カテゴリー別アーカイブ: 倉敷老健

倉敷老健に『Honda歩行アシスト』がやってきた

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桃の節句が近付き少し日が長くなったとはいえ、まだまだ寒い日が続いており春が待ち遠しいばかりです。
さて今回は、前月に続き『Honda歩行アシスト』報告の第2弾です。おさらいですが、『Honda歩行アシスト』は、装着者の歩行フォームを改善するためのサポートを目的とした歩行練習機器です。歩けない方が歩けるように治療するための医療機器ではありません。太ももに装着したフレームから伝わる股関節の動きを検知して、モーターが駆動して足を前に振りだす力や蹴る力をアシストしてくれます。
2月13日~14日でHonda主催の研修会に参加してきました。機器操作の説明の前に共同開発者である京都大学大学院医療研究科大畑光司博士から基本的な力学や歩行分析についての講義がありましたが、久しぶりに学生に戻った気分で少し疲れてしまいました。機器の活用については少し勘違いしていた点もあったので、さっそく老健内での伝達講習を済ませて、現在はテスト運用中です。
特に我々が助かっている機能が、タブレットを使って動画やデータの即時確認が可能な点です。歩行の分析はもちろん、様々なグラフ表示によりご利用いただいた方にもすぐに変化を見ていただくことが可能です。

過去のデータ比較もとても簡単で、リハビリ効果や課題を一緒に確認することが出来るようになりました。まだ、評価や訓練の慣れない点も多いので、より多くの方に活用させていただき効果の精度を高めていきます。

 

 

※写真の掲載は、ご本人の了承を得ています
倉敷老健 リハビリD

老松小学校より車いす寄贈を受けました

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2月6日(月)、老松小学校より倉敷老健へ車いす1台をご寄贈いただきました。image004これは、児童会(5・6年生)が中心となり、毎週火曜日にアルミ缶を集める日と定め、全校あげて取り組みされた結果とのことです。第1月曜朝の全校朝礼での受け渡しとなりましたが、この日はインフルエンザ警報発令中ということでテレビ朝礼でした。image002
老健からは佐々木介護科長が出席され「皆さんの活動に感謝して、大事に使わせていただきます。これからも元気な笑顔で頑張ってください」とご入所の方直筆の感謝状を読み上げ、車いすを受け取りました。大月校長先生からは「皆が協力して集めた結果が人々のために役立っています。このような取り組みを続けていきましょう」というお言葉をいただきました。
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老松小学校とは、秋にはリハビリテーション部で4年生の総合学習の中で車いすトレーニングを実施するなどの交流があります。今後もこのような機会を大切に継続していけたらと思いました。老松小学校の皆さんありがとうございました。

秘書・広報室
(許可を得て写真を掲載しています)

岡山県初・『歩行アシスト』導入決定

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暦の上では、もうすぐ節分ですが、春はまだ遠く寒い日が続いています。今年は全国的にインフルエンザが流行していますので、引き続き予防に努めていきましょう!!
さて今回は、2月から倉敷老健に導入が決定した本田技研工業(HONDA)の『歩行アシスト』についてご紹介させていただきます。
『歩行アシスト』は本田技研工業が2足歩行ロボット『ASIMO(アシモ)』で培った「倒立振子モデル」に基づき、1999年から効率的な歩行をサポートする歩行訓練機器として開発が始まったそうです。
歩行時に大腿(太もも)に装着したフレームから伝わる股関節の動きをモニターに内蔵された角度センサーで検知して、制御コンピューターがモーターを駆動します。必要に応じて足の振り出しと前進するための蹴り出しを誘導してくれるロボットです。
初期の試作品は32Kgもあり、とてもリハビリに活かせるものではなかったようです。その後、全国50以上の医療施設でモニター使用してもらい16年をかけて改善を繰り返して開発を進め、現在の小型軽量化(2.7Kg)が実現したそうです。2015年11月から全国の医療施設向けにリース販売が開始され、岡山県では「倉敷老健」が初めて導入する事となりました。

image003『歩行アシスト』は安全性を最優先課題として製造されており、補助してくれる力はご本人の5~8%に過ぎません。本当に僅かな力です。(※生活支援ロボットの安全性に関する国際規格「ISO 13482」に認証)ですから残念ながら、歩行が不可能な方が歩行能力を取り戻すといった治療効果の高い機器では有りません。機械の力で歩くのではなく、あくまでも自分の意思で歩行可能な方に対して正しく歩く方法やタイミングを覚えるためのサポートをしてくれる機器です。
image001例えば、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により半身の運動機能障害(麻痺)がある場合には、正しく綺麗に歩こうと頭(脳)でイメージしても実際の体の動きと一致せず余計な力(筋緊張)が生じてしまいます。皆さんが無意識に行っている、「考えずに歩く」感覚を取り戻すのが非常に難しいのです。
ロボットによる正確な反復運動は無意識に自分の能力を発揮する感覚を取り戻してくれる可能性があり、歩行能力を高めるためにはとても重要な練習となります。
また、私がもう1つ効果を期待しているのが、高齢者の歩行能力を改善して転倒のリスクを軽減することです。多くの場合、年齢に伴い筋肉や皮膚は硬くなり関節の動きが悪くなってエネルギー効率が低下するため疲れやすくなり心肺機能も低下してきます。加えて利き手があるように、利き足や姿勢など長年の体の使い方の癖で背骨は歪み,左右差も強くなってきます。感覚も悪くなりますから、日常のちょっとした場面で転倒しやすくなってしまいます。加齢とともに骨も脆くなってしまいますから、「転倒=骨折」といった事態になる方も少なく有りません。筋肉の状態を整えたり,筋力を強化するリハビリスタッフとの機能訓練に加えて、正しい歩行の感覚を取り戻す事で転倒のリスクが軽減できるのではないかと考えています。
次回は、実際に『歩行アシスト』を使用した感想や効果報告をさせていただく予定ですので、ご期待ください。

倉敷老健 リハビリ職員 D

倉敷老健 12月家族支援会

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「明けまして おめでとうございます」
急に冷え込みが強くなってきました。今年は例年より早くインフルエンザやノロウィルスなどの感染報告が聞かれており、大流行の兆しだそうです。年末年始でお出かけの機会も多かったと思いますが、体調不良があれば早めに受診をして重症化予防に努めましょう。
さて今回は、昨年の12月17日に行われた『倉敷老健 家族支援会』の様子をご紹介させて頂きます。
image003 テーマは『感染症対策』についてで、小山看護部長が主な感染症の基礎や予防,対応策についてお話させて頂きました。10名ほどのご家族が参加してくださり、皆さん熱心に聞き入っておられました。
勉強の後は、この時期は血行が悪くなり筋肉が硬くなりやすいため、簡単な『肩こり体操』をご紹介させて頂きました。胸や肩甲骨の周りの筋肉は大きく硬くなりやすいので、腕を大きく動かす事で肩の筋肉もほぐれてきます。皆さん「こりゃ、効くなぁ~」とまじめに取り組んでくださいました。
image001倉敷老健では入所者さまの健康はもちろん、支えてくださるご家族の身体と心の健康も支援できるよう家族支援会だけでなく日頃の交流にも努めて参ります。
平成29年度は地域の皆様にも還元できるよう新しい企画も考えていきますので、本年も宜しくお願致します。

倉敷老健 リハビリ職員 D

第51回のぞみの会作品展示報告~倉敷老健より~

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image00811月6日(日)に『第51回 のぞみの会』が開催され、医師紹介や最新の医療情報などの勉強会に加えて、『ふれあいコーナー』では全仁会グループの入所施設や通所サービスなど介護事業所の紹介も多く、沢山の方に包括的な地域ケアについて関心を持っていただく良い機会となりました。image010

今回は、老健からの『展示作品』について、ご紹介します。倉敷老健では日頃から創作活動や小集団リハビリで取り組んでいる作品に加え、趣味活動で取り組んでおられる個人作品もお借りして沢山の作品を出展しています。目標を持っていただく良い機会なので、リハビリの一環としても個人作品の取り組みを勧めるのですが、夏を迎える前から新しい作品のアイデア探しが始まり、リハビリ職員は頭を悩ませます。boshi
toriしかし、10月になって1つずつ作品が完成する度に感動もあります。「Aさんは、こんな能力もあったんだね」と普段のリハビリだけでは分からないことが沢山発見できます。これが、我々の楽しみなのです。
もう一つ個人作品を紹介します。
2ヶ月ほど前から西瓜のロールピクチャ―に取り組んで下さった『Bさん』は、とても几帳面な方で、画用紙から糊がはみ出ないように慎重に塗っては乾くのを待ちながらと始めはのんびりペースでしたが、作業にも慣れて日程が近づいてくると「間に合うかな?」image012と自分で創作セットを準備して積極的に作業されるようになりました。心配性の私は、作業が過度にならないか様子を伺っていましたが、午前は新聞の後に、午後はおやつの後にと時間を決めてご自分で調整しておられ感心しました。楽しみや手のリハビリだけでなく、『注意・集中』,『計画性』など創作活動の認知機能改善効果の可能性について改めて実感しました。私にとっても勉強になる良い体験でした。
当日は病棟のリハビリスタッフに送迎の手を借りて、会場の作品見学に行くことができました。
自分の作品だけでなく、多くの展示作品に驚きながらも熱心に見学され「1日しか飾らんのは、もったいないねぇ~」と本当に残念がりながら話に花が咲いていました。沢山の笑顔に会えた、楽しい1日でした。来年もしっかり、頑張ります!!

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第2回岡山県老健協会フットサル大会 参加報告~敢闘賞!

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147787159866810月31日(日)に浅口市フットサル場で開催された「第2回岡山県老健協会フットサル大会」に参加してきました。大会当日は天候にもめぐまれ、岡山県内の老健施設12チームによる勝ちにこだわった熾烈な試合の続く大会となりました。そんな中、私たち「倉敷老健チーム」は選手17名、応援5名という、他チームの2倍程度の参加者となり、圧倒的な人数による声援と一部個性的な応援により一大勢力であったかと思います(笑)
1477871590562さて気になる試合内容ですが序盤の引き分け、負けが響き、残念ながら上位8チームが進む決勝トーナメントには参加することはできませんでした。しかしながら下位リーグで勝ち進み、みごと‘敢闘賞(下位リーグでの優勝)’を勝ち取り、優勝、準優勝チームとともに表彰される事となりました!!1477871605769
大会を振り返ってみると倉敷老健は初心者主体のチームではありましたが、最初は気負いしていたメンバーも試合を重ねるごとにみるみる上達し、チームが一丸となって敢闘賞という結果1477871644020を勝ち得る事ができたように思います。
そしてなにより敢闘賞をかけた最終戦では、大応援で盛り上がり、全仁会らしさを感じる事ができました。皆の団結力を感じることのできた一日でした。来年に向けて自分自身の練習にも励みます。

フットサル部 Y.F.

倉敷老健 秋祭り

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

朝晩と冷え込みが強くなり冬の気配となってきました。倉敷市では既にインフルエンザに感染した方がおられるようなので、外出の際にはマスクとうがい・手洗いで早めの予防に努めましょう!!
さて今回は、10月7日に開催された『倉敷老健 秋祭り』の様子をご紹介させていただきます。
例年よりお孫さんなどご家族の参加も多く、ケアハウスからのお客様やボランティアの皆さんで会場は熱気に包まれながら、最後の入所者様が席につくとすぐにお祭りの始まりです。
「ワッショ~イ ワッショ~イ」の掛け声の中、御輿が入場すると一気に歓声が挙がります。十分にお祭り気分になったところで、助さん格さんを従えた黄門さまや将軍が登場して、老健入所と通所の新入職員によるお芝居と脳トレ体操で皆さんに楽しんで頂きました。練習の時には恥ずかしさが勝って、なかなか思うような芝居になりませんでしたが、本番では大きな声で楯もきまって拍手喝采でした。先輩たちも一安心!!_

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余興のあとはお待ちかねの会場回遊です。皆さんお目当ての「おでん」,「アイスクリーム」,「綿菓子」に「ゲームコーナー」などご家族やボランティア職員と一緒に楽しく縁日気分を味わっていただきました。学生ボランティアの皆さんも大活躍です。中でも「綿菓子」コーナーは大人気で、慣れない作業と砂糖のネバネバ攻撃に悪戦苦闘しながらも楽しく取り組んでくれていました。
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最後は日頃からリハビリや脳トレ,創作活動に熱心に取り組んでおられる方を紹介して、記念品をプレゼントさせていただきました。左手が不自由ながら貼り絵を頑張っておられるK様も突然の表彰に照れながらも喜んでくださいました。今年も沢山の笑顔を見ることができて、本当に楽しい一日でした。
次は、『のぞみの会』の作品展示に向けて頑張ります。
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倉敷工業高校機械科3年生の生徒さんが倉敷老健で車いす整備ボランティアを実施してくれました

カテゴリー: 倉敷老健, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

10月17日(月)午後、倉敷工業高校機械科3年生の生徒さん10名が引率の高橋先生と共に、車いすの整備ボランティアのために、倉敷老健を訪問してくださいました。s__28737668
このボランティア活動は平成16年から継続開催されており、倉敷第一病院、倉敷成人病センターなど市内の近隣医療機関を訪問されているとのことです。今年は当施設が最初の訪問とのことで、10名の生徒さんが、2人一組で先生の指導のもと15台の車いすのブレーキ調整やパンクの点検など一式の整備をしてくださいました。
img_2506倉敷工業高校機械科ではネジや天盤の溶接、鋳造、鍛造などものづくりの基礎・基本を学習されているとのことです。カメラを向けると少々はにかみながら笑顔でポーズをとってくれました。img_2507
この活動の感想をうかがうと「基礎は先生から学んでいるので、しっかりと心をこめて点検します」といううれしい言葉が聞かれました。
倉敷工業高校の皆さん、車いす大切に使います。本当にありがとうございました。
img_2658秘書広報室

倉敷老健 敬老会 開催報告

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b01今年は台風の影響で雨の多い秋となりました。朝夕がすっかり肌寒くなりましたが、夏の疲れが残り免疫力が低下している時期なので風邪などひかないようご用心下さい!!%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b02
さて今回は、9月14日に開催された『倉敷老健 敬老会』の様子をご紹介させていただきます。
ゲストとして参加して下さった鈴木名誉院長から皆様への祝辞で開会となりました。老健には最高齢103歳の方が居られますが、敬老会では代表して77歳(喜寿),80歳(傘寿),88歳(米寿),90歳(卒寿),99歳(白),100歳(百寿)の方をご紹介させて頂きました。
%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b03お祝いの品として日頃の写真や職員からのメッセージでデコレーションされた色紙がプレゼントさせて頂くと、皆さんとても喜んで下さいました。
今後も、『秋祭り』に『のぞみの会』とイベントが満載です。入所中の皆様に充実した秋を過ごしていただけるよう頑張ります。

倉敷老健 リハビリ職員 D

第2回中国地区介護老人保健施設大会in岡山 開催報告

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老健大会(集合)8月18~19日、岡山コンベンションセンターにて、『第2回中国地区介護老人保健施設大会 in岡山』が開催され、倉敷老健からは施設長はじめ計7名で参加しました。
講演、シンポジウムでは『地域包括ケアシステムにおける介護老人保健施設の役割』『国民に支持される強い老健とは?』『未来の老健像について』の内容でした。平成30年の医療・介護同時改定に向けて、施設として取り組まなければならないものが数多くあり、大変勉強になりました。
19日に『おむつの見直しによるコスト削減の取り組み』という演題でポスター発表を行いました。平成27年度介護報酬マイナス改定の影響を受け、当施設でおむつの見直しを行い、コスト削減へと繋がるように全職員が一丸となり取り組んだ内容を発表しました。
本大会では、看護職、介護職、リハビリスタッフ、管理栄養士、支援相談員、介護支援専門員などの他職種が、それぞれの専門分野で取り組んだ発表があり、当老健でも取り入れたいと思う興味深い発表が多くありました。老健大会(発表)
また講演で現在老健に求められていることは『在宅復帰支援』と『在宅支援』の2つであり、地域包括ケアの中核として地域への見える化が重要だと感じました。当施設では新たな取り組みとして他病院や他居宅介護支援事業所に対して空床情報を配信し、地域への見える化を推進しています。当老健が地域のリハビリテーション施設としての立ち位置を確立するため、今後更なる地域への進出と施設サービスの見える化が課題と考えました。
今後日々の業務改善を行い、入所されている方のケアの充実に繋いでいきたいと思います。

倉敷老健 事務副主任 S.T