バレンタインです。チョコはちょこっと楽しんで!?  糖尿病療養指導士より

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バレンタインバレンタインデーがやって来ますね。ある患者さんに、「ブラックチョコレートなら血糖値が上がらないから食べても大丈夫ってテレビで言ってたんだけど本当かな?」と聞かれました。男性も女性も、チョコレートを食べるのが楽しみな季節です。せっかくなので調べてみました。
チョコレートはカロリーが高い食品です。メーカーや商品によって違いはありますが、ほとんどのチョコレートには砂糖が使用されています。パッケージの裏などに書かれている原材料名を見てみましょう。そこには、使用量が多い順に記載されているので、最初に『砂糖』と書かれている場合は、カカオより砂糖を多く含んでいるのです。チョコレートと思っていたら、実は『チョコレート風味の砂糖のかたまり』なのかもしれません。
原材料名の最初にカカオマスと表示されているチョコレートは、砂糖の使用量は比較的少ないでしょう。カカオ含有量が80%以上のものをブラックチョコレートと言います。砂糖が少ないのでかなり苦味があります。食後に血糖値をどれだけ上昇させるかを示したGlicemic Index(グリセミック・インデックス)(以下GI値)を見てみると、普通のミルクチョコレートのGI値は91なのに対し、ブラックチョコレートは22とずいぶん低い為、糖質の吸収が穏やかで食後の血糖値が上がりにくいということになります。チョコ
しかし、食品に含まれる糖質の量が少ないというわけではない点にご注意を。ブラックチョコレートにも糖質は含まれていますので、血糖値が全く上がらないということはありません。低GI値であれば、『いくら食べても大丈夫』というわけではないので気を付けましょう。

さらにもうひとつ注意点があります。ブラックチョコレートを勘違いしている人が多くいるのではないかということです。よく見かける板チョコの『ビター』『ブラック』は低GI値のブラックチョコレートではありません。カカオ含有量の低い、原材料の最初に『砂糖』と書かれているブラックチョコレートもあるので要注意。それらのブラックチョコレートは、甘さ控えめと言っても脂質が多く、カロリーはカカオが少ないミルクチョコレートと同じくらい、もしくはそれよりも高カロリーなこともあるくらいです。名前で選ぶのではなく、ちゃんとカカオ含有量を確認しましょう。
結局のところ、GI値が高かろうが低かろうが食べ過ぎれば太るし、糖質摂取が多すぎると血糖値が異常に上がってしまいます。どうしてもチョコレートが食べたい場合は、カカオ含有量80%以上の苦いチョコレートを選び、1日の摂取カロリーの範囲内に留め、間食としてではなく食後のデザートとして少量をゆっくりと味わい、食べたら1時間後にウォーキングなどの運動をするようにしてみて下さい。

糖尿病療養指導士 管理栄養士 A子

※「GI値(グリセミック・インデックス)」
食後血糖値の上昇度を示す指標のこと。ブドウ糖を摂取した後の血糖上昇率を100として、それを基準に、同量摂取したときの食品ごとの血糖上昇率をパーセントで表した数値です。日本語で『食後血糖上昇指数』と訳されることもあり、GI値が高いほど食後の血糖値を上げやすく、低いほど上げにくくなります。