皆さんこんにちは。毎日暑い日が続いていますね。
歯科では、2024年6月から回復期リハビリ病棟の患者さんに対し回復期等口腔機能管理を実施しています。本日は回復期等口腔機能管理について、皆さんにご紹介させていただきます。
回復期リハビリ病棟とは、病気やけがなどで入院や手術を受け、急性期を脱した後に医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。この中で、歯科として口腔(口の中)の健康を保つために口腔ケアや歯科治療を実施することを回復期等口腔機能管理といいます。
回復期等口腔機能管理の具体的な実施内容
1)口腔ケア: 歯や舌、口の中全体をきれいにし、菌の増殖を防ぎます。
2)口腔体操: 口の中や顔の筋力が低下している方には筋肉を動かす体操を行います。これにより、飲み込みやすさや発音が改善されます。
3)口腔内の観察と評価: 定期的に口の中をチェックし、問題がないか確認します。
必要に応じてむし歯や歯周病の治療、義歯作製などを行います。
回復期等口腔機能管理を受けることで期待できること
・食事の安全性の向上: 病気やけがの後、口の中やのどの機能が低下すると、食べ物をうまく飲み込めなくなることがあります。これを改善することで、食事を安全に楽しむことができます。
・感染予防:口の中が不衛生だと、菌が増えて誤嚥性肺炎などの感染のリスクが高まります。定期的な口腔ケアでこれを防ぎます。
・生活の質の向上: 口腔機能が回復すると、食べることや話すことが楽になります。これにより、日常生活の質が向上します。
回復期等口腔機能管理は、医師や歯科医師、看護師などの専門家と一緒に行うものです。私たちと一緒に口腔ケアを続けることで、より早く元気を取り戻し、安心して食事や会話を楽しむことができるようになります。
何か不安なことや質問があれば、いつでも相談してくださいね。
歯科医師F
イラスト:イラストAC