寒さが一段と厳しくなり、インフルエンザが流行してきていますが、みなさま体調はいかがでしょうか?
さて、今回は「認知症のリスクファクターと予防医学」についてお伝えしていこうと思います。
まず、認知症のリスクファクター(危険因子)とは認知症になりやすくなる原因と言われているものです。リスクファクターは大きく以下の4つに分けられます。
・遺伝的因子(家族に認知症になった人がいるかどうかなど)
・社会・経済因子(友人・知人との繋がりの減少など)
・生活習慣因子(高血圧、脂質異常、糖尿病など)
・老年症候群因子(加齢、うつ傾向、転倒(頭部外傷)、不活動など)
遺伝的因子や加齢による認知症の発生は、残念ながら制御することが困難ですが、自分で制御できる因子の中で、特に影響しやすい症状や習慣には、糖尿病、高血圧、肥満、身体的不活動、喫煙などがあります。その中でも身体的不活動は糖尿病、転倒、交流の減少などの原因にも繋がるため、1番のリスクファクターと言われています。
認知症を予防していくためには、これらのリスクファクターを減らしていく必要があります。そのために重要とされているのはズバリ、運動です!
早歩き程度の強度の運動を週3回以上実施している人では、将来にアルツハイマー病を発症する危険が一段と低くなるといった研究も報告されています。
さらに、認知機能予防としてよいとされている運動方法の1つに、コグニサイズと言われる認知課題と運動を組み合わせた運動があります。例えば、「足踏みをしながら3の倍数で手を叩く」など、頭を使いながら少し疲れるくらいの運動を行うものです。少し間違える程度の課題を行っていく事で脳がより活性化されやすくなると言われています。この運動は、一人でも大勢でも行うことが出来るものです。ウォーキングしながらしりとりをしたり、左右の手を交互にグーパーして挙げながら「あ」から始まる言葉を思いつくだけ挙げてみたりするなどの方法もあります。皆さんも安全に気を付けながら試してみて下さい^^
ちなみに、通所リハビリでもコグニサイズを取り入れた運動などを行っています。興味のある方は、見学にお越しくださいね☆
通所リハビリ 作業療法士 F