腹式呼吸を身につけリラックス!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

小暑の候、いかがお過ごしでしょうか。暑さや気圧変化の影響に加え、長引くコロナ禍で心身の疲れが現れやすくなっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、心身のリラックス効果が期待できる呼吸法についてご紹介します。予防リハビリのプログラムでも利用者様に取り組んでいただいている内容となっていますので、是非参考にしてみてください。

呼吸は、身体と心の状態を表しているとも言われます。例えば、緊張すると呼吸が速くなった経験はないでしょうか。日頃から呼吸の深さ、速さ、心地よさなどに意識を向けて、呼吸の観察を習慣づけることで、心身のバランスを整えることも期待できます。聞いたことがある方も多いかと思いますが、呼吸方法の一つに「腹式呼吸」というものがあります。

腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になり、筋肉の緊張が解けて身体をリラックスさせることが出来ます。深い呼吸ですので脳に送られる酸素量が増え、セロトニンという脳で分泌される物質の量が増えると言われています。このセロトニンは「感情の暴走を抑えるブレーキ役」になるため、腹式呼吸は気持ちが安定し、ストレス軽減も期待できます。他にも免疫力向上、血圧上昇予防など、様々な効果があると言われています。予防リハビリでも、プログラム中に腹式呼吸を取り入れており、皆様が少しでも健康的に過ごせるようお手伝いをしています。

≪座位での腹式呼吸の方法≫
① 背筋を伸ばして椅子に座り、口からゆっくりと息を吐いていきます。お腹の中の空気をすべて出すイメージで、おへそが一番へこむところまで息を吐き切ります。
② へこませたお腹を緩め、鼻から息を吸っていきます。お腹に空気を送り込むイメージで、少しずつ(3~5秒かけて)お腹を膨らませていきましょう。
③ 再びゆっくりと口から息を吐いていきます。お腹の中の空気をすべて出し切るイメージで行いましょう。
※①~③までを10回ほど繰り返します。

初めて行う方は、最初の内はぎこちない呼吸になりがちですが、繰り返していくとだんだん呼吸が行いやすくなると思います。ぜひ自宅でも腹式呼吸に取り組んでいただき、リラックスできる時間を増やしてみてはいかがでしょうか。

介護福祉士 T

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