栄養科通信 vol.129 「口内炎予防と対策には何が必要?」

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一度出来てしまうとなかなか治りにくく、食事も会話も辛くなってしまう「口内炎」。口内炎は、頬や唇の内側、歯茎、舌など口腔内の粘膜に起こる炎症のことをいいます。皆さんも一度は痛~い口内炎に悩まされたことがあるのではないでしょうか?

一般的に多くの人が発症する「アフタ性口内炎」は、物理的な刺激で口腔内が傷つく(口の中を噛む、魚の骨が口の中に刺さる、入れ歯などが当たるなど)、口腔内の不衛生(細菌やウイルスに感染しやすい状態)、全身の健康状態の悪化(栄養バランスの乱れ・睡眠不足など体力の低下)などが原因で起こります。
私は疲れた時や外食が多い時、口内炎が出来て痛みに苦しむことが多いため、今回は口内炎の予防や対策について調べてみました。

口内炎の予防や対策としては、まずは主食・主菜・副菜をそろえた食事をバランスよく摂り、睡眠を十分とってストレスをためないことが大切です。栄養面では特に、皮膚や粘膜を守り、維持する働きのあるビタミンB群を摂るとよいとされています。ただし、ビタミンB群は水溶性であり水に溶けて体外へ出てしまいやすいため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめに毎日摂るようにしましょう。
ビタミンB群を含む食品には以下のものがあります。

・ビタミンB1:玄米・豚肉など
・ビタミンB2:うなぎ・レバーなど
・ビタミンB6:肉類・にんにくなど
・ビタミンB12:牡蠣・あさりなど
・ナイアシン:カツオ・たらこなど

また、辛いもの、熱いもの、味の濃いものは口腔内を刺激して口内炎を悪化させるため避けましょう。そして、甘いもの・アルコール類・糖質の多い食べ物は体内で分解する時に、ビタミンB群を大量に消費してしまうので出来るだけ控えましょう。

管理栄養士 K.M

13)認知症の症状を理解する②

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は記憶以外の面から、認知症を有する人が、どのような不自由さを感じやすいか、ということについてお話しをしました。
今回はこの不自由さに対して、周囲の人がどのように対応したらよいか、ということについてお話したいと思います。
まず重要な点をおさらいしましょう。以前ブログで下の図を紹介しました。


認知症において、それぞれの認知機能(見る、聞く、話す、わかる、判断する、按配する)の障害のされかたのパターンや強弱は、人それぞれによって異なります。つまり、人によって不自由さが異なるということは、その不自由さを補う援助の方法もそれぞれ異なります(さらに、これまでの生活歴や人格も関係してきます)。「書籍やインターネットなどで紹介されている対処法を試してみたが、どうもうまくいかなかった」という声をよく聞きますが(もちろんうまくいくケースもあります)やはり個人差という大きな変数が関わっているのです。

不自由さを補うための重要な視点として・・・
どのようなことが、どのような状況で出来にくくなっているのか。同様に、どのようなことが、どのような状況であればできるのか。
周りの人が、(本人には)出来る・出来ないととらえていることが本当に正しく本人の不自由さをとらえているとは限りません。さらに、認知症は進行性疾患ですので、数年前と現在のご本人の不自由さが同じであるとも限りません。今、ここ、でのご本人の不自由さを観察して、その情報を元に、ご本人の不自由さを補うなにか良い方法がないかどうかを医師や看護師、ケアマネージャー、または各地域の高齢者支援センターや県、市の相談機関(電話相談など)にどんどん相談してみることはとても重要なことです。
すぐには解決へのヒントは得られないかもしれません。しかし、「一緒になって粘り強く支えてくれる、考えてくれるという人がたくさんいる」という実感は、ご本人を支え続ける人(援助者)やご本人にとって、安心感につながるものではないでしょうか。
個人ごとの不自由さに沿った援助法という視点とはまた別に、一般性を含む、よりよいかかわり方という視点からのお話も、次回に向けて少ししましょう。
認知症の人と接するときのこころがまえとして・・・。

次回は、よりよいかかわりとは、という視点でより詳しくお話をしたいと思います。

「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには、地域のかかりつけ医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけ医師にご相談下さい。
認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部

通所リハビリの共同作品「阿知の藤」(平成30年5月)を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

 連休は倉敷美観地区でハートランド倉敷が開催され県内外から多くの方がご来場されたようです。今年のハートランド倉敷は倉敷市花・藤をメインテーマに開催されたそうですが、くらしき藤娘も登場したとのことです。

私たち通所リハも昨年にちなんで、藤の花の作品を作りました。大輪の藤が咲き誇る様子です。岡山県天然記念物のアケボノフジ「阿知の藤」は、今年は樹勢回復中で開花をしていないそうですが、そちらをイメージして作成いたしました。
外来にお越しの際は是非ご覧ください。

通所リハビリ

作業療法士としてニューロ・モデュレーションに関わって

倉敷ニューロモデュレーションサンターが始まって早くも1年が過ぎました。
当院のニューロモデュレーションセンターでは、パーキンソン病、本態性振戦、ジストニア、不随意運動症や慢性疼痛に対して、深部刺激療法(DBS)や脊髄刺激療法(SCS)を行っています。DBSやSCSを受けられる方、すでに受けておられる患者様と多く関わらせていただいています。
作業療法士は主に理学療法士と協力して手術前後の運動機能検査や入院中のリハビリテーションなどを行っています。
作業療法士の運動機能検査は主に手の機能の検査を行って、DBSやSCSの適応や治療効果などを判断する一つの指標となります。手は日常生活を行う上でとても重要で食事や更衣などの動作にとても関わりが深いです。その検査結果などをチームで情報を共有し患者様によりよい治療を提供できるように努めています。そのためには患者様の症状や特徴を正確に観察、評価を行いチーム全体に伝達することがとても重要になります。

また、DBSやSCSなどの刺激装置による症状の改善以外でリハビリによる治療が必要になります。筋力や柔軟性の向上による身体機能の底上げ、安全に生活が出来るように環境の調整、何より患者さんがその人らしく生活が出来るように支援することを求められています。多くの患者様はリハビリを懸命に取り組まれ、リハビリ以外の時間にも自主訓練を行うなど症状をよくしたいという気持ちがとても強い方が多いです。

僕たちはその患者様のパワーに負けないように、よりよい作業療法を提供し、ニューロモデュレーションに関わるスタッフ全員で患者様が笑顔になれるようにこれからも当院のニューロモデュレーションセンターを支えて行きたいと思います。

倉敷ニューロモデュレーションセンター 作業療法士 E

 

※ニューロ・モデュレーションとは:neuro(神経)・modulation(調節)のことで、神経調節療法となります。
※写真はニューロリハチームの検討会の様子です。

 

新入職員の口腔ケア実習をしました。

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

5月に入り、新入職員の方も疲れが出てきているのはないでしょうか?
初々しい方達を見ていると、こちらも気持ちがフレッシュになってきます。

今年は27名の病棟新入職員に口腔ケアのセミナーを実施しました。2名のMSWの女子の参加もありました。今年から、病棟で使用している洗口液、保湿ジェルを用いて、口腔ケアの実習を行いました。新入職員から、「これは飲み込んでも大丈夫ですか?」という質問に『あっ、そうか。そこから説明しなきゃいけないんだ。』と思いました。自分が普段の業務で普通になっていることが、そうではないんだと改めて気づかせてもらいました。皆さん熱心に実習をされていました。
質問もたくさんして頂き、患者さんに積極的に口腔ケアしていこうという意気込みを感じました。毎年思うのですが、自分から質問してくる方は

その後、病棟でも長く勤めている方が多いように感じます。学んだことを、自分に取りこんでいるんだなと思います。新人の方に元気をもらっている職員もいっぱいいると思うので頑張ってくださいね。

歯科YF

倉敷老健排泄委員会活動開始!

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

在宅で自立した生活を送るためには、排泄の問題が影響することが多くあります。
倉敷老健では少しでも排泄が自立できるよう、トイレでの介助だけでなくリハビリを行ったり、排尿後の残尿を測定したり、おむつやパットの見直しを行っています。
昨年度は老健内研究として、排尿アセスメントシートの作成に取組みました。また、おむつやパットの種類は毎年管理職会議で見直しを行い、良い製品が出たら導入しています。新製品には目を光らせ、ラップ式ポータブルトイレ(ロボット介護機器)を取入れたり、少しでも介助が少なくなったり自信を持って頂けるよう工夫を凝らしています。
今年度は更にケアプランや取り組みの質をあげ医師、スタッフが一丸となって取り組む為に、排泄委員会を立ち上げました。いろいろな課題を話し合い、排泄委員会の活動を充実させ、一人でも排泄が自立になり満足して頂けるよう取り組んでいきたいと思っています。

 

膀胱内尿量測定器                                       ラップ式ポータブルトイレ

倉敷老健 K

筋肉枯れをやっつけよう!

カテゴリー: ケアハウス | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。ケアハウス介護福祉士Fです。

実は私、3月1日にショートステイから異動となりケアハウスで働いています。
初めての異動で「大丈夫かな、上手くやっていけるかな~」と前日までドキドキしていました。
今は新人の頃に戻って一つ一つ仕事を覚えていく毎日です。
事務的な仕事もあり、新しいことが起こる日々。
やりがいもありますが、色んな意味で肩が凝ります(笑)。

ちょっと息抜きにと、4月中旬に赤磐市のチューリップ畑を見に行きました。
綺麗な花々に癒され、ホッとしたのもつかの間…。翌日筋肉痛になりました。
「体力ないな~」と日頃の運動不足を痛感させられました。

そして最近、ちょっとした怖い話を聞きました。それは「筋肉枯れ」です。

「筋肉枯れ」とは、ズバリ筋肉量が減少することです。筋肉は使わないことや年齢を重ねることで減少し、30歳を越えると10年に約5%ずつ減っていくとか。普段から意識して筋肉を使わないと、筋肉枯れになるということなのですね。

では、筋肉を増やすにはどうすればいいのでしょうか。大切なことは2つ。
①日常的に体を動かすこと、②筋肉に必要な栄養をバランスよくとることです。

頭では分かっていても、自分一人では続けにくい。実際、私がそうです。
そこで、ケアハウスでは①を実現するために、10時30分から11時10分までじっくり時間をかけ朝の体操を行っています。それも毎日! 馴染みのあるラジオ体操から、職員が健康維持に効果的なものを厳選したリハビリ体操を深呼吸しながら行っています。
特に太ももから足の筋力アップと体の凝りをほぐすものを多く取り入れています。
体操終了後は、身体がじんわりと温まっているのを実感します。

体操には、毎回30~40人程が集まります。自分一人では続けにくい運動も時間を決めて集まってやる!とすると案外習慣づいてくるものです。でも、30分経つと少~し、眠気もくる様で…。
リラックスしている証拠ですが、楽しみながら継続でき体力がつく体操にしていきます。

ケアハウスにきて2か月。体操の時はついでに肺活量も増やそうと、人一倍大きな声を出して頑張っていますので、よろしくお願いします。

介護福祉士 F

グランドガーデン南町の合同誕生日会

カテゴリー: グランドガーデン南町 | 投稿日: | 投稿者:

ようやく暖かさが増して桜やつつじが春本番を迎える季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

平成30年4月10日に3月と4月生まれの方の合同誕生会を開催致しました。
総勢70名を越える入居者とスタッフが集まり盛大にお祝いしました。誕生者代表の挨拶では「たくさん参加して祝って頂きありがとうございます。」など感謝のお言葉を頂きました。

ピアノの伴奏に合わせて大きな声で盛大にハッピーバースデイの歌をプレゼント致しました。
続いて、皆さんが楽しみにしている今回の献立は、海鮮寿司、春の炊き合わせ、お吸い物、豆乳ゼリーといった華やかな春を感じる食事で皆様舌鼓みを打たれていました。

また、栄養士から健康を保つ秘訣として、この寒暖差の時期は低栄養の危険があり、防ぐための3つポイント教わりました。
①三食きちんと食べる
②毎食バランスよく食べる
③毎日身体を動かす
この3点をきちんと守ることで低栄養を防ぐ効果があると聞き、皆さまからは、「そうなんだ」「気をつけよう」「おいしいね」といった声があがり、食事を楽しんでおられました。

第2部ではアコーディオンの多田先生の演奏とともに歌声広場を行いました。
皆様大変盛りあがりたくさんのリクエストがあがりました。春の唱歌や青い山脈等15曲を超え、皆さん本当に歌が大好きなのだなぁと改めて思いました。
今回もとても楽しい時を過ごせました。

これからも皆様に楽しんで頂けるように努めて参ります。次回もご参加を、お待ちしております。

グランドガーデン南町 S

看護学生対象 病院見学会開催報告

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 平成30年4月14日(土)10時より、倉敷在宅総合ケアセンター4階多目的ホールにて、看護学生対象の病院見学会を開催しました。当日ご参加いただきました看護学生の皆さん、誠にありがとうございました。見学会では、人事課より全仁会グループの概要や特徴について、看護部長より看護部の教育体制についての説明がありました。その後、実際に病棟見学にご案内しました。各病棟の特徴や雰囲気を感じていただけたと思います。お昼には2年目の先輩看護師と一緒に昼食をとりながらの座談会を開催しました。各テーブルで会話も弾み笑顔も見受けられました。実際の現場で働いている看護師の生の声を聞くいい機会になったのではと思います。見学会は終始和やかな雰囲気でした。今回の見学会がご参加いただいた皆様の就職活動の参考になれば幸いです。

当院では現在、平成31年度入職の看護師採用試験(7月25日(水)・8月1日(水)に実施予定)の受付を行っています。ご希望の方は応募要項をご確認の上ご応募ください。

また、看護学生対象の見学会を5月12日(土)・5月16日(水)・6月23日(土)にも実施します。ご興味のある方はお気軽に人事課までお問い合わせください。

詳細は看護師募集サイトでもご確認いただけます。
よろしくお願い申し上げます。

人事課 宇都宮

リハビリステーション ピースの4月

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

 インフルエンザもやっと落ち着いたと思ったら、4月に入り急に暖かくなったり寒くなったりとお年寄りにはつらい季節のようですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
リハビリステーション ピースも新人職員を1名迎え新たな気持ちで日々頑張っています。
今年は介護報酬の改正があり、サービスを利用されている方々にはご迷惑をおかけする事
があるかと思いますが、今後とも全仁会グループを宜しくお願い致します。

さて、4月のリハビリステーション ピースですが、毎年恒例のお花見ツアーに行ってきました。お花見ツアーはピースガーデン開設時からイベントで出かけていますが、年々参加者が増加し今年はなんと約90名の方が参加してくれました。

今回の行先は種松山公園での散策とライフパークでの喫茶タイムです。今年は桜の開花が予想以上に早く、ほとんどのソメイヨシノは散っていましたが、天気も良く満開の八重桜を発見し皆様大満足のようでした。
30分ほど桜を見た後は、ライフパークに移動し、お好きな飲み物でひと休憩。いつもと違う場所で飲むコーヒーは格別だったようでした。利用者様同志、来年も参加しようと約束している姿をみて、職員一同ホッとしたお花見ツアーでした。

リハビリステーション ピース Y