第12回くらしきみなみ文化祭 参加報告

10月27日(日)倉敷南小学校体育館にて「第12回くらしきみなみ文化祭」が開催されました。会場では地域の方の力作が並ぶ作品展示コーナーや、科学実験、漫才など多くの方が楽しめる内容となっていました。

当院からはリハビリスタッフ5名、学習療法スタッフ1名、事務1名の計7名が参加しました。今回は特別に広島大学の田中亮先生にもご協力頂き、動作解析システムを用いた歩行年齢測定とInBodyという体成分分析装置を使用した体脂肪や筋肉量の測定を地域の方々に体験して頂きました。

歩行年齢測定はカメラに向かって歩いて頂き、速度・バランス・姿勢から年齢を出すものでした。日頃、自分の歩き方を測るという機会はなかなかないと思います。その珍しさもあるためか、多くの方に興味を持って体験をして頂くことができました。結果説明の際には、参加者の方が楽しみながらも真剣に話を聞いておられる姿が印象的でした。

体脂肪、筋肉量の測定は体の部位別で行えます。その結果を参考に身体のどこを特に意識して運動をすれば良いか、などのアドバイスを個別にさせて頂きました。

今回の企画を通じて、改めて地域の方々の健康や身体に関する関心の高さを感じることができました。またこの体験をきっかけに、身体のケアや運動することをより意識される方が増えると嬉しいです。運動は続けることが大事だと思いますが、1人ではなかなか続かないことも多いと思います。是非、家族や近所の方などと協力して一緒に身体を動かす機会を作ってみて下さい。

最後になりましたが、この度当院のコーナーにご参加頂いた皆様、くらしきみなみ文化祭運営スタッフの皆様、貴重な機会を頂きありがとうございました。

理学療法士 Y

1日遅れのハロウィン!?みんなで笑った大運動会

11月1日にショートステイで運動会を開催しました。参加者は頭にハチマキを巻き、子供に戻ったような無邪気な表情や、やる気に満ち溢れた表情をされていました。

第1競技の物送りでは、ご利用の方が列になり手渡しで送ってくれた草履や刀、金色の着物を身に着け…私は侍に変身しました!男性職員は美少女戦士と金髪少女へ変身!次々と物が送られてくるのでこれどうやって着るの!?と苦戦しましたが着替え終わり姿を見せると笑いがおきました。

第2競技は綱引きです。といっても、本物の縄を引っ張ると尻もちをついたりして危ないので新聞紙を細長く切ったものを使用しました。向かい合った人と新聞紙を引っ張り合い、手に持っている新聞紙が長く残っていた方が勝ちなのですが、すごく短くなってしまった人もいて、意外に盛り上がりました。

第3競技は歌合戦です。金髪少女へと変身した男性職員がギターで弾く音に合わせて皆で「星影のワルツ」等を歌いました。彼のギターと歌のレクリエーションはご利用の方に人気があるのでこの日も皆大きな声で楽しそうに歌ってくださりました。

運動会終了後、ご利用の方に感想を聞いてみると「衣装が素敵!始め出てきた時は誰か分からなかったけど似合ってるよ!」「毎回こんな風にしてくれたらいいのに!」と仮装を褒めてくださる意見が多かったです。ご利用の方の笑顔が私達職員の活力になるので、今後もご利用の方が笑顔になれるような行事会が出来るよう頑張りたいと思いました。

ケアセンターショートステイ 介護福祉士 Y

糖尿病と認知症、統合失調症

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

先日、第18回倉敷チーム医療研究会に参加してきました。倉敷チーム医療研究会は、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者教育や治療に関わるスタッフを対象とした研修会です。今回の研究会のメインテーマは『うつ病と糖尿病』でした。研究会で学んだことについて簡単に報告させていただきます。

超高齢化社会となっている現在、認知症を患った糖尿病患者も増加しています。このような患者の問題点は空腹感によるイライラと、糖尿病を自ら受け入れないということです。認知症の薬の中には、食欲をあげるものと下げるものがあります。また、経口血糖降下剤も、インスリン分泌促進薬のようにグルカゴン分泌を促進させるものは攻撃性を増します。

グリニド系は食直前服用のため介護上の手間がかかり、αグルコシダーゼ阻害薬は便秘を誘発する(レビー小体型認知症は元々便秘しやすい)といった問題点もあります。SGLT-Ⅱ阻害薬は水分摂取量が不足すると脱水を来すので、きちんと生活管理ができる方に向いています。このことから認知症があったり、高齢者の糖尿病患者にはDPP-4阻害薬が適していると言われています。

統合失調症の治療に用いられる薬にも、副反応として口渇を強めたり食欲を増進させたりするものがあります。糖尿病を合併されている方の場合、インスリン注射はご家族がしっかり管理できる場合のみに使用したり、大量に薬を内服する可能性も頭に入れてインスリン分泌促進剤やビグアナイド系の使用を控えたり、αグルコシダーゼ阻害剤は便秘に注意して使用したりと薬剤の適切な選択が必要です。

血糖コントロールがうまくいかない場合、糖尿病以外の治療に処方されている薬剤による影響も考えられますので、医師や薬剤師にご相談ください。

薬剤部 糖尿病療養指導士 M

ゆるキャラグランプリ2019応援ありがとうございました!

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

恒例となりましたゆるキャラグランプリ2019で、今年は企業・その他部門185位(885pt)の成績を収めました!

11月10日(日)に倉敷市民会館で開催したのぞみの会でも大活躍で、各種イベントでは地域の方からお声掛けいただくことも多くなりました。

これからも全仁会の一員として頑張ってまいります。引き続き応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2018年:企業・その他部門 228位(993pt)
2017年:企業・その他部門 269位(1018pt)
2016年:総合 274位、企業・その他部門 106位(8970pt)
2015年:総合 707位(2566pt)

ゆるキャラグランプリ2019結果発表のホームページはこちらです

秘書・広報課

 

多発性硬化症に鍼灸の挑戦

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

最近、50代の男性患者が腹筋のこわばり、右下肢の動きが鈍い、筋肉の引きつりなどの症状で当鍼灸院に訪れました。
詳しく聞いてみたら、20年前に過労の末、多発性硬化症に罹り、今でも治療し続けており、5年前に下腹部の筋肉のこわばりが現れ、2年前から更に右足の筋緊張、膝周りの拘縮、下腿筋肉の痙攣、歩行しづらいなどの症状が現れました。
担当医がこれらの症状はすべて多発性硬化症の関連症状だと考えられているそうです。

多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)とは中枢性脱髄疾患の一つで、神経のミエリン鞘が破壊され脳、脊髄、視神経などに病変が起こり、多様な神経症状が再発と寛解を繰り返す疾患で、日本では特定疾患に認定されている指定難病であり、完治はできない病気だと考えられています。

神経系の難病である多発性硬化症の鍼灸治療は、私にとって初めての症例です。
どこまで効果が得られるか、まったく検討はできません。かつ、この患者さんは当院に来られる前にすでに他の鍼灸院で治療を受けていましたが、効果は得られなかったそうです。
幸い、患者さんは自分の病状に対して十分に理解しており、治ることを考えておらず、ただ症状の緩和や進行の緩和を少し助けることが出来れば良いと言われました。それならば、挑戦してみるしかないと私は思いました。

漢方医学の理論からでは、肉の病気は脾に関与し、筋の病気は肝に関与します。
この患者さんは神経系の病気ですか、症状は筋と肉に現れているから、肝と脾に問題があると考えられます。
さらに筋肉の拘縮は湿の邪気によるものが多く、慢性的な筋肉の痙攣は血虚によるものが多い。
湿は脾の運化によって代謝され、血は肝に蓄えるから、症状の表現からでも、脾と肝の関連が強いと考えられます。
また、患者さんの舌体はやや大きく、苔は白膩(はきぎ)、脈は緩、顔色は黄などの症候から、脾の機能が弱く、湿の停滞があると見られます。
総合的に見れば、この患者さんは「肝脾不足、血虚湿滞」という体質だと考えられます。

この判断に基づいて、肝脾の機能を改善し、血を補い、湿の代謝を促すために、厥陰経と少陽経、太陰経と陽明経のツボを取って治療し始めました。
一回目治療した後、腹部のこわばりの範囲が縮小し、下肢の痙攣が軽減し、歩行しやすくなりました。
さらに2回治療した後、久しぶりにゴルフを楽しくできました。筋肉の痙攣やこわばりがまたありますが、いずれも軽減する傾向が見られました。

この神経系の難病に初めて挑戦する私は、早く効果が見られたことに患者さんよりも喜んでいるかもしれません。今、また治療を継続しており、今後の進行状況に予測しにくいですが、医療関係者として、少し患者さんに希望を与えることが出来れば、努力し続けて行きたいと存じます。

ヘイセイ鍼灸治療院  甄立学

第54回のぞみの会だよりー18ー

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

11月10日 『のぞみの会』 が開催されました。

お越し下さった皆様ありがとうございました(^^) 初めての倉敷市民会館で行うということで、来院人数の不安が大きくありましたが 朝早くから来て下さっている方もおられて、とても嬉しく思いました。
今回は、市民会館ということもあり、座学が多くあったかとおもいますが、 リラックス

体操で和んで、ムービー上映などもあり平成病院のことをもっと知って いただけたかと思います。 来年ののぞみの会も平成病院での開催ではありませんが、色々な企画をし 患者さんとの繋がりを大切にしていきたいと思っております。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。お越しいただけなかった 方も、毎年開催しますのでぜひお越しいただければと思います。

 

★第54回のぞみの会 令和元年11月10日(日)10時~12時『令和時代の地域医療 ~全仁会の取り組み~』、開催ありがとうございました★

のぞみの会実行委員会 医事課 H

 

初めまして!

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

朝晩ぐっと冷え込むようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?体調は崩されていませんか?

私はまだぽかぽかと暖かかった今年の4月に倉敷平成病院に入職いたしました。臨床検査技師の国家試験を2月に終え、すぐに卒業、そして就職と急激な環境の変化に戸惑うこともありました。しかし、同期や先輩方に助けていただきながら少しずつ仕事にも慣れていき、振り返ってみるとあっという間の半年だったように感じます。

さて、私たち臨床検査技師は採血や生理機能検査(心電図や脳波、超音波検査 etc…)、検体検査(血液や体液の分析、細菌検査 etc…)など様々な業務を行っています。ですので、検査室にずっといる訳ではなく、患者様を直接検査することもあるのですが、検査中に「さっきの検査痛かったよ!」と患者様からお叱りを受けることもあり、落ち込むこともありました。

では、どうすればより良い検査が行えるかを考えた結果、私が患者様の立場だったらどうされたいだろう?と考えてみることも大切なのではないかと感じました。それから、患者様は今どのような体調だろうか?どうすれば痛みもなく検査を終えられるだろうか?と考えながら検査を行うことで、最近では「まったく痛くなかった!」や「もう終わったん?早かったわー!」などと言っていただけることも増え、患者様の目線に立って検査を行うことの大切さに気付かされました。

これからも患者様の事を第一に考えた検査を行えるよう、思いやりを持って業務に当たろうと思います。検査でお会いした際には皆様よろしくお願いします!

 

臨床検査部 C.Y

共に歩むサポーター

昨日、澄み切った秋晴れの下令和天皇の【祝賀御礼の儀】即位祝賀パレードが行われました。
テレビで拝見いたしましたが、皇后さまの目に光るものを見たとき、胸にぐっとくるものがありました。
自然災害が多い現代ですが、令和の時代もきっと日本のみならず世界が平和であることを国民1人1人が強く願った日になったのではないでしょうか。

自然災害のみならず、突然の疾病や怪我によっても当たり前の日常生活が送れなくなります。
仕事・家庭・生活動作全てにおいて今までできていたことができなくなる事に対する辛さやもどかしさは図りしれないものです。
そんな時、わたしたち医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)は、1人1人の患者さん・ご家族に寄り添い、不安や心配事の解消にむけ一緒に考え、サポートしていける存在でありたいと思っております。
入院中・外来通院中に問わず、当院医療ソーシャルワーカーにお気軽にご相談ください。

医療福祉相談室 お笑い怪獣

温かさでリフレッシュ!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

11月になり、夜寒が身に沁みる頃となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、予防リハビリに新しい機器が届きました。

『おもてなしあしゆ』という足湯です!
実際はお湯ではなく、保温性の高いセラミックボールという球体を使用しています。そこに足を入れて温めるようになっています。たった10分間使用しても、足がぽかぽかと温かくなります。

使用後は血液の循環が良くなり、実際に利用された方からは、「気持ちよかった」「足がぬくもった上に軽くなった!」「全身がぬくもったわぁ」という声をいただいています。

 フロアに設置した日から大人気で、早くも予防リハビリの新たな人気スポットとなっています。冬場に足が冷えるという声も多く聞かれるため、冷えからくる痛み予防としても活用していただければと思います。

この足湯を体験してみたい、予防リハビリってどんなところ?と興味を持たれた方は、随時見学を受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

介護福祉士 S

◎お問合せ◎
社会医療法人 全人会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリテーション)
TEL:086-427-1128  (相談担当:大段、川原)

11月14日は「世界糖尿病デー」です

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

世界糖尿病デーは、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定し、2006年12月20日に国連総会において認定されました。11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を糖尿病デーとして顕彰しています。

世界糖尿病デーのキャンペーンには、青い丸をモチーフにした「ブルーサークル」が用いられおり、糖尿病に関する国連決議が採択された翌年2007年から使われるシンボルマークです。国連やどこまでも続く空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」をデザインし、”Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズとともに、世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。

日本でも全国各地でブルーのライトアップが行われ、岡山でも岡山城や岡山駅前、備中国分寺などがライトアップされています。
実は当院でも11月に行われるのぞみの会の糖尿病療養指導士のコーナーで青い花や青い風船を飾っていました。

糖尿病の患者数は世界的に増加の一途をたどっています。現在、世界の糖尿病人口は3億8700万人に上っており、2035年には約6億人に達すると試算されています。中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2014年は1億3800万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。日本でも、総人口の12.1%の「糖尿病が強く疑われる人」(HbA1cが6.1%以上か現在治療を受けている人)が存在します。さらに、「糖尿病の可能性を否定できない人」(HbA1cが5.6%以上6.1%未満で現在治療を受けていない人)も12.1%であり、約4人に1人が糖尿病患者および予備群であると推定されています。糖尿病患者数は年々増加しており、早急な対策が迫られています。

糖尿病週間には糖尿病予防と重症化防止に向けた様々な啓発活動が行われます。糖尿病は私たちにとって身近な病気であることを知り、糖尿病について考える良いきっかけにしたいですね。
参照:https://www.wddj.jp/
https://dm-net.co.jp/calendar/chousa/population.php

管理栄養士 Y.N