栄養科通信vol.172 「夜遅い食事に注意」

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師走の時期、あれやこれやと用事が立て込み、つい夕食が後回しに。なんて方も多いのではないでしょうか。農林水産省の調査でも、夕食時間が21時以降の人の割合が、20~50代で増加しています。

夜遅い時間に食事をとると、食事からとったエネルギーが消費されにくく、体脂肪として蓄積されます。また、眠る時間が遅くなり良い睡眠が出来ず、翌朝食欲がなくて朝食が食べられないといった生活リズムの乱れも出てきます。質の良い睡眠がとれないと、心身の疲れが抜けません。

できるだけ早めの夕食と質の良い十分な睡眠を確保できるよう、規則正しい生活リズムを心がけましょう。どうしても遅くなる時は食べ方を工夫しましょう。

☆夕食は寝る3時間前までに済ませる

胃の中に大量に食べたものが残っていると、消化活動により就寝後も胃が働き続けるため、興奮状態となってなかなか寝付けません。胃の中がからっぽの場合は消化のためのエネルギーが不要となり、血液がすべて脳に集まって来てしまい、脳が覚醒状態となってしまいます。

☆どうしても遅くなってしまうときは、低脂肪で消化の良いものを摂りましょう

揚げ物などのこってり系や肉などのおかずは少なめにし、煮物や野菜料理中心すると、エネルギーや脂肪のとり過ぎを防ぐことができます。また、よく噛んで食べることも大切です。消化をよくし、脳の満腹中枢も刺激されて食べすぎを防ぐことができます。

 

管理栄養士 H.S