春が近づく時期の「しもやけ」に注意を!!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

すっかり真冬の気温となり、まだまだ寒い日が続きますね。
2022年もいつの間にか2月に突入しました。

あまり知られていないかもしれませんが、2月10日は「フ(2)ット(10)=足」と読む語呂合わせから「フットの日」です。
糖尿病や末梢動脈疾患による足病変の患者が増加していることから、足病変の予防・早期発見・早期治療の啓発目的から制定されました。
コロナが流行る前は、病院によってはイベントが開催され、足に興味を持ってもらう機会となっていました。また落ち着いて再開されれば、一度参加してみてはいかがでしょうか。

そしてこの寒い時期、我が家の息子は足の「しもやけ(凍瘡)」との闘いでもあります。

皆さんのなかにも、毎年「しもやけ」に悩まされている方も多いのではないでしょうか?

 

  • しもやけの原因

寒暖差によって血行が悪くなり炎症を起こす病気
1日の気温差が10度前後になる初冬、冬の終わりから春にかけての季節の変わり目がなりやすい時期

  • 好発部位

手足の指、耳たぶ、鼻先、頬

  • 症状

かゆみ、赤紫色の皮疹、痛み、炎症がつよくなれば水膨れ

  • 治療薬

①血行をよくする薬(ビタミンE、ヒルロイド軟膏、漢方等)
②炎症やかゆみを抑える薬

  • 予防

①防寒対策→手袋、厚い靴下、耳当て、マフラー、カイロ等の着用
②湿気や汗対策→濡れた状態のままでは末梢が冷えやすくなります
③ゆっくり温める→冷えた部位を40度前後のぬるま湯にゆっくりつけると効果的
④血流をよくするためのマッサージ
→入浴時や入浴後に、ビタミンE入りの保湿剤を塗って行うと効果的
→炎症がおきている時は、すこし離れた部分のマッサージを
⑤靴下や靴は締め付けないものを→末梢の血流が悪くなるので、特に靴下のゴムの部分は気をつけて

ここで注意!!

私達が関わる糖尿病患者さんやフット外来に相談に来られる患者さんの中には、「足の冷え、痛みの症状」で受診し「しもやけ?」と思っていたら「末梢動脈疾患(→足の血管に動脈硬化が起こり、血管が細くなったり、詰まることで、足に十分な血液が流れなくなる病気)」という違う病気だったりします。この病気は気付くのが遅ければ、壊死や切断に至ることがあり早期治療が重要です。

他にも、しもやけに似た症状でも別の病気が隠れていたり、また「しもやけ」も放置しておくと時に水膨れや痛みを伴います。

日頃から、入浴時や爪切り時に、自分の足の趾の間や足の裏までしっかり見るようにして、何か異常があれば、早めにフット外来・形成外科・皮膚科受診をしてくださいね。

糖尿病療養指導士:K・I