栄養科通信vol.96「アイスクリームの賞味期限」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

突然ですが最近あった職場でのやり取りを紹介します。
「このアイス、いつからあるんかな?賞味期限は・・・」
「アイスって賞味期限ないんですよ。」
「えー?なんで?」
「あれ?なんででしょ??」

というわけで今回はアイスクリームについて調べてみました。
まずはきっかけとなった賞味期限。賞味期限とは品質の保存が十分に可能な期限です。厚生労働省や農林水産省の規定により、「アイスクリーム類にあっては、期限及びその保存方法を省略することができる」と定められています。さらにアイスクリームは、温度管理がきちんとされていれば細菌が増えることはなく長期間保存しても品質変化は極めて少ないため、賞味期限表示に代えて「要冷凍(-18℃以下保存)」などと記載し、アイスクリームを保存するときの注意を呼びかけています。
では日本でのアイスクリームの歴史についてですが、日本人がアイスクリームを初めて食べたのは、江戸時代末期のこと。それから時はたち、日本国内で最初のアイスクリーム製造販売が明治2年。このアイスクリームは「あいすくりん」という商品名で販売されましたが当時の値段が、現在の価値でいうと1個約8000円と高額だったのでなかなか根付かなかったとか。
今では手頃に買えるアイスクリーム。気になるのはカロリーですよね。
商品によってだいぶ違いがあるのですが、濃厚なものだと1個250kcalも!!かき氷のようなものだと1個100kcal前後です。暑いからと言って毎日食べていたらカロリーオーバー!!
食べる量には気をつけたいものですね。
また、本題の賞味期限。霜のついたアイスクリームを見たことがありませんか?1度溶けている恐れがあり、本来のおいしさが損なわれている可能性があります。
家庭の冷凍庫は開け閉めする回数も多いですし、何より持ち帰りの際の温度管理は難しいですよね。賞味期限がないとはいえども、おいしいうちに食べてしまいたいものですね。

栄養科 管理栄養士 塩っぺ