ACP(アドバンス・ケア・プランニング)をご存じですか?

暑さも和らぎ過ごしやすい時候になりましたね。
日中は30度近い日もあり朝夕の寒暖差で毎日何を着ようか悩ましいところです。

さて、医療福祉相談室では、先日ACPの研修会に参加した同僚による部署内勉強会がありました。みなさんはACPをご存じですか?
ACPとは、アドバンス・ケア・プランニングのことで、「人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと事前に話し合うプロセス」のことを指します。終末期を迎えた患者や家族に対し、医学的な側面だけで無く、本人の価値観や死生観、家族の思いやそれらを取り巻く様々な環境などを踏まえ「本人にとって何が最善かを共に考えること」の重要性について、改めて考えるよい機会となりました。

最近では入院時の状態や治療経過において、必要に応じて急変時の対応をどこまで希望するかを書面にて確認を取る医療機関も多いです。何が良いか価値観は人それぞれですが、人工呼吸器や挿管を希望せず「自然に」と希望する方も多いように感じます。

よく「ピンピンコロリ(病気に苦しむことなく元気に長生きし、最期は寝付かずコロリと亡くなること)」が理想と言われますが、みなさんは自身やご家族の終末期についてどう考えますか??
元気な時はなかなか意識することも無いと思いますが、入院や介護が必要になったタイミング、病状的に終末期を意識する段階などがあれば、少し今後の人生について考えてみるのもいいかもしれません。

私も医療・ケアチームの一員として患者の価値観を理解し、意向が変わることも許容しながら、継続して「どう生きたいか」の意思決定過程に伴走していけるように努めたいと思います。

 医療福祉相談室 N