『はじめまして ばあちゃん』

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

私たちの部署では、毎週火曜日8時40分から9時までの時間、担当を決めて【伝達会議】を行っています。
伝達会議とは、日々の業務の中で困っていることや、介護・医療・福祉制度をテーマにして、担当が講義をし、復習・再確認を行うことでお互いのスキルアップを図ることを目的としています。
先日行われた伝達会議の内容を紹介させて頂きます。

国の統計によると、65歳以上の高齢者の認知症患者は2012年には462万人で高齢者の7人に1人の割合でしたが、2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。
患者本人はもとより介護するご家族のご苦労は経験した方にしか分からないものかもしれません。

下記の歌はYouTubeにアップされている歌で、歌の作者が米寿を迎えた自身の祖母に贈ったものです。

『早くに祖父を亡くし、65歳まで働いて、母たちを育ててきた祖母ですが、少しずつ認知症の症状が出るようになりました。自宅介護をしている叔父に聞くと家族は葛藤の連続だそうです。』

 

『はじめまして、ばあちゃん。』
作詞:高尾和行 作曲:高尾和行・佐藤裕亮 編曲:Kenz

ねえ ばあちゃん はじめまして 今日もあなたに会いにきたんだよ

「どちら様かは知りませんが 今日も晴れてよかったです」
言っている外は土砂降りだよ
山本さんって呼ぶけれど それは親戚のおじさんだ 僕はあなたの孫なんだよ
幼い頃はうちに来たら あと1日だけ泊まってよと カバンを引っ張り困らせたね
ばあちゃんがつくる しっかりと握り込まれたおにぎりと おはぎは僕の大好物
きっと些細なことだけれど 僕にとっては忘れられない思い出

ねえばちゃん はじめまして 今日もあなたに会いにきたんだよ
ねえばあちゃん はじめまして そっと今 小さな手 握った
買い物行く時にはいつも バスに揺られて隣町へ 親に内緒でお菓子をくれた
ばあちゃんのうちに行くたびに 家の中を走り回り いつもどこかをケガしていたね
きっと僕の名前さえも もう呼べないけど その声は(ずっと)その声は響いている

今ではいつも布団の上 何を考え何を思う 時折鼻歌 奏でたり
じゃあねまたねと手を振るたび あと何回会えるのだろう そんなことが頭をよぎる
これは僕のわがまま わがままかもしれないけれど もし僕に子供が生まれたのなら
僕にしてくれたように その子をあなたに優しく 抱いて 抱いてほしいんだ
ねえ ばあちゃん ありがとうって言葉は消えてしまうけれど
ねえ ばあちゃん 溢れ出した この想いは届いているよね? ばあちゃん
次会っても はじめましてを交わそう

 

私たちケアマネジャーが担当している利用者様もその大半に認知症症状がみられます。
この歌詞を思い出し、ご本人、ご家族の心に寄り添い支援していきたいです。

                   ケアマネジャー N