平成病院の桜をご存じでしょうか

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

春の暖かさが待ち遠しい今日この頃、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

突然ですが、平成病院の桜をご存じですか?

駐車場の周りに植わっている木、あれが桜です。

毎年、かわいらしいピンク色の花を咲かせて、私たちの目と心を楽しませてくれます。

ところで、岡山県の桜(ソメイヨシノ)の標本木は後楽園にありますよね。『開花』はその標本木の花が5~6輪以上咲いたら発表されます。去年は3月20日に発表され、観測開始以来最も早い開花宣言となりました。今年の開花は平年並の見込みだそうです。

しかし、ご存じでしょうか。これから開花するはずの平成病院の桜の木が、実はひっそりと花を咲かせていたことを。

年の瀬が近づく、寒さ厳しいある日の夕方。『倉敷平成病院』の看板のすぐ側の桜が、枝の先にひと塊の花を咲かせていました。

気がついた方もいらっしゃるかも知れません。

いわゆる『狂い咲き』です。

狂い咲きは、虫に葉を食べられたり、台風などで葉が落ちてしまったりして起こるそうです。

サクラの花芽は夏の間にできます。そして冬の低温に備えるために葉から休眠ホルモンを出し、花芽を硬くして翌年の春まで咲かないようにしているそうです。しかし虫による食害や台風などでほとんどの葉を失ってしまうと、休眠ホルモンの供給がストップしてしまいます。すると休眠できずに、気温がちょうど良くなった頃に花が開いてしまうのです。

最初、何も知らずに見つけたときは単純に「季節外れの桜が見られてラッキーだな」と思いました。ところがその原因を調べてみると、桜にとっては嬉しくない状況だったのだと分かりました。

花にばかり目を奪われがちな桜の木ですが、今年はお花見を楽しむだけでなく、花が散った後の桜の木にも注目していきたいと思います。

看護師K