「冬の食中毒(ノロウィルス)」について

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

冬場はノロウイルスにご注意ください。毎年11月~2月にかけてノロウィルスによる食中毒が多発しています。感染力が非常に高いため注意が必要です。潜伏期間は24~48時間(平均36時間)。主な症状は吐き気・嘔吐、腹痛・下痢、軽度の発熱で通常1~3日程度で症状はなくなります。抵抗力の弱い方は重症化の可能性があり注意が必要です。また症状が治まった後も1週間から1ヶ月程度、便の中にウィルスを排出することもあります。

ノロウィルスの感染経路は、
食品から人へ
ウィルスが蓄積した牡蠣などの二枚貝を加熱不十分で摂取し感染
人から人へ
ウィルスが手や空気を介して直接口に取り込まれた場合に感染
人から食品、食品から人へ
感染者が十分に手洗いせずに調理した食品を食べて感染

などがあります。

感染してしまったら、脱水症状を予防するために水分補給をしましょう。
嘔吐の症状がひどいときは無理して飲まないようにし、症状が治まってから少しずつ飲みましょう。また、脱水症状の引き金は嘔吐よりも激しい下痢です。胃腸の負担を抑えるために常温で飲みましょう。

ノロウィルスには次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。市販のハイター(濃度5%)などで家庭で作ることができます。嘔吐物や便で汚れたところには、水1Lに対して塩素系漂白剤20mL(ペットボトルキャップ4杯)の濃度で、流行時の家庭内消毒には、水1Lに対して塩素系漂白剤5mL(ペットボトルキャップ1杯)の濃度での消毒が有効です。
消毒時には、手肌を守るため手袋を着用し、二次感染を予防するためにマスクも着用するようにしましょう。
感染対策の基本である手洗い・消毒もしっかり行うようにしてください。

                                 放射線部 T.F