訪問リハビリの一こま~小児リハビリの現場より

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

「こんにちはー。リハビリ伺いましたー。体調いかがですか?お母さんも、かわりない?まだ暑い日が続きますねぇ」

私が訪問リハビリに従事するようになり、4度目の夏が終わりを迎えようとしています。秋の虫がなきはじめ、あぁ、この夏も体調崩さずにすんだな。今度の冬は大丈夫かな。この人は夏より冬のほうが苦手だったなぁ…そんなふうに利用者さんの半年、一年、三年先のことに思いを馳せるようになったのは、訪問に異動してからのような気もします。

さて、倉敷平成病院には現在、小児科はありませんが、訪問看護ステーションでは脳性麻痺や筋ジストロフィーといった小児疾患をもつ利用者様のお宅にも訪問させていただいています。高齢者の利用者様と比べると、ケアマネジャーとの関わり方が異なるため、どこかでヘイセ写真イ訪問看護ステーションの存在を知っていただき、直接ご連絡いただいているケースもあるかと思います。

子供のリハビリって何するの?ときかれることもありますが、私は理学療法士の資格をもっており、提供できるのは理学療法です。その芯にあるのは、利用者様が高齢者でも若年者でもかわりありません。
未だ母になったことがない私に、何ができるのだろう、と悩むこともありますが、そんな私だからこそできることがあるはず。そう思って、日々の訪問にあたっています。お子さんが握りやすいような名前判子をつくってみたり、ペンホルダーをつくってみたり、業務後の時間を利用して、他のステーションで小児の訪問に従事しているスタッフと意見交換してみたり…。私よりもずっと長い間お子さんと向き合い、生活されているご家族のみなさんでも気づかないようなことに、理学療法士だから気づけることがあるはず。そんな思いで訪問させていただいています。「先生に教えてもらってはじめて知りました。この子、こんなことができるんですね。お父さんにも教えてあげなきゃ。」そう言って笑ってくださったお母さんに、私自身が救われたことは何度もあります。
人を支えるのは人であり、家族であり、地域であると思っています。ヘイセイ訪問看護ステーションが倉敷地区の皆様と支え合える存在となれるよう、今日も倉敷の街を走ります★

訪問リハビリ PT Q