日別アーカイブ: 2018年11月19日(月曜日)

【山陽新聞メディカ179号 当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長の記事が掲載されました】

平成30年11月19日(月)付けの山陽新聞朝刊、メディカ179号に当院倉敷ニューロモデュレーショ

ンセンター上利崇センター長の記事が掲載されました。是非ご一読下さい。

http://medica.sanyonews.jp/article/9882

秘書・広報課

転倒予防について

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

朝、晩が寒くなり“冬”を感じる季節になりましたね。

1年を通じて冬は特に転倒の多くなる時期と言われています。雪道や凍結した道路で転びやすいのはもちろんですが、寒さにより筋肉が強ばりやすくなり転倒につながることが原因となります。特に高齢者の場合は骨粗鬆症を有している方が多く、転倒→骨折につながることがあり注意が必要です。訪問リハビリでは、在宅生活している方に対して直接ご自宅に伺いリハビリを行っており、転倒予防の観点から介入することも多くあります。そこで今回は「転倒予防」をテーマに私達が訪問にて行っていることを紹介したいと思います。

①運動療法
まずは全身の柔軟性や筋力をつけることが重要です。そのための運動としてバランス保持に必要なお腹回り・背中・足の筋肉の強化、立ち座り、立った状態でバランスが崩れないようにする、歩行練習などを中心に行っています。歩行練習では計算やしりとりをしながら歩く、など他の物事に注意を向けながらバランスを保つといった練習も転倒を防ぐ上で重要です。

②生活指導
訪問リハビリの介入により身についた筋力、獲得した動作能力を維持するためには”リハビリ以外の自宅での過ごし方”も大変重要になります。ご自宅で行えるストレッチや筋力強化などのトレーニングメニューを指導したり、「1日〇歩を目標として歩きましょう!」という風に具体的に目標を提示して歩く機会を設けてもらったりするなどの指導を行います。そして、訪問する度に指導した内容がきちんと行えているかなどを確認します。体力や筋力、ライフスタイルは対象者それぞれ異なるので対象者個々に合わせた内容で指導するよう心掛けています。

③環境調整
①②のような介入を行っても転倒を防ぐことができない場合があります。そこで自宅内の環境についてもアドバイスをさせて頂きます。まず、ご自宅で転びやすい場所をお聞きし、それから対策を検討します。例えば、布団で寝起きされており、床からの立ち上がり時に転倒しやすい場合には福祉用具として据え置きタイプの手すり(つかまり立ちできるもの)の設置を検討します。また、寝具を布団からベッドへ変更するよう助言をしたりします。住み慣れた環境を大きく変更することを好まない対象者もおられるため、環境調整においても個々のライフスタイルや価値観を重視して関わっています。

これからも利用者様が笑顔でいきいきと在宅生活を続けられるようにお手伝いができればと思います。

訪問看護ステーション OT  M.K