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聴く力について


まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。東京オリンピックも終わり、早いもので9月を迎えようとしています。
私事ですが、今年度から相談員として地域医療連携センターへ異動となり半年が過ぎようとしています。患者さんやご家族とお話をするときや他職種とコミュニケーションを取る中で、聴く力が非常に大切になってくると日々痛感しています。
様々な立場の方と信頼関係築くためには、相手の気持ちや考え方等を理解していく必要があると思います。

その中で相手の話に積極的に耳を傾ける「アクティブリスニング(積極的傾聴)」というものがあります。相手の話を注意深く聴いている姿勢を「言葉」と「態度」で表すことで、相手が話しやすい状態を作ることです。
アクティブリスニングのコツとしては、
1.相手の話に耳を傾けて、最後までしっかりと聴く。
2.相手の話を途中でさえぎらない、否定しない。
3.表情やしぐさ、声のトーンなど、相手の様子に注意を払う。
4.相手の言葉を受け止め、理解し、共感する。
などがあります。

聴くという漢字は、「耳」、「目」、「心」の3つの漢字から成り立っていて、相手の話に耳を傾け、考えを引き出し、理解しながら援助が進められるように心掛けていきたいと思います。

地域医療連携センター A

脈診で何が分かるのか

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

先日、肩こりで鍼灸院に訪れた患者さんの脈を取った際に「お腹がちょっと弱いですね」と私は言いました。すると患者さんは少し驚いた様子で「えっ、脈でそんなことが分かりますか?」と尋ねられました。実はこの患者さんは診察前に訴えがなかったものの、普段胃腸の機能があまり良くないようです。

脈診は漢方・鍼灸医学の診察方法の一つです。昔、検査する医療機器がなかった時代は患者さんの病状を把握するために、患者さんの訴える症状以外に、医者が目で見た、鼻で嗅いだ、耳で聞いた、手で触って感じた情報を頼って、患者さんの病状を判断していました。

脈診で取れた「脈位」、「脈形」、「脈勢」などの情報は、病気の位置、邪気の種類、体力の強弱、臓器機能の盛衰などを判断することに役に立ちます。古代の脈診は顔、頚部、腕、足など体表から触れる動脈の拍動部の多箇所を取っていましたが、後世になると、主に手首の橈骨動脈を取るようになりました。

両手の橈骨動脈をそれぞれ「寸、関、尺」の三部に分けて、またそれぞれの部位に「心、肝、腎」と「肺、脾、命門」などに割り当てて、例えば、左手の寸部は肺の代表点とし、右手の寸部は心の代表点としているから、その代表点から取れた脈はそれぞれ「肺」と「心」の機能状況を判断する材料になります。

更に脈はまた浮、沈、遅、数、弦、緩、緊、滑、渋、洪、微、長、短など二十数種類の形に分類されており、それぞれの脈の形はある特定の体質状態を現しています。

漢方医学の古典『黄帝内経』に「色と脈を合わせて診察することが出来れば、万全を期することが出来る」と記しています。つまり、脈診と望診(目で見た情報)を合わせて判断することさえできれば、ほぼ正しい診断ができるということです。

しかし脈診の技術を取得するのは難しく、長年実践しないとなかなか身につかないため、最近では脈診が得意な医者はだんだん少なくなりました。

ヘイセイ鍼灸治療院  甄 立学

ヘイセイ鍼灸治療院 電話:086-427-6688

脳トレプリント取り組み

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

新型コロナ新規感染者数、第5波に入り増加ペースは全く衰える気配がなく、ついに一日あたり5000人を超え、過去最高といったニュースも連日続くと、ご利用の方来所時の「おはようございます。」と後の挨拶は、「また増えとるなぁ。」と必ず続くようになりました。

当たり前のような会話になりつつありますが、ご利用の方々のワクチン接種も大半の方が済まされています。しかし気を抜くことなく引き続き通所リハビリテーションでは、来所時の手指消毒・検温・マスク着用・ゴーグル着用・パーテーション設置等、万全の対策でレクリエーションの参加をしていただいています。

毎日のレクリエーションでも色々なプログラムがありますが、他の職員が創作・色付け・体操・脳トレ等々...力を入れている中、私が今一番力を入れているのが脳トレプリントです。脳トレプリントの効果は、記憶力低下の予防・認知症の予防・維持改善とされています。

今、通所リハビリテーションでも皆さんに様々な脳トレプリント(間違い探し・計算問題・言葉探し・ことわざクイズ等々...)の毎日新しい物を提供させていただいております。ユニット1をご利用者方々には、すぐ終わらせて時間ができてしまうので、少し変わった難しい問題をご用意しています。ご利用の方の中にはこのプリントを心待ちにして下さっている方もおられ、「今日はある?頂戴!」「嬉しいわ~。」「一つ分からん所がある。」「帰って孫とした。」と喜んで取り組んでいただいてるのを拝見すると、こちらも嬉しくなり、また「難しかった~。」との声を聞くと少し快感な気持ちも生まれています。「こういう問題を作って!」などの要望もいただいたりと、ネタ切れすることもなく、私の闘争心はメラメラと日々わき続けています。通所リハビリテーションにはリハビリの目的で来所され色々なレクリエーションプログラムがありますが、脳トレプリントを目的に来所…とまではいかなくても、「楽しみに来たよ~」と言っていただける方を一人でも増やせるよう、日々コミュニケーションを取る声掛けや新しいプログラムの提案に励んでいます。

倉敷老健 通所リハビリテーション
ユニット1 介護士 M

研鑽の毎日~介護の専門職として~

カテゴリー: よくなるデイ南町 | 投稿日: | 投稿者:

8月も残りわずかとなり、空の青さや夕暮れ前の涼しさに秋の気配が感じられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

暦の上では処暑を迎え、暑さが和らぐ時季となりました。停滞する前線による西日本を中心とした先日の記録的大雨により、各地で大きな被害が起こりました。天気が回復し連日、厳しい暑さが戻りつつあります。ご利用の方々も暑さに負けず、元気に体操や脳トレ、レクリエーション等のプログラムに取り組まれています。

さて、私事ですが、この春でグランドガーデン南町(デイサービスよくなるデイ南町)へ異動して2年が経過しました。社会福祉士として入職し、当初は病院(病棟)の相談員を行っていました。学生時代の実習以来という、久しぶりの介護の現場に飛び込んでいく緊張感や不安で、振り返ってみるとあっという間に過ぎ去った2年間だったように感じます。

業務を行うにあたって、ご利用の方一人ひとりに合った介護の提供を行うことの難しさや、ニーズを正確に把握することの重要性を日々痛感しています。「介護」という仕事を行っていく上で、ご利用の方々の新たな一面を発見できる喜びを毎日実感しています。福祉の専門職として、まだまだ自分に足りない面や、学ぶべき視点がたくさんあります。
経験豊富な先輩方や、いつも元気いっぱいで何事にも一生懸命なご利用の方々に支えられながら、研鑽を積む毎日です。他部署での経験を活かし、幅広い知識や技術を身に付けた専門職で在り続けたいと思っております。

 

ご利用の方一人ひとりの「人となり」を大切にし、その方の生活を支えていけるよう、業務に励んで参ります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

デイサービスよくなるデイ南町 M

ピースガーデン特養にて『涼を楽しむ会』を開催しました

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

特養では毎月季節ごとのささやかな行事会を行っています。
8月は流しそうめん!!例年であれば、職員が切ってきてくれた竹を使って、そうめんやトマトなどを流して食べていただいていました。しかし、コロナ禍のため昨年より『涼を楽しむ会』と変更し、ご入居の方ごとに好きな具材を好きなだけそうめんの上に飾りつけをし、食べていただいています。

今年も8月10日に各ユニットで『涼を楽しむ会』を開催しました。職員が切り分けたきゅうり・薄焼きたまご・ハムを「もっとたまごのっけてよ」「きゅうりは少しでいいわ」など言いながら、入居者様が自分自身や職員の手を借りながらそうめんの上にきれいに飾り付けられました。いつもの食事は栄養面を考慮し、適切な量が提供されていますが、この日はそうめん・具・つゆの量全部が自由です。入居者様の笑顔と箸が止まりませんでした。

新型コロナ感染予防として、皆様には生活の中でいろいろな制限をお願いしています。
終息はいつになるのか分かりませんが、制限のある生活の中でも、小さな楽しみを日々提供できたらと職員一丸となってこれからもがんばっていきたいと思います

ピースガーデン特養 M

患者さんが笑顔で退院できる理学療法士を目指して

カテゴリー: リハビリテーション部 | 投稿日: | 投稿者:

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
私は、今年度から入職した新人理学療法士のTと申します。

社会人1年目がスタートし、早4ヶ月が経とうとしていますが、徐々に日々の業務にも慣れ、先輩方や同僚に助けられながら、ようやく自分が理学療法士として成長できていると実感できるようになりました。

今回のブログでは、そんな4ヶ月間を理学療法士として過ごしてみて、私が感じたことを紹介したいと思います。

私が初めて一人で患者さんを受け持ったのは、入職して1ヶ月が経った、5月初旬でした。
もともと1ヶ月間、先輩が治療をしているのを毎日見学させていただいた患者さんでしたが、はじめ不安と緊張でいっぱいでした。
おぼつかない日々が続き、どうすれば患者さんが良くなって笑顔で退院できるのかを模索していましたが、患者さんと関わっていくうちに1つ気づくことがありました。
それは、患者さんの病態や疾患についての治療法を知ることだけではなく、患者さん自身の人柄を知ることが重要なのではないかということです。
患者さんの人柄を知るということは、個別性のある治療へとつながり、患者さんのニーズに応えることができると感じました。
短い期間でしたが、患者さんが少しずつ心を開いてくれるのを感じ、笑顔で退院される姿を見届けることができたときには、とても嬉しく思いました。
まだまだ未熟者ですが、この4ヶ月を経て感じたことを今後も大切にし、患者さんが笑顔で退院できる理学療法士になれるように、日々精進していこうと思います。

最後に、新型コロナウイルスが終息しておらず、未だ各都道府県で猛威を振るっています。
私も、手洗い・手指消毒、外出時のマスク着用や出勤時の体温測定、三密を避けた行動などを心がけ、自分自身と身近にいる大切な人を守ることが大切だと感じながら、日々の生活を送っています。
まだまだ夏真っ盛りで猛暑が続いていますが、皆様も体調管理と感染対策には十分に気をつけて、充実した日々をお過ごし下さい。

リハビリ 理学療法士 T

感染予防に適したマスクとは?

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

コロナ禍の中、様々な感染対策に気を配り日々お過ごしだと思います。
脳ドックセンターでも感染対策を日々実施しています。
その一つとして不織布マスクの使用にご協力いただいています。
お持ちでない方には、朝の受付でお配りして健診の間だけでも使用して頂けるようご案内しています。

素材によるマスクの違いがどれほどなのか紹介したいと思います。

不織布マスク → 化学的、熱的、機械的に処理してシート状にした「不織布」を素材としたマスク

特徴 ・洗って繰り返し使うことができない。

・使い捨てが前提で衛生的に使えることから、医療や介護の現場で広く活用されている。

 

布マスク → ガーゼをはじめとした布素材のマスクの総称

特徴 ・洗って繰り返し使えるのが特徴、感染症の予防だけでなく防寒目的に使える。

・ハンドメイドで可能。

 

ウレタンマスク → ポリウレタン繊維でできたマスク

特徴  ・伸縮性が高く通気性が良く、軽くてやわらかい。洗って繰り返し使える。

 

マスクの選び方は? ウレタンは性能劣る?「素材別の比較結果」

坪倉誠教授(理化学研究所/神戸大学)作成資料を基に内閣官房作成

 

上図によると不織布マスクのほうが、布やウレタンで作られたマスクに比べて吸い込む飛沫もしくはくしゃみや咳・大声をだしたときに出る飛沫の飛散を大幅に軽減できます。
マスクの効果を発揮するためには顔とマスクの間にすき間を作らないことも大切です。

ぜひ、人が集まるところに行く際には不織布マスク顔にフィットさせて装着したいですね。

脳ドックセンター

【山陽新聞メディカ233号 当院倉敷生活習慣病センター 青山雅診療部長の記事が掲載されました】

カテゴリー: メディア情報 | 投稿日: | 投稿者:

令和3年8月18日(水)付けの山陽新聞朝刊、メディカ233号に当院倉倉敷生活習慣病センター 青山雅診療部長の記事が掲載されました。是非ご一読下さい。
秘書広報課

(5)医師の立場から2 倉敷生活習慣病センター診療部長 青山雅|岡山の医療健康ガイド MEDICA (sanyonews.jp)

放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)更新

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

2021.7下旬に電子カルテ更新に伴い放射線科情報システムRIS(Radiology Information System)の更新がありました。

“RIS”とは放射線部門における情報システムのことです。放射線検査オーダーの予約管理、検査機器への連携のほか、検査情報の管理、他部門システムとの連携などを担っています。
電子カルテから患者情報・検査依頼情報を受け取り、検査オーダーの受付・検査情報登録・会計情報の送信といった、放射線部門での一連の業務プロセスを最適に行ってくれます。
前電子カルテでは電子カルテ附属のものを使用していましたが、今回は富士フィルム・メディカル社製となりました。

当院では一般撮影装置・マンモグラフィ装置・PACS(Picture Archiving and Communication Systems)等で富士フィルム・メディカル社製を使用しています。 “PACS”とは画像撮影装置で撮影した画像データをネットワークを通じて受信し、保管・管理するシステムのことです。
このネットワークシステムと同一メーカーのRISの導入によりさらに高度な性能を発揮することが可能となりました。

また、このPACS自体も新しいバージョンになり、画像閲覧作業効率が上がりました。
一例を挙げると、CT・MRI画像を前回画像と比較する際、簡単に同じ撮影断面で比較読影が可能となりました。
他にも任意断面を表示、心胸郭比を自動で計算、高速で画像表示など、他にも機能追加がありより使いやすい物へとアップグレードされました。

我々放射線部はこのシステムに早急に順応できる様、一丸で頑張っています。
これからも変化し続ける倉敷平成病院、放射線部をよろしくお願い致します。

放射線部 とんかつ

創立者の逝去に関するお知らせ

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

弊院の創立者であり、
全仁会グループ 代表 社会医療法人全仁会 名誉理事長 社会福祉法人全仁会 理事長 である
髙尾武男が 2021年8月11日永眠いたしました。 享年77歳

ここに生前のご厚誼に深謝いたしますとともに、謹んでお知らせいたします。

「救急から在宅まで 何時いかなる時でも対応します」

理念を掲げ、限りないQOLを求め 患者本位の医療を実践 追求した人生でした

全仁会は その魂を胸に刻み 職員一同 一層精進してまいります