倉敷ニューロモデュレーションセンターが設立して2年となりました。平成30年度の手術実績を報告させていただきます。DBS新規植込み手術41件、DBS電池交換手術31件、熱凝固療法4件、SCS新規植込み手術17件、SCSトライアル手術22件、SCS電池交換手術4件、その他8件で合計127件の手術を行いました。
私は臨床工学技士として倉敷ニューロモデュレーションセンターに携わっています。今回は脳深部刺激療法(DBS)における臨床工学技士の役割について紹介したいと思います。
1)DBS手術における技術支援:DBS手術に対して臨床工学技士も手術室に入り、専用の医療機器の操作を行っています。
2)患者・家族への機器操作説明:DBS手術を行うと専用の機械を渡しします。臨床工学技士は患者や家族に対して機械の説明を行っています。
3)DBSコンタクトスクリーニングの実施:当ニューロモデュレーションセンターでは、DBS新規手術をされた方に対して3か月後に全例入院をしています。より効果的で治療範囲の高い設定となる電極位置を調べる検査を行っています。
DBSの患者や家族とかかわる機会が多くなり、症状、刺激、薬剤、リハビリ、栄養など多くの知識が必要だと感じてきました。それだけ、この治療はそれぞれの専門性が必要だと思います。医療機器の面からサポートして、安心していただけるようセンターの一員として頑張っていきたいと思います。
倉敷ニューロモデュレーションセンター ME T











ニューロモデュレーションセンターで関わるSTとして最近気になっているトピックスが「パーキンソン病と嚥下機能」についてです。今年度より嚥下障害の疑いがある方に対して積極的にVE(嚥下内視鏡検査)をさせていただくようになりました。
ニューロモデュレーションにおける臨床工学技士の果たす役割は大きく6つに大別され、1)DBSおよびSCSの手術支援、2)SCSの刺激調整、3)患者・家族への機器説明、指導の実施、4)院内スタッフに対する機器説明、指導の勉強会の実施、5)DBSコンタクトスクリーニングの実施、6)学会への参加等多岐にわたっています。

「パーキンソン病を、コーヒーが抑制?」というニュースを見たんだけど、本当かしら?と質問を受けたので調べてみました。