現在、薬剤部にて薬剤師の業務補助として働いております。仕事の一つとして、卸業者から薬を仕入れ、それを薬の棚に保管する仕事があります。そんな業務を通して薬の名前などを自然と覚えるようになりました。
私事ですが、子供がアトピー性皮膚炎を患っています。冬の時期は乾燥もあり、皮膚のかゆみがひどくなると、皮膚科の先生から『リンデロンV』を処方されました。そのときはあまり気にしていなかったのですが、薬剤部で扱っている薬の中に「たしか『リンデロンVG』(以下、『V』『VG』)っていう名前の薬も確かあったような… 『G』がつくのとつかないのでは何か違いがあるのかな?」と、ふと疑問に思いました。
そこで、『V』と『VG』の名前の違いは何がちがうのか、これらの薬の組成されてるものを調べてみました。
リンデロンV(軟膏) ベタメタゾン吉草酸エステル
リンデロンVG(クリーム) ベタメタゾン吉草酸エステル ゲンタマイシン硫酸塩クリーム
このように、ベタメタゾンの『V』とゲンタマイシンの『G』という頭文字をとっており、ベタメタゾンとはステロイド剤のひとつで炎症を鎮めるはたらき、ゲンタマイシンには抗真菌作用があることがわかりました。『V』だけなのか、それとも『VとG』両方配合されているのか、ということを表していました。そのときの疾患の状況により処方される薬が違うのだということもわかりました。
これから、これらの薬が処方されることがあれば、皮膚の状態をどう判断され、何を処方されたのかが、自分でも少しはわかるなと勉強になりました。
薬の名称にもちゃんと意味があるものなのですね。
薬剤部 ガンガン