気温が下がり空気が乾燥し、今年もいよいよインフルエンザの流行する季節がやってきました。
インフルエンザの感染予防として、口腔ケアがとても重要視されています。
歯周病菌はインフルエンザ感染を重症化させます。
歯周病菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出します。また歯周病菌由来の酵素は、タミフルなどの抗ウイルス薬で抑制できないため、口腔内を不潔にしておくとインフルエンザ感染を助長します。特に免疫力の弱い高齢者は、インフルエンザが重症化する可能性があります。
口の中の細菌を減らせば、インフルエンザの罹患率は十分の一にまで少なくなるそうです。
こんなに減るならみんなでもっと広めて行うべきですよね。
口腔内の細菌を減らすには・・・?
まずブラッシングでプラーク(歯垢)をしっかり落とすこと。
ブラッシングは、①歯ブラシ②歯間ブラシ③デンタルフロス(糸ようじ)の3つは最低限必要になります。
舌の清掃は、歯ブラシで下の奥から前方に向けて一方方向にソフトにあてて清掃していきます。
※一般にインフルエンザの予防には①ワクチン接種②手洗いとうがい③マスク着用④湿度(室内50~60%)の4つが挙げられますが「口腔内清掃」も加えていただきたいものです。
というわけで日頃からの口腔ケアを大切にし、
定期的な専門家によるチェックとクリーニングを欠かさず行うことが
風邪やインフルエンザの予防になります。
歯科衛生士 M