栄養科通信vol.165「聴覚に影響される“味”」

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何かを食べて、美味しい・甘い・からい・酸っぱい・・・などの味は、そのときに聞いている音によって変化することをご存じですか?

☆音からの影響
例)ベーコンエッグ・・・鶏の鳴き声を聞きながら食べると、卵の味を強く感じる
豚の鳴き声を聞きながら食べると、ベーコンの味を強く感じる
シーフード  ・・・波の音を聞きながら食べると、塩味など海の風味を強く感じる
機内食が美味しくないと思う原因に、飛行機特有のガーッと言うノイズをずっと聞いているため、特に甘みを感じにくくなり全体的に薄味に感じてしまうよう。

☆音楽からの影響
高低 ・・・高い音を聞くと、苦味を強く感じやすくなる
低い音を聞くと、甘味を強く感じやすくなる
リズム・・・リズムが良くビートがわかりやすい音は、酸味や苦味を感じやすい
ピアノやフルートのような滑らかな音は、甘味や舌触りが良く感じる

味は、聴覚以外にも視覚や触覚など五感をフル活用した体験であるため、今までの人生経験に左右されます。そのため、幼児が同じことをやってもほとんど効果がないそうです。
いわば、連想ゲームに近いのかもしれませんね。
もしあなたのお近くに食事がすすまなくて困っているという方がいたら、その日のメニューに合わせた“音”を工夫してみてください。

栄養科 H.S