下肢のしびれの鍼灸治験

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

下肢のしびれを訴える60歳代の女性が来院されました。症状は半年前から、当時はしびれと電気が走るような痛みで歩けなくなりました。整形外科で撮ったレントゲン、MRIなどには異常はなく、整 骨院で施術を受けて痛みは落ち着き歩けるようになりましたが、下肢のしびれは残りました。歩いていても座っていてもチクチク刺すようなしびれがあり、最近では寝ていてもしびれ出すので、ゆっくり休むこともできないという状態でした。

体質判断の情報として、腰臀部に筋緊張、腹部と下肢は冷えがあり、舌は大きく舌色は青く白苔があることから『寒湿停滞』の体質であると判断しました。
下肢のしびれは腰部からの神経症状だと考えますが、この患者さんの場合は腰臀部の筋緊張で神経症状が現れ、さらに冷えと水分の停滞により腰下肢の血行不良が起こり症状の悪化を招いていると考えました。

治療は、腰部の血行改善を目的に腰陽関(こしようかん)、腎兪、次髎、委中、飛陽、陽陵泉、絶骨(ぜっこつ)などのツボを使い、冷えの改善に陰交、関元、三陰交、水湿の改善に水分、天枢、復溜(ふくりゅう)、陰陵泉などのツボに鍼と温灸をしました。

症状の変化はゆっくりでしたが、治療を始めて数回で、夜が眠りやすくなったと教えてくれました。姿勢によって症状は現れますが以前よりもしびれの強さも軽減していき、5か月後には安定し、発症してからは諦めていた旅行にも行けるようになったと喜んでくれました。

 

鍼灸院 MK

病棟音楽療法のご紹介

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

倉敷平成病院4階東病棟は回復期リハビリ病棟(46床)で、365日のリハビリを実施しています。ここでは、約12年前より毎週金曜日の午後、日本音楽療法学会認定音楽療法士が音楽療法を実施しています。開始当初はバイオリンとキーボード2名でしたが、3年前より田渕弥幸氏(キーボード)、1名が担当しています。
毎週金曜日14時30分~15時15分までの間が音楽療法です。キーボードとロジェクター、パソコンのセットを病棟のデイルームに持参され、最初の25分でリクエスト曲に対応されます。

お話をうかがった12月6日(金)のリクエスト曲は、SWEET19BLEUS(安室奈美恵)、さざんかの宿(大川栄策)、うらしまたろう(童謡)、ふるさと(唱歌)、瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)、人生一路(美空ひばり)、北国の春(千昌夫)の7曲。

毎週水曜日に病棟に設置してあるリクエストボックスを回収し、準備されるとのこと。歌詞も壁に映し出されるので、歌いたい方は口ずさまれます。各人が思い思いにゆったりした時間を過ごしておられました。

「以前は演歌や季節の唱歌のリクエストが多かったのですが、最近は、入院患者さんの年齢層が若くなったのか、また入院患者さんのご家族の方もリクエストくださり、嵐とかゆず、朝ドラの主題歌なんかも演奏します」と田渕氏。
携帯等でいつでも音楽を聴ける時代なのに、わざわざリクエストして下さるということで、基本的にリクエストには全て応える姿勢でいます」とのこと。
リクエストタイムの後は、その週のテーマに合わせたセッションタイムで、この日は映画の日(12月1日)にちなんで、映画にまつわる曲が中心に演奏されていました。約20名程の患者さんやご家族がご自身の時間の許す限り参加されておられる様子でした。

最後にご参加の方々、お一人お一人にご挨拶されていく中で、「明日退院します。この時間がとても楽しかったです」と御礼をおっしゃられる患者さんがおられました。

「回復期リハビリ病棟ご入院の患者さんは、毎日リハビリで大変な思いをされておれます。少しでも心が和らぐような時間を提供できればという気持ちで続けています」とお話くださいました。

全仁会グループでは、通所リハビリやローズガーデン等介護系事業所などで継続的に音楽療法を実施しています。

(秘書広報課)

頼れる臨床検査技師を目指して

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

日に日に寒さが増し、冬の訪れを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

私たち新入職員が入職してから、すでに8か月が経とうとしていることに自分でも驚いています。

始めの数か月は検査室で学ぶことや目にするものがどれも新鮮で、それらを身につけることに必死な毎日でした。しかし今では徐々に自分の力でできることも増え、着実に技術が身についてきているように思います。それも優しく指導し、支えてくださっている先輩方や、いろいろな相談に乗ってくれる同期のおかげです。

失敗して落ち込むこともありますが、患者さんに「ありがとう」などと声をかけていただけたりすると大変嬉しく、また次も頑張るぞ、とやる気が涌いてきます。

まだまだ学ぶことも多く力不足ではありますが、自分なりに努力を重ね、頼りになる臨床検査技師を目指していきたいです。

さて、皆様はトキソプラズマ症をご存知でしょうか。

健康な成人であれば発熱・筋肉痛などの軽い症状で済むのですが、妊婦さんが初めて感染すると赤ちゃんは先天性トキソプラズマ症になり、流産・死産に繋がったり、目や脳に障害が生じたりします。猫が感染源だという情報は良く知られているのですが、実は加熱不足の肉を食べる事でも感染してしまいます。

この時期、様々な感染症が流行してきますので、生肉はしっかり加熱してから食べるよう気を付けてみてくださいね。

妊婦の初感染に注意 先天性トキソプラズマ症 より引用

臨床検査部 A.M

倉敷医師会軽音楽部クリスマスコンサートのご報告

カテゴリー: 医師, お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

12月8日(日)14時から、倉敷中央病院 1階 セントラル・パーラーにて、当院消化器科都築医師が参加する医師会軽音楽部のコンサートが開催されました。

前回のNHK 連続テレビ小説「なつぞら」主題歌「優しいあの子」をはじめ、約30分間で7曲が演奏されました。特に「赤鼻のトナカイ」の曲の際に、伊木先生がトナカイからサンタクロースに早変わりをされるというお楽しみもありました。また、2曲目には、当院都築医師オリジナル曲が演奏されました。都築先生が学生時代に作った曲を今回の演奏会のために、クリスマス風にアレンジしたとのことでした。
当日はお天気も良く、冬のやわらかい日差しがあたたかく降り注ぐ中での演奏で、ご来場の方々からもアンコールを頂くほど好評でした。

演奏曲
① 優しいあの子(スピッツ)
② Close your eyes(Christmas version):都築先生オリジナル曲
③One more time,One more chance(山崎まさよし)
④ Lemon(米津玄師)
⑤ 赤鼻のトナカイ
⑥ 色付きの女でいてくれよ(ザ・タイガース)
⑦ 青春の影(チューリップ)

倉敷医師会軽音楽部メンバー
伊木 勝道先生(伊木診療所) ベース、キーボード
上村 勝人先生(上村歯科医院) ドラム
中元 雅典先生(なかもと耳鼻咽喉科クリニック) ギター
安田 秀世先生(安田皮フ科クリニック) ギター、ボーカル
都築 昌之先生(倉敷平成病院) ギター、ベース、ボーカル

(秘書広報課)

夜に電気をつけっぱなしで寝ると太る?

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

食べ過ぎや運動不足は肥満になりやすいといわれています。肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症などとの関係が深く、肥満を放置していると生活習慣病が悪化し動脈硬化につながります。その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気になる原因になります。また、肥満は骨や関節への負担が大きくなり、腰痛や膝痛などを起こしやすくなります。

最近では肥満の予防には食事や運動だけではなく睡眠も大切といわれています。部屋のテレビや照明をつけたままうっかり寝てしまうことはありませんか?十分な睡眠時間をとったのに翌日体の疲れがとれていないことがあると思います。今回は肥満の予防には睡眠の質を高めるとよいという研究を紹介します。

米国医師会が発行する医学誌のJAMA Internal Medicine上で公開された研究論文では電気を消さないで眠ると太りやすい可能性があることが明らかになりました。今回の研究で対象となったのは米国50州とプエルトリコの女性で、交代勤務や昼夜逆転の生活を送っておらず、がんや心血管疾患などの病歴がなく、妊娠もしていない人です。睡眠中の照明について回答してもらい、5年間の体重の推移や健康状態について調査が行われました。

結果は就寝中に照明やテレビをつけっぱなしにしていた女性では、睡眠中に部屋を暗くしている女性に比べ、5年間で体重が5kg以上増えるリスクが17%高く、肥満リスクは33%高かったようです。ただし、照明やテレビとは異なり、光が弱い常夜灯の使用と体重増加との間に関連はみられなかったようです。体重増加の原因は、夜間に照明にあたると睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられて夜に眠れなくなり、体内時計のリズムが乱れるためではないかと考えられています。

体内時計のリズムが乱れると、食欲を増進させるホルモンの分泌が高まり、食欲を抑えるホルモンの分泌が低下し、食欲が増加します。そのため摂取量が増え、肥満につながるというわけです。

食生活の見直しと合わせ良好な睡眠を得るために、寝るときは照明やテレビを消し、直前までスマートフォンやパソコンなどの電子機器にさわらないようにする習慣を身につけ肥満のリスクを軽減しましょう。

 

参照:https://dm-net.co.jp/calendar/2019/029244.php

https://www.niehs.nih.gov/news/newsroom/releases/2019/june10/index.cfm

栄養科 Y.M

倉敷平成病院【喫茶】令和元年度年末年始営業のご案内

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

 

倉敷平成病院喫茶「スマイルキッチン」(サービス棟2階)の令和元年度年末年始営業のご案内です。

年末12月28日(土)まで通常営業。

12月29日~1月3日の間はお休みです。

1月4日(土)より通常営業いたします。

なお、1月5日(日)はお休みとなります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

秘書・広報課

倉敷平成病院【売店】令和元年度年末年始営業のご案内

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

倉敷平成病院売店(サービス棟1階)の令和元度年末年始営業のご案内です。

年末12月28日(土)17時まで通常営業。

 12月29日~1月3日の間はお休みです。

1月4日(土)より通常営業いたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

秘書・広報課

 

第1回倉敷老健地域貢献プログラム

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

11月16日(土)に第1回倉敷老健地域貢献プログラムを開催致しました。
内容は、マットレスをテーマにした勉強会と体験会です。

まず、マットレスの特徴について説明を行い、そのあと低反発マットレス、エアマットレス、レスキュー機能付きマットレスなど8種類のマットレスに実際に寝てもらい、体験をしていただきました。
参加者からは、「エアマットは浮いた感じがして落ち着いて寝られそうにない」「柔らかすぎて起き上がりにくい」「このマットレス欲しい」などいろいろな意見が聞かれました。
同じマットレスでも「良かった」という意見や、反対に「(私には)合わない」という意見が聞かれ驚きました。

マットレスは床ずれ予防や睡眠の質にもつながります。人それぞれ体格や感覚も違うため、その方に合ったマットレスを選ぶことが重要であることを再認識することができました。

地域の方や市内の施設の職員も参加してくださり、少人数ながら和気あいあいと楽しく行うことができました。地域貢献プログラムは来年も開催致しますので、ぜひご参加ください。

介護職員 S

施設・搬送管理課 丹下拓也さんが第56回全日本社会人ウエイトリフティング選手権大会優勝されました

カテゴリー: 事務部, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:
2019年11月24日(日)、鹿児島県薩摩川内市にて開催された内閣総理大臣杯第56回全日本社会人ウエイトリフティング選手権大会にて、総務部 施設・搬送管理課 丹下拓也さんが61kg級優勝を果たしました。
 
丹下さんは4歳年上のお兄さんの影響で高校の部活動としてウエイトリフティングを始められたそうです。「兄が出来るなら自分も出来るだろう。簡単そう、と思って始めました」しかし実際自分で経験してみると、その大変さ、お兄さんの努力を痛感したとのこと。
 
ウエイトリフティングはオリンピック種目にも選ばれているスポーツで、体重別の階級で記録を競います。丹下さん自身も50kg~70kgまでの階級を経験されたそうです。「階級の選択には駆け引きがありますが、体重を増やせば必然的に重いものは持ち上げられるようになるので、大学での方針はとにかく食べて練習というものでした」と当時を振り返っていただきました。日曜以外は毎日練習という厳しい環境の中で、記録が数字で表れるウエイトリフティングは『頑張った分だけ結果になる』スポーツであり、自身へのモチベーションとなったとのこと。
 
社会人になっても競技を続け、この度、倉敷平成病院の所属として出場されました。丹下さんの努力は勿論ですが、最後に「一人の力で出場できたわけではありません。県外遠征ということで長期のお休みになるにもかかわらず快諾くださった事務長はじめ課の皆さんや、練習で痛めた体を診てくださったスポーツ整形の先生、リハビリスタッフの皆さんが支えてくださったからです」と感謝の言葉で結ばれました。
 
優勝おめでとうございます。今回の優勝にとどまらず、これからも様々な大会に挑戦されるという丹下さんの、今後ますますのご活躍をお祈りいたします。
↓こちらのアカウントが大会の模様をupしてくださっています。
秘書・広報課 N

体操で心も身体もリラックス!!

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

寒冷の候、今年も余日少なくなってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。予防リハビリをご利用の方々は寒さに負けず運動に励まれています。

さて、全仁会では11月10日(日)に倉敷市民会館にて第54回のぞみの会を開催いたしました。今回は整形外科部長の松尾真二先生が「腰痛と骨粗しょう症について」をテーマにご講演されました。
そのテーマに合わせて、リラックスタイムでは腰痛予防の体操を予防リハビリのスタッフが担当させていただきました。今年の参加者は約500人ということで、普段集団体操を行っている予防リハビリのスタッフも少しばかり緊張しながら体操に臨みました。参加者の中にはいつも予防リハビリをご利用の方も多数おられ、開会前に声を掛けてくださったことでリラックスして体操に臨むことができました。

体操の内容は、椅子に座った状態で行える頚部から肩関節、腰部にかけてのストレッチを中心に実施しました。こちらの声かけに合わせて会場からも声を出してくださり、会場が一体となって良い雰囲気の中で体操を行うことができました。
体操の最後には、左右の手で違う動きを行う脳トレにチャレンジしていただきました。ご参加の皆さんだけでなく一緒に体操を行ったスタッフも間違える場面があり、間違ったことをみんなで笑い合いながら、楽しんで行うことができました。

普段とは違い、大人数の前での体操は緊張しましたが、終わった後の達成感も大きくとても良い経験をさせていただきました。今後もこの経験を生かし、健康体操などに取り組んでいきたいです。

                                理学療法士 S

◎お問合せ◎
社会医療法人 全人会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリテーション)
TEL:086-427-1128  (相談担当:大段、川原)