予防、ストレス解消など、人によって運動の目的は様々です。ノートや携帯電話など、いつも目にする場所に、自分は何のために運動をはじめようと思ったのか、今の気持ちを書き残しておきましょう。目的によって、どんな運動を、どのくらいの時間、月にどの程度するのがいいかが変わってきます。また、運動することが面倒に感じたときに読み返すと、初心を見つめ、気持ち新たに運動と向き合うことができます。ぜひ、なんとなくはじめてしまうのではなく、今の気持ちを記録しておきましょう。

コツ② 1日○○分、ではなく、あなたが無理なく続けられそうな運動からはじめましょう。
たとえ『フルマラソンを完走したい』という目標を立てたとしても、走る練習からはじめないといけないわけではありません。若いころやっていたスポーツや朝、晩の散歩からはじめるのもいいでしょう。2日に1度していた家の片づけや庭の草抜きを毎日するなどでも構いません。メディアで紹介されているものもいいですが、まずは運動に慣れること。いまの生活に少しだけでも運動を組み込むことからはじめてみるのはいかがでしょうか。

コツ③ 使う道具はできるだけカッコイイものを選びましょう。
昔から倉庫に眠っている運動靴を取り出してくるのもいいですが、今は安くて、機能的で、カッコイイものがたくさん売られています。古い靴底は固くなり、ケガにつながりやすいです。せっかくのやる気を後押ししてくれるような、あえて普段買わない色の物を身にまとい、さっそうと運動を始めてみてください。最初は周りから注目されているような気がして恥ずかしいかもしれませんが、あなたには自分で決めた目的があるはずです。自然と視線は上がり、背筋は伸び、良い姿勢で運動することができますよ。できるだけ発色の良いものがおススメ。雨が続いて休んだ後や寒くて外に出たくない時も、玄関にピンク色のカッコイイ靴が置いてあると自然と運動したくなるかもしれません。ただ、サイズ合わせは慎重に。できれば店員さんに相談してみましょう。運動に慣れてきたら、雨天用の靴として倉庫に眠っていた運動靴を使ってあげて下さい。地面が滑りやすい時はいつもより軽めの運動に抑えましょうね。

今回は運動のはじめ方についてご紹介しました。動機づけさえしっかりできれば、長続きすることができます。そして、だんだん体力がついてきて、物足りなくなってきます。そこまで行けばあなたの勝ちです。気持ちのままに、どんどん自分の運動を発展させていってください。物足りなくなるまでは、無理をせず、心が折れそうな時は初心に戻り、カッコイイ服を着て、さっそうと運動を楽しんでください。
あなたの勇気あるチャレンジが成功しますように。ではでは。

理学療法士 糖尿病療養指導士 樋野稔夫